姫騎士刑事 純情派 =異世界から姫騎士の捜査禄=
1話限りのお試しです><
よろしければ
???
「サーチ……聖士殿、この上にどうやら居るぞ」
聖士
「わかった……行くぞ!」
???
「あぶない!防壁展開『シールド』!」
キン!
聖士
「ありがとう助かった」
???
「油断するな馬鹿者、それより狙撃者はあの角から撃って来ている」
聖士
「さっきのシールドを持続して貼ることは可能か?」
???
「可能だが……」
聖士
「よし!頼む……」
???
「そんなことせず、私のファイヤーボールで」
聖士
「ばか、火傷とか犯罪者と言えども後々めんどくさいんだ」
???
「悪人は死んでもしょうがないと思うが」
聖士
「はあ~ココはお前居た世界とは違うんだよ」
???
「ふむ」
聖士
「じゃあ、頼むぞ」
???
「わかった、防壁展開『シールド』」
聖士
「警察だ!もう逃げられない武器を置いて」
バン!
キン!
聖士
「生憎だが俺には銃は効かないぞ」
犯人
「ひ~化け物」
聖士
「化け物……化け物は俺じゃなくてアイツだな」
???
「今の発言は撤回してもらおうか」
首元に剣の様な装飾をした警棒が!
聖士
「落ち着こうなとりあえず」
???
「私は姫騎士だ!雷初期『プチサンダー』!」
聖士
「止めろ痺れる!」
俺の名前は岸聖士刑事だ、そして今俺に電撃を喰らわしているのは姫騎士刑事ことフレミィさん…信じられないかもしれないけど異世界から来た人らしい、
いろいろあって今俺達はコンビを組んでいるのだが……始まりは公園で起きた不自然な火災とそこに居た身元不明のコスプレ女の取り調べからだった。
「だから!私はセレスティア王国の姫にして騎士!フレミィ=セレスティアだと言ってるだろうが!貴殿こそ名を名乗らないのは失礼ではないか」
「あ~はいはい、私は尾賀だ、それで君はどこの国から来たのかな?日本語が上手だからハーフかな?」
「オガ……貴様オーガか!」
「いや、尾賀だから」
「オーガに話すことなどない!」
こんな調子で話が噛み合わない……
結局それから何も話さなくなり、一旦休止となったようだ。
「お疲れ様です」
「おう、聖士か牛が降って来たとかいう爺さんの話はどうだった」
「まあ、お爺さんの勘違いかもしれませんね……そちらは?」
「ったくあの電波女あれから何も喋らない、何を考えているのかまったくわからない」
「そうなんですね、それにしてもあの鎧すごい出来ですね」
「ああ、そういえばお前そういうの好きだったな」
「いや、そこまでじゃないですけど」
「そうだ!お前取り調べやってみろ」
「えええ!?」
その後、俺は押し切られる形で取り調べをすることになったのだが……
「えっと、何か話してくれると助かるんだけど」
「……」
「あ、自己紹介がまだだったね、俺は岸というんだが……」
「お主、騎士なのか」
「え?ああ、岸聖士だ」
「騎士の上にセイジの職まで……やっと話が分かる人が出てきた」
「え?」
「セレスティア王国の姫にして騎士!フレミィ=セレスティア、我が領内におかしな黒き渦が現れ家畜を飲み込んだという領民から訴えがあり、調査していたのだが」
「ふむ」
「その……少々花摘みに隊列を離れた際に目の前に黒き渦が現れて気づいたら、見知らぬ森に」
しっかりした設定だな、とりあえずココは話を合わせておくか……
「そうなんだ、その後 小火騒ぎがあったのだがアレも君かい?」
「ああ、腹が減ってな はしたないとは思ったが鳥を獲ろうとしてファイヤーアローを使ったんだがMP不足で途中で意識が途切れてしまったのでそのせいかもしれんな」
「ファイヤーアロー?」
「ああ、セイジ職に就いておられるなら知ってるだろコレだ」
そういうと手をかざし呪文の様なモノを唱え出した、
中二病もココまで行くと凄いな……と思っていたら!
ブワ!
彼女の手の中に炎が生まれた!
「え?」
「まあ、私の魔術製錬は低いから貴殿のようなセイジ職には劣るが」
「どうなってるんだ……何か仕掛けが」
しかし、彼女は警察から支給された服しか身につけてないはず……
すぐさま上司を呼び状況を確認してもらうが……
「信じられん…手品か?」
その後、騒然となり取りあえず現状を上に報告するということになり、
数日後 本庁のお偉いさんにより別の場所へ移送されて行った。
~数週間後~
「いや~しかし、最近変な事が多いですね~氷漬けの変死体とか」
「まあ、うちにも前回ちょっとおかしなというか不思議な事があったしな」
俺と尾賀さんがパトロールから帰り、部署に戻りながら話をしていると、
「お!岸君やっと帰って来たか」
「土和署長どうされたんですか?」
「こっちにちょっと来てくれ」
署長室に居くと……
「お!騎士殿」
そこにはあの姫騎士が!
「故あってうちで働くことになり、彼女の希望で君と組んで仕事をしてもらう」
「ええええええ!」
「宜しく頼む!騎士殿」