表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
手作りケーキはママの味!✧シュートと俺のXmasケーキ物語✧  作者: 星野 満


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

2/12

✧ママが欲しいんじゃないの?

※ 2025/12/25 一部追加修正しました。

 ☆ ☆ ☆ ☆



「ユウちゃん、それって手作りのケーキが欲しいんじゃなくて、本当はママが欲しいんじゃないの?」

「ママ?」

「ああ、そうだと思うよ、シュートも保育園に入って物心ついてきたろう」

「そういえば最近は、口答えするし生意気になってきた!」


「だろう、5歳ともなれば周りの園児がさ、母親と送り迎えしているのを見て羨ましいんじゃないかね?」


「母親がいなくても俺が迎えにいってるじゃないか!」

「まあ、そうだけど。やっぱさ、子どもは母親なんじゃない」


 コンビニの店長が、悟ったように煙草をモクモクとふかしながらいった。

 

 この店長はオレの幼馴染のケンちゃん。

 地元の中学時代からの付き合いだ。

 

 どちらかといえば真面目な性格の俺と飄々(ひょうひょう)としたのんびり屋のケンちゃん。

 俺ら性格が正反対だが、なぜか馬が合っている。



「まあ……確かに、そうかもしれんがな……」

「あれだろう、雪奈(ゆきな)ちゃんが亡くなってもう4年だろう。そろそろさ、再婚とか考えてもいんじゃない?」


「は、何言ってんの、ケンちゃんがそれゆう?」


 そう、ケンちゃんは俺と同級生だがまだ未婚者だ。


「俺はまあ、独り身だしさ、気楽だし。でもユウちゃんはシュートがちっこいから、色々と大変だろう?」


「……」


 俺はその質問には答えずに缶ビールをグイッと一気に飲んだ。

 



☆ ☆


 

 オレの名前は未来(みき )雄三(ゆうぞう)

 長男なのになぜか雄三だ。父さんがつけた。理由はしらん。

 

 地元の家電メーカーのサラリーマンでもうすぐ28になる。



 このコンビニ店は、シュートの保育園と自宅のマンションの中間くらいにあった。


 俺の会社は本社が地方ということもあり、少子高齢化に伴い子育て支援を推進していた。おかけで妻が事故で亡くなってから、片親になった幼児がいるからと、残業もほとんどない部署に異動してくれた。

 

 平日、仕事が終わると保育園のシュートを迎えにいってから、ケンちゃんのコンビニに立ち寄ることが多くなった。



 田舎のコンビニのせいかイートイン・コーナーが広くてシュートと夕食をよくした。


 ケンちゃんはこのビルのオーナーの息子だから家賃は実質タダ同然だ。

 

 おかげで月々の本社に計上する、売上ノルマは達成しているという。

 

 コンビニといってもガチガチのフランチャイズ店ではなく、地元の雑貨店からコンビニに拡大した本社なので、ノルマもそこまで厳しくないんだろうと俺は想像していた。


 

 だってケンちゃんていっつも暇そうで、スマホばかり見てなんかポチポチ打ってるし。

 

 学生気分の抜けない感覚っていうか、まったりと店長してんだもの。

 

 おまけに副業は一応小説家なんだと。

 髭ぼうぼうで黒縁メガネでダサい身なりだが、これでも最近はWEB小説が書籍やコミック化して売れ始めてるんだ~と1人でニタニタほくそ笑んでいた。

 

 俺が驚いて「読ませろ!」といってもケンちゃんは恥ずいからと頬を染めた。

 ああ~てめえは女子かよ!

 

 ケンちゃんは頑なにペンネームを教えてくれない。

 なんでも異世界のバトルファンタジーを書いてるそうな。

 

 何だよ、異世界って、ファンタジーって!どうでもいいがすげえな、おい!


 俺は大学卒業してから直ぐ結婚した。

 これまで家庭のために仕事と子育てに悪戦苦闘していたから、漫画や小説など読む暇などなかった。


 ケンちゃんのダサい風貌も相まって、いっちゃあ悪いが、ケンちゃんはいつもお気楽そうでいい気なもんだと、内心軽んじている自分がいた。なおかつ好きなことをして生きているケンちゃんが、羨ましいとも感じた。

 

 そういえば高校時代、気付くと授業中もシコシコ漫画とか小説をよく書いてたっけ。

 

 まあ、元々親が地元のビルを何個も所有している、金持ちのお坊ちゃまだからな。

 まったくいいご身分だぜ。


 実質コンビニ店はケンちゃんの妹、みっちゃんと、バイトの高校生2人とで切り盛りをしている。

 ケンちゃんは客とトラブルがあった時だけ、カウンターに出て来る。


 この妹のみっちゃんがとにかくよく気が付く()だった。






評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
ちょっと!めちゃくちゃ面白いじゃないですかw シュートどこいったー!とツッコミそうになりましたけども、もうユウちゃんの話で、ぶっ飛んでしまいますね♪ 幼なじみのケンちゃんはきっとなろうに登録しているに…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ