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みっつのかみさまからのおくりもの

むかしむかし、

このよにはなにもありませんでした。


けど、

とおくとおくはなれたところから、

さんにんのかみさまがあらわれました。

だいじなだいじなものをもって。


さいしょにきてくれたのはとってもやさしい【▲■がみさま】。


【▲■がみさま】は、


てからとってもきれいな「いのちのひかり」をくれました。

「いのちのひかり」からは、

おおくのこどもたちがうまれました。


けど、

そのこたちはまだなにもしらなかったんだ。

わらいかたも、なきかたも、おこりかたもしらなくて、

ただいきてるだけでした。


【▲■がみさま】は、そのこたちをみて、


「あなたたちは、だいじなだいじなわらわのこどもたちです。わらっても、ないても、おこってもいいのですよ。みんながおたがいをだいじに、たいせつに、あいするこころをそだててください。」


って、やさしいこえでいってくました。


【▲■がみさま】は、


おたがいをあいするこころもさずけてくれました。


みんなみんな、

たいせつな「いのち」と「こころ」を。

それが【▲■がみさま】からのおくりものでした。


つぎにきてくれたのはとってもなかよしな【□◆がみさま】。


【□◆がみさま】は、


「おまえたちにはちがいがないのう。これじゃ、わしとはなしてもたのしくなかろう?」


こういって、わたしたちに「ちがい」をさずけてくれました。


「ちがい」はみんなに、

はねでおそらをとんだり、

とってもはやくはしれたり、

ほのおをはなてたりするようにできました。


けど、【□◆がみさま】は、


「みんなちがって、みんないい。だけど、ちがいはおまえたちをきずつけてしまうかもしれない。けっして、ちがいでみんなをきずつけぬようにな。」


と、みんなの「ちから」をまもるためにつかえといいました。

みんなすこしだけちがう「ちがい」と「ちから」を。

それが【□◆がみさま】からのおくりものでした。


さいごにきてくれたのはとってもこわい【▽◉がみさま】。


【▽◉がみさま】は、

みんなのいのちにおわりをさずけてくれました。


みんなはいのちのおわりをとてもこわがりましたが、【▽◉がみさま】は


「いのちのおわりはこわいことではない。おわりがあるからこそ、きさまらはいのちを、いまをいきられるのだ。」


といって、みんなに「しずかなねむり」をさずけてくれました。




【▽◉がみさま】はほんとうはだれよりもやさしくて、みんなをみとめてくれていたのです。


みんなに、

さびしい「おわり」と「がんばり」を。

【▽◉がみさま】はさずけてくれました。


そして、

このよはうまれました。

いのちがうまれ、

ちがいをしって、

そっとねむる。


さんにんのかみさまはみえなくなっちゃったけど、

きっといまもみまもってくださっているよ。


だって、


「あなたたちはたいせつなわらわのこどもです」

「ちがいはおまえたちのじぶんだけのものじゃ!」

「おわりはじぶんのいきたあかしなのだ」


さんにんのかみさまからのおくりものは、

いまもあなたのなかでかがやいているのだから。




おしまい。

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