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さくらの部屋。


朝食を終えゆっくりしていると、部屋のドアがノックされる。


「はい」


返事をするとドアが開き一人の少年が入ってきて、ドアを閉める。

銀色の髪、緑の瞳の綺麗な顔立ちの少年。


うわぁ!綺麗!!


どことなくアールヴににているが、アールヴより少し柔らかく幼い顔立ち。


「初めまして、未来の姉上。第二王子、ラヨシュと申します」


第二王子ってことは弟さん・・・どおりえで似てると思った。


「初めまして、森さくらです。それと、未来の姉上はちょっと・・・」


困るんですけど・・・


「では、名前で呼ばせてもらっていいですか?」

「えぇ」

「特に用事があったわけではないのですが、お話がしたくて」

「そうなんですね。それじゃぁ座ってください」


さくらとラヨシュはソファに座る。


「ラヨシュ様お聞きしたのですけれど」

「何ですか?」

「男女が同じ部屋に二人きりになるのは駄目だと聞いたのですが」


アールヴが言っていたのにラヨシュは普通に密室に二人きりにになった事に少し驚いた。


「それは十五歳からで、僕は十四歳なんでまだ大丈夫なんです。」

「そうなんですね」


十四歳までが子供、十五歳からは青年ということで子供の間は男女が同じ部屋にいても問題ない。


「さくら殿は違う世界から来たと聞きました。さくら殿の世界はどんな世界なのですか?」


瞳をキラキラさせわくわくしながら聞く。


どんな世界・・・そんな事、普通すぎて考えたこと無かった。


「えーと、暗い所で明るくするのは蝋燭ではなく電気というので明るくするの。乗り物も馬とか動物は使わず自動車や電車という人が作った物で移動するの」

「全然違うのですね!デンキとはなんなのですか?」

「太陽や風、水の流れを利用したエネルギーかな」


生まれてからずっと、スイッチを入れれば明るくなる生活をしていて専門家でもないさくらにとって説明するのは難しい。


「それが蝋燭の代わりになるエネルギーを、すごいです」

「でも、この世界には魔法があるのでしょう?わたしの世界ではないから」

「魔法?この世界に魔法なんてありませんよ」

ラヨシュはキョトンとした顔でさくらを見る。


「えっ・・・!」

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