表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

1/1

クズでイケメンな腐れ縁と縁を切ったら美少女に声を掛けられました!

新作です。よろしくです!


「なぁ、輝夜。お前部室片付けてきてくんね?」


「は?」


これが僕がこいつと縁を切ろうと思ったきっかけだった。


僕、舞下(まいした) 輝夜(かぐや)にはイケメンの腐れ縁、神楽(かぐら) 結弦(ゆづる) がいる。

運動駄目勉強駄目性格クズの超絶駄目人間なのだが顔だけは何故かいいという超面倒くさいやつ。

例えば女子に「困りごと?俺に任せときな!」と言っておきながら裏で僕に「お前やっといて〜」と丸投げしてくるし周りによってくる女子たちに甘い言葉を掛け続けその気にさせる癖に「いい加減はっきりしないと彼女たちに失礼じゃない?」と僕が言ったところ「だって色々やってくれて便利なんだもーん」と平気でいう最低でクズでゲスな野郎。

しかしそれでもイケメンと言うだけでモテる。

本当にムカつく。


そして僕はというと根暗。その一言に尽きると思う。

テストはオール100、運動もそこそこ(通知表がA判定になる程度)は出来るのたが………僕が根暗だからいつも脚光を浴びるのは結弦ばかりだ。

しかもいつも結弦の周りにいるせいで(結弦が周りにいるせいで)何故か僕は橋渡し的な役をやらされるのだ。

ついたあだ名はY(ゆづる)P(プロデューサー)。本当に巫山戯るなと思う。

しかも僕は人の悪意に人一倍敏感なせいか結弦を落としたい、クラスカースト上位に入りたいなどの悪意が見えてしまうせいで余計にたちが悪いのだ。

しかしそんなことは知らんとばかりに女子に結弦の好みなどの情報を聞かれる。

しかしそれも今日で終わりだ。何故ならもう、あいつとの縁は切るのだから。


「は?じゃないんだけど。部室掃除してきてくんない?輝夜」


………平常心だ。平常心だ僕!大丈夫。今日で縁を切るのだから。


「ふざけないでくれる?自分でやってよ」


「いいじゃーん。頼むよ輝夜〜!女子にカラオケ行かないって誘われてさ〜?いいよって言っちゃったんだよね〜。部室掃除先輩に頼まれたの忘れててさぁ〜。ねっ?輝夜どうせ暇でしょ?」


………………一回殴ってから絶交しようかな?


「知らないよそんなこと!僕は便利屋じゃないんだから!分かってる?ていうか今から誘い断ればいいじゃん!」


「え〜?やだよー。彼女たち凄い喜んでたし〜。それに掃除とか面倒だしぃ〜。輝夜そういうの好きだろ?真面目くんだし〜?」


プチンッ


僕の中で何かが切れる音がした。多分、心のどこかではこいつのことを信じていたんだと思う。だから自分で行動すれば元の関係とは言わずとも友達、くらいにはと思っていたのかも知れない。

だけど僕は悟った。こいつは僕のことも便利な駒くらいにしか思っていないということを。

考えれば考えるほどふつふつと怒りが湧いてくる。それと同時にどうしてこんなやつを今まで支えてたんだという自分への怒りも湧いてくる。


「……………絶交だ。」


「は?どうしたんだよ輝夜?冗談笑えねぇぞ?」


「絶交だって言ったんだ結弦。もう付き合いきれない!ふざけんなよ!僕はお前の奴隷じゃないんだよ!もう金輪際関わらないでくれ!」


「……………後で後悔しても知らねぇぞ輝夜。てめぇは俺がいなけりゃただの陰キャなんだからなぁ?」


「どうでもいい!もう顔も見たくない!」


「あぁ、俺ももう陰気な顔を見なくて済むと思うと気が楽だわ。」


「ッ!」


僕は怒りを抑えながらも荷物を手に取り教室から駆け出す。もう、あいつと同じ空間に少しでもいるのが嫌だった。

そのまま僕は下駄箱へ向かい適当に靴を履いて急いで学校の敷地から抜け出す。


「はぁ、はぁ、はぁぁ…………ははっ、やっぱ僕は便利屋扱いだったんだ………でもなんでだろ。唯一の友達だと思ってたやつと縁を切って友達がいなくなったはずなのに心は凄いスッキリしてる!

僕、今ならなんでも出来るかも…………なーんてね。はぁ…………僕みたいな根暗…………いや、駄目だ!そうだよ、僕だって明るくなればいいんだ!………っていっても具体的にどうすればいいんだろ………陽キャへの道は遠いなぁ………」


そんな独り言を呟きながら駅前を通り過ぎようとすると突然後ろからつんつん、と背中を触られた。

なんだろうかと振り向くと一人の美少女がたっていた。

「先輩先輩、今時間あります?あるならちょっと聞きたいことがあるんですけどいいですか?」


結弦のことだろうか。でももうあいつとは縁切ったしなぁ…………


「なに。どうしたの?結弦とならもう縁切ったから関係ないし教えられ「違います!あんな中身空っぽで何股も掛けてるやつに興味ありません!寧ろ私は先ぱ……なななんでもないです忘れてくださいっ!そ、それで聞きたいことなんですけど………」あぁうん違うのね。それで聞きたいことって?」


何この子かなり辛辣だなぁ…………でもその通りだから否定出来ないしする気もないけど。


「先輩って、彼女いますか!」


「…………へ?」


今この子なんて言った?


「ま、まま間違えました!ホントは違うことを聞きたかったんです!」


「え、でもさっき彼女いま「わー!わー!だから間違えです!気のせい!聞き間違え!」わ、分かった!分かったから!恥ずかしいから大きな声出すのやめて!」


そういうと彼女は周りを見渡し、かなりの人から視線を浴びていることに気づき赤面する。それはもうラノベなら///(*//艸//)カァァ…と出るくらいには顔が赤くなっていた。


「こ、こほん!とにかくです!私が言いたかったのは…………」






「先輩、バンド、やりませんか?」

どうでしたか?ラブコメなんて初めてなんでそこまでですが……………彼女はいるのかって?

彼女いない歴=年齢ですがなにか?!好きな人すら出来たことないわ!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ