3話. アリスと亜李守
一言で言いますと、ですね
こんなはずじゃなかった
ですね。
今はまだこんなシリアスにするきはなかったのに!
もうちょっとコメディーっぽくしたかったなぁ…
僕たちが向かった帽子屋の屋敷は凄かった。
周りにはおしゃれな木とか花とかいっぱい飾ってあるし屋敷なんて僕の家が4個入るんじゃないかってぐらい大きかった。しかも周りと屋敷の雰囲気がちょうどいい。スッゲェ…。
「さ、アリス。行こう!」
「はいはい」
あれ、はいはいってさっきも言った気が…。まあいいか。というかチェシャ猫が以上に興奮してるんだが。何故だ、何がそんなに君を興奮させるんだ。またたびか!?またたびにつられているのか!?
「そんなわけないでしょ、アリス。」
「ぐっ…」
そ、そんな蔑んだ目でみるんじゃない…!…え、なんでそんな急に笑顔に…………………………人になったああああああああああああああああああああああ
【なぜかアリスのテンションまで高いので作者が説明しよう。決して紙ではないぞ、神だからな。チェシャ猫が興奮しているのは帽子屋の屋敷にお気に入りのおもちゃがあるから。子供のように可愛らしいおもちゃである。……呪い人形だけど。…あ、そろそろ彼女が平常心を取り戻したらしいから変わる。】
…おいおい…作者…。まあいいか……。人になったチェシャ猫、彼は急に人になった。180センチのでかい奴。口だけがニヤッといじめっ子のように歪んでいてピンク色の目に悪い髪の毛が奴の紫色の目を隠して……なんかカッコいいな。チェシャ猫のくせに生意気だぞ…。そんな彼は姿を消し僕の背後に移動する。
「……ピンクと紫の猫もどきが消えてしまった。」
……アリス…猫もどきはないでしょ猫もどきは…。僕猫だよ…。とピンクと紫の猫もどきは思った。僕はキョロキョロとあたりを見わたしフフフと怪しげに笑う。
「姿消したなあの変態で紫とピンクでヤンデレの塊でキモチワルイの塊でもある変な猫。」
「それはひどいよアリス!!」
そういってパッと僕の目の前に現れた変態で紫でピn
「ひどい!!」
「だって本当のことじゃないか変態で紫でピンクでヤンデレの塊でキモチワルイの塊でもある変な猫さん。」
「……亜李守?」
おっとこれはやばい。略して変態の目がイっている。しかもアリスじゃなくて『亜李守』って呼ばれてる。スイッチ入ったときじゃないか!というか耳元で無駄なイケボでささやくんじゃない…!!なんかエロイです変態さん…!耳が……耳があああああああああ…。 はい☆なーんてかんじでのんきに考えていた僕が悪かったんだろうね、うん、反省してます。すっごく。だって変態がほっぺにチューしてくるなんて思わないよ!!しかも目がイッってるから怖いんだよ!!
「ねえ、ありす…。」
今度はひらがな!?
「君はきっと呑気にイケボがなんとかとか考えてるんだろーね…。」
…当たってるだと!!?
「でもね、僕は君が思ってるほど優しくもないし、もっとひどい奴だよ?」
そういうと彼は背後にいたはずなのにいつの間にか前にいた。そして僕をギューーーッと抱きしめる。骨がみしみしいうぐらいには強い力で。というかつぶす気じゃありませんかチェシャ猫様!!お願いですから止めて下さいませ!止めて下さいませ!まだ死にたくありませんんんんん
「うん、知ってる」
「!? 知ってるって…どういうこと?ア李す。」
知ってるって言った瞬間抱きしめるのをやめてびっくりした顔をするのも変ですがいろいろおかしいですよチェシャ。猫がないって?だってこいつ人だもん。今はな。というか何ア李すって。いろいろ混ざってやがりますよね?これ失礼っていうんじゃないんですかね?アハハハハ
「知ってるのは知ってるんだよ。……チェシ、」
「その呼び方はやめてって言ってるでしょー?」
「そっか、今猫じゃなくてただの変態か。」
そっ、んな可愛らしくほっぺた膨らませても…イケメンにしか見えないんだからねっ!!……駄目だ、ブスな僕がツンデレ風に言ってもキモいだけだった。というかイケメンがぷっくーってやって上にプンプンマーク浮かせてるとか…何か負けて気がしてむかつくんだが。その呼び方はやめてって言いますがね、猫耳よ。
「チェシャねこってよばれるのがいやならあんなノロイぜんぶぜーんぶっ、けしてしまえばいいんじゃなぁ~いかなぁ~?」
脳内に響いた声と、僕の声が一緒になったのは、偶然?
ねえ、ありす。
はやくみんなののろいをといてあげよう?
はやく…おもいだしてほしいな
ねえ、ありす。
このくにのみんなは、ありすがいればこんなせかいなんていらないっておもってる
それくらいくるってるんだよ?
「そんなの、分かってる」
さあ、最後の謎の声とは!?
終わり方が無理やりとか、聞こえませんからね。