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後悔
私は後悔した。
私は他世界の人物のように、代理者に選ばれたり、三神に過剰に干渉されたからではない。
しかし、三神は私の心に忘れられないモノを残していった。
三神とは、『絶対の理』である。
それ即ち、『絶対変わることが無い』『永遠に続く恐怖』でもある。
私はそれを十二分に体験してしまった。
私は代理者のような強靭な精神を持っている訳では無い、狂っているわけではない、私は常人なのだ。
だからこそ、『三神の超越した力』に『絶対的な理』に『常人には理解できない感性』に、私は耐えられなかった。
人神の『命』の本質、■神の『力』の本領、死神の『死』の行き着く先。
私は『今を生きて』いながら、それを知ってしまった。
だからこそ、それに恐怖した。
この『恐怖』と『絶望』は、三神と出会い、本質を知り、私のような弱者にしか分からない。
だからこそ、私は諸君らが三神と出会うことが無いよう、願うばかりだ。




