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平和こそすべて

作者: SEIDAI

 やっと八月が終わった。長かった。亜熱帯化した日本において、一〇年前と同じように行動することは愚行である。思えば昨年は、ボケ老人と化した父の奇行に振り回され、冷房の効いた病院や行政の施設で罵倒激論を繰り返していた為、案外、暑さを感じなかった。その前の年は交通事故で後ろから追突され、涼しい病院に丸一ヶ月入院していた。その間、准看護婦と正看護師の攻防を肴に書物をして過ごした。その前の年は熱中症になり、腎臓の機能が急低下し『人工透析かも?』と脅されつつも、翌日には回復した。

 取り敢えず夏は鬼門である。親族の愛情を一手に受け大事に育てられた私にとって、過酷な環境は向かないのである。

 暑さ寒さも彼岸まで。彼岸には彼岸花も咲くし、涼しくなってくれる事だろう。九月は彼岸の月だ。待っているぞ。

 神戸に住む大学時代の友人がイノシシが街に出ると言っていた。『獲って食えば』といったのだが『野蛮な君と違って法を犯したくない』と。はあ? イノシシが街中を歩く事自体異常だろう。銃は持ってないだろうし、バットで撲殺するか? 手ヤスで刺し殺せば? と助言したのだが。よく分かっていない。イノシシは豚と全く違う美味な肉である。農民は被害が出れば保護団体や国を相手に訴訟を起こすべきだ。日本は法治国家である。法で許可が出れば問題が全て無くなる。単純明快な国家である。おまけに昔に比べ、裁判費用は随分格安になっている。

 大体、えびの高原では絶対殺される事はないと確信した鹿が、不思議気に車のドライバーを覗く。日南海岸に伸びる道は、もはや猿の惑星と化し、都井の岬では猿が舐めて、車の上にも乗っかり、鵜戸神宮の森では猿の会議の声が聞こえる。猿は食おうと思わないが、鹿やイノシシは充分食える。猿はアフリカ人でも移住させるとして、鹿やイノシシは食ってやろうではないか。

 北朝鮮が最後の足掻きをしている。大体、戦勝国と言いながら貧しい国もないだろうに。結論ははっきりしていて、日本を手本に、負ける戦争をしては、七〇年以上も戦勝国に搾取され、文化も思想も拒絶され、子孫には迷惑をかけ『戦争は悪いことよ』と牛の反芻のように繰り返さねばならない。戦いが良いとは言わない、只、幸福度を平和に見いだすのならそれなりの文化が必要だ。明らかに南米や北欧の国は日本より日本より上質だ。事実としてアメリカにより近い韓国は日本ほど慌てていない。

 アメリカ人はあんまり賢くはない。一部のユダヤ系の人は確かに優秀だろうが、ほとんどは頭の悪い百姓である。知人のアメリカ人は北欧の移民の子孫で頭も良い。それも少数であって、トランプはアメリカ人の象徴だ。ユダヤ人商法に憧れ、成功すれば会社を売っ払い、悠々自適な老後しか望まない。子孫に残すなんて欲はない。子供は自分でするだろ、という二〇〇年しかない開拓民精神である。何とかなるだろという戦勝国ならではの慢心が歪みを生み始めている。将来のない国だ。その為の軍事力だろうが、誰が好き好んで極東の島国の為に人を送らなきゃいけない? アメリカの基地は日本にとって人質である。基地が責められたらアメリカも黙っていられない。如何に日米安保を反対した七〇年前後の若者が阿保だったか結論が出た次第である。日本は自衛の措置を放棄したのだから、戦争も出来なければ、守る事など出来はしない。とはいえアメリカも、そのうち、内紛でホロコーストの再開をする危険のある国だ。格差は日本と紙一重か? 否、それ以上だ。

 未来を考えるなら『中国だろう』TBSもフジも中国大嫌いである。中国の盗作報道やらゴシップやら、とにかく中国は悪い国らしい。そもそも、日本の昭和はアメリカのコピー商品のメッカだった。どうしたら、舌の根の乾かないうちに言えるのか疑問。原点に戻れば、同じ黄色人種である。黄色人種の世界的なロックスターが生まれないのはルックスが伴わないからである。才能云々ではない。私が光を見出すのは、中国も日本も無宗教国である。宗教は争いしか生まない。中国人は現在、日本人より注意力、危機管理能力に優れている。それは認めねばならない。ヨーロッパまで新シルクロードが伸びればアメリカはくすむ。元々、半世紀以上前から世界一の金持ちは華僑である。知的な面でアメリカに勝ち目はない。中国人は日本人より背が高くスマートである。ビジュアル的にも上なのは間違いない。日本人は負も分かった上で立ち回らねばならない。でないと、支配されるぞ。間違いなく。

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