森からの死神
青年の前に突然あらわれた生物
そして青年に襲い掛かってきた
その生物の強襲を何とか避けた青年
顔からおちた数滴の血液
血液が地面についたとき、なぞの生物はその地面を
むさぼるように食らう
満月は天高く、暗く湿った森の上で白く、蒼く月下を照らしている
その光は、森の中には届かない
一本一本の木々の葉が、空から降り注ぐ光を遮断する
真っ暗な森、静かな森
それは、人に孤独感を与え、恐怖を与える
その中にいる一人の青年もまた、恐怖に襲われていた
暗闇だけの恐怖じゃない
目の前でうごめくなぞの生物
外見は枝に擬態した蛇とでも言えばいいのだろうか
目はなく、円形の口らしきものを持ち、体は細く、長く、ごつごつして、ところどころに小さな穴がある
今、その得体の知れない生物は青年をめがけて襲ってきてる
さっきほど、青年の血液がかかった地面を
円形に並んだ口らしきものでむさぼるように食い
体を少し、巨大化させている
「はぁ・・・はぁ・・・」
青年に重く圧し掛かる恐怖
何もせずに、その生物と向かい合っているだけで
その恐怖は膨れ上がる
「はぁ・・・はぁ・・はぁ・はぁ」
次第に呼吸は速く、心臓ははやがねをうちならす
(ここにいたくない早くどこかえあの生き物がいないところへ!)
青年の思考はそこまでしか働かない
というより、働けない
ほかの事を考えている余裕がないのだ
少しずつ、青年の足が後ろに下がり行く
「・・パキッ」
その足が木の枝を踏んでしまった!
「・・・」
青年の目はあの生物の方へ向いたまま、恐怖で目を引きつり、口はあけている
「ぁ・・あ・・あ〜〜!!」
青年は叫びながら走り出した
青年が木の枝を踏み、音を上げたときには
あの生き物の口が青年の方向に向けられていたからだ
その口が今にも飛び掛ってくるかもしれないと思ってしまったら
走ることしか今の彼にはできることはない
何もできずに走ることしか・・・・
荷物をすて、軽くなった身なりで闇雲に走り出す
(どこでもいい、どこだって。あの生き物がいないところならば・・・)
そう思いながら、彼は走っている
とはいってもこの森は暗い
下手にスピードを出しすぎると逆に自分を危ない目に合わせるかもしれない
木の根に躓いたり、池に落ちたり、もしかしたらがけの上に出てそのまま落っこちる可能性もある・・・
しかし、青年はそんなことも考えることさえできる状態じゃない
時々、足を木の枝や根にとられながらも全速力ではしっている
湿った森の風が青年の体を駆けるたびに
焦りと恐怖は消えるどころか大きくなる
「っつ・・・」
青年は足を見ながら、小さく悲鳴をあげた
(足が痛い。右足首・・・さっき躓いたときにひねったか・・・)
どうやら足を痛めたらしい
(でも・・・、でも・・・ここでとまったら・・・アレが・・・アレがくる・・・。離れなきゃ・・・足が壊れても・・・ここからもっと離れなきゃ・・・)
その重いだけで走りつづけた
・・・・・
・・・・
・・・
・・
・
どれくらい走っただろうか
青年は森を抜けていた
あたりに、蒼く白く光り輝く月の光がさしている
「はぁ・はぁ・ふぅ・・はぁ・・・」
青年の息は荒い
ここまでずっと走り続けてきたのだから
いためた右足に鞭をうち
痛さをこらえながら走り続けたのだ
アレから逃げるために
そう、あの生物は追ってこなかった
走ってる間ずっと・・・・
時々青年は後ろを振り返ってみたのだが、姿がないというか、見えなかった
暗闇の中を走っていたようなものだから、もしいたとしても見えなかっただけかもしれないが
一度も襲われていなかった
それでも恐怖が消えなかったからか
走り続けていた
そうしているといつの間にか森を抜けていたというわけだ
青年は森を抜けてからというもの
走るスピードを落とし、足をいたわりながらゆっくり歩いている
「っつ・・・」
また痛みのためか、小さく声が漏れた
(そろそろ・・・、やばいかな・・・)
足を引きずる用にゆっくりとゆっくりと前へ
手ごろな木の枝でもないものかと、あたりを見渡しながら・・・・
しかし、ここは森の中じゃない
そうそういい木の枝などないのだ
あるのは、大きな岩がところどころに転がっているのと、小さな枝
あとは切り株の中央から目を出した小さな新しい木
どうやら、この辺は前まで森だったようだけれど
切り開いたらしい
とわいえ、それも結構前の話のようだ
切り株からはもう新しい芽がでている
切り倒してから結構月日がたっているようだ
まぁ、切り株があるのだから、手ごろな枝があってもいいものだが・・・
しかし、ないものはない
(ないかな・・・)
すこしあきらめかけていた
あってもなくてもいいのだから
別に今すぐ必要だ!って代物でもないのだ
つまり、探し始めてというより、歩きついでに探していたが、面倒なのであきらめてしまおうってことだ
(・・・足やばいな・・・本当に・・・。どこか腰おろすか)
ちょうどいいところに大きな岩がある
その岩の一番高いところは2メートルほどある
手ごろな腰を下ろすところもちゃんとある
その岩に腰をおろすと
異変に気づいた
・・・・
地面が盛り上がりながらゆっくりと青年の方に向かってくる
「・・・」
身が震える
さっき、変な生き物にあったばかりだ
何が出てくるかわからない・・・
青年はゆっくりと足を引きずり、岩の上まで上っていく
幸いにも岩は上りやすかったので、何かが先ほどまで座っていた場所につくまでに登り終えていた
青年はじっと目をその盛り上った地面を見つめる
「・・・」
しかし何もおきない
あたりに静かなときが過ぎた
(なんか・・・ばかみたい・・・)
青年の思考にそうよぎった
(さっき、化け物みたいな変な生き物にあったからって怖がりすぎかな)
「・・・ふぅ」
青年がため息を漏らした
と、次の瞬間!
先ほどまで何もなかった地面から急に
長いものが飛び出してきた
それも青年の顔を狙ってきたかのように
まっすぐと飛んできた
だが、地面をみていたこともあってか
うまくかわせた
その飛び出したものはまだ上空にいた
飛び出した勢いよりゆっくりとおちいく
「・・!?」
その飛び出したものの正体は
さっき、森で襲ってきた生物だった
ニフ○ィーって
管理悪いね・・・(ぁ
ネットつながらなくなってたよ
PC光に変えるから工事もあるし・・・
ネットが・・・
と、一時的になにもできなかった・・・・
ていってもまだ工事は終わってないらしい
ってことで久々に書いたので・・・おかしい屋も知れませんorz
あ、もとからおかしいか・・・