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序章
序章
「世界 乱れし時 肩に十字を持つ少女のもとへ 翼をかざす者集わん
彼ら 彼の少女の 右腕 左腕の中心に 想いをのせた剣をたてん
その苦しみを こえし時 最後の剣が 彼の少女の 心 をつき
その後 世界は 正しき 道へ 向かわん」
時は H・T暦89年
この世界は“時”を刻んでいた
争いもなく、ただ1日1日を過ごしている人々が、この星にはいた
生きがいという生きがいを持っているものは少なく
ただ、のうのうと過ごしている
だから争いもない
そんな世の中も 少しずつ 少しずつ 変わっていた
この世界に不満を持ち 変革を起こそうとする者がいる
『人は何のために生きているのか?』
『誰のために生まれてきたのか?』
そんなことを考え、自分なりの“答え(みち)”を見つけたものが、同志を探し、集め
世界を正しく、自分達に道を、と。
しかし、他の人は知らない
知りようもない
自分を取り巻く世界を変えるような出来事が
今、始まるということを・・・・。