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三神の目的

 このページでは三神の目的について…

『三神は我々に一体何を求めているのか?』

 について、話そうと思う。


 さて、『三神とは』のページで、絶対神格について説明したことを覚えているだろうか?

 ざっくり言えば、『三神は三位一体で、不滅で、否定されず、理である』、ということになる。


 これは言い換えれば、三神は絶対の理であり、同時にこれ以上の進歩が無い存在であるとも言える。

 つまり、『三神自身は三神を超えることはできない』


 ここまで言えば、多少勘付く者もいるだろう。

 三神には三つの目的がある。

 それは三神の役割である『監視』『契約』『傍観』を含まない物だ。


 三神の目的の一つは、『原初の虚無』に至る、『三神と同等の神格』の『新たなる可能性』が現れること。


 これは目的…というよりも、願望に近いだろうか。

 

 簡単に言えば、三神は『自分達を否定しうる存在は生まれるのか』を観測したいだけである。


 これを実現するために三神は代理者を選ぶ。

 しかし、私は三神が契約してしまうと、辿り着く才のある者も、三神の支配下に降りることで到達できなくなる…と、わたしは思う。


 一応、これが三神が代理者を選ぶ理由である。


 三神が選んだ代理者同士は、神に近い『命』『力』『死』を司る戦士として戦う。

 三神は『可能性』を探るため代理者を選ぶが、存在する宇宙・世界の中では平穏な場所が非常に多い。

 代理者を選べる世界は全体のおよそ1%にも満たないだろう。


 そんな平穏では、三神は可能性を模索できない。

 平穏ではあらゆる物事が停滞する。

 それは進歩であり、活発性であり、秩序でもある。


 可能性は無秩序、混沌、進展の中でこそ生まれる。

 故に、三神はお互いの代理者を、世界を巻き込んで戦わせる。


 そうした中でこそ、人は輝き、虚無に至らんとする。

 三神は理であるが故に、理の無い『虚無』には至れない。


 そこで、三神はこう考えている。

 自らの理を与え、その理を超え、この理を破壊せし者こそが、三神を超える『虚無』経といたる存在なのだ。

 …と。


 さて、代理者を戦わせる目的はもう一つある。

 それこそが、目的の二つである。


 三神の目的の二つは、『自らが司る理こそが至高だと示すこと』である。


 三神は自らが司るモノにプライドを持ち、互いに自分こそが至高なのだと泣き喚いている。

 故に、他の三神に否定されるのは己のプライドと三神としての矜持が許さず、自分達との意思には関係の無い代理者達に、ついでに決めてもらおうとしている。


 一石二鳥だと思っているのだろうか?


 さて…残る最後は三つだけだが………やめておこう。

 これは時が来るまで話していいことではないだろうし、記録すれば間違いなく三神に抹消されると思うからだ。


 結論から言うと、三神の目的を3つに分けたが、それはある一つを分解して書いただけである。


 三神の真の目的は、『自らが三神という垣根を越え、虚無へと至る』こと。


 これに到達すべく、三神は代理者で虚無に至る可能性を模索し、最初に虚無に辿り着いた代理者の司る自らの理が至高であると示す。


 まとめにしよう。

 三神が行っていることは『誰が一番虚無に近いか』のレースであり、そのために代理者が契約されているということだ。

9/27の18時に最終回投稿。

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