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異世界覇王の覇剣鬼  作者: ザキトさん
転生してきた元最強
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プロローグ 俺が世界から居なくなった訳になった訳

 ここは戦場、ありとあらゆる物が血に染まる地獄のような場所。

 

 そんな場所に、三つの剣を持つ一人の青年がいた。


 青年の名前は十六夜和馬、剣の一つを腰に差し一つの剣は肩に掛け一つの剣はその手で振るっていた。


 手に持っている剣は剱と呼ばれる両刃の刀、彼はその一振りで戦場を血に染めていった。


 そんな彼が考えていたことは……。


(帰りたい、動きたくない、面倒くさい、もう働きたくないよぉ……)

 

 そう考えておきながらも、全てを血に染めている彼はもう慣れているのだろう、適当なことを考えながらも彼が振るう剣は全てを切り捨て、全てを破壊する。


 そんな彼の二つ名は鬼の十六夜。


 その名を聞いただけで、戦場に行く兵士たちが絶望し、戦意を喪失してしまう最強最悪の化身だった。


 そんな彼は一応ながら貯金をしていた。


 彼は突然そのことを思い出し、貯金の残高を見ていると自分の目を疑った。


 なぜなら、その金額は彼を四人そろえても豪勢に一生を暮らせる位の金額があった。

 

 そんな彼が貯金を見て思ったことは………。


(これ、もう働かなくてよくね)と。


 彼は生粋の戦闘狂だが、今のこの戦場はどうか?そこらの有象無象を屠るただの作業であり、ただただ面倒なだけであった。


 思い立ったら直ぐに行動する彼は、軍のお偉い人に退職届を出したのだが…軍はそれを断った。

 

 なぜなら彼は敵にとっては最強最悪の化身…、味方にとっては戦争に必ず勝てる兵器のような存在だった。


 そんな彼を手放すなんて軍以外の機関も黙っていないし、そもそも敵になられたらこっちが迷惑だからだ。


 だがそれがいけなかった、なぜなら国は彼にこう言っていた。


「辞めたくなったら辞めてもいいぞ」と。

 

 なぜこのように言ったのか?それは、彼はその時齢十歳、軍もその時の和馬を甘く見ていたので、軍も軽く言ってしまった。


 このことを彼が言ったら軍は。


「そんなことしらん!そんなことは一言もいってないわ!」


 確かに、その証言の証拠はない、だがしかし、彼は覚えていた。


 この事に腹をたてはしたが、しかし、結局のところ和馬が動かなければ、その発言の意味は無くなる、要するにトンズラすれば良いのだ。


 だが、軍が取った次の行動がいけなかった。


「おとなしく私たちに従え、でないと、貴様の家族がどうなってもいいのかな?」


「…………は?」


 なんということか、軍は彼を脅した。彼が家族想いということを利用し、言うことを聞かせようしたが、彼に脅しは逆効果だ、むしろその圧制に対する反逆を行う。


「お前は…俺を脅すのか?」


「ふ、なぁに、お前はただ戦えばいいのさ!戦わなかったら、お前の実家の近くに配置している兵に、お前の家族を殺す!」


 この一言が、この軍の、いや、この国の終わりだった、そもそもこの国は和馬を御せるほどの力は無かった、この国が今の今まで生きていけたのは和馬のお陰なのだから。


 そんな恩人でもある和馬に脅しを掛けるほど、焦っていたのは分かるが、引き留めるにしても、脅しをしてはいけなかった。


 反逆すると決めたら、敵を徹底に潰す主義の和馬は、まず部屋にいる全ての人間の首を刎ねた、それには男女関係なく、子供だけを見逃し、他の全てを殺し尽くした。


 勿論、無関係な人はいただろう、意味も分からず死んでしまった人もいるだろう、しかし原因はそこに転がっている死体が和馬を脅すような、無謀な事をしてしまったのが原因で、和馬がそこに悪びれる事はない。


 次に行うのは家族を救うこと、敵は自分達の上司が死んだことに気づいていないはず、さっさと敵の拠点を見つけ、それを襲撃する、そして家にいる家族の場所を安全にする。


 その全てを終えたら、まずは、軍を潰す、軍に所属しているものなら男女関係なく殺した。


 その国に存在する軍を全て駆逐したのに、感じたのは安心でも、悦楽でもない、感じたのはただの罪悪感、何故自分は関係の無い人を殺したのだろうという、感じるには遅すぎたものだ。


 しかし、やってしまったものは戻らない、そもそも関係のない人といえども、ただ和馬を利用して豪華な暮らしをしていた末路と思えれば良かった。


 しかし、和馬はそう思うことが出来なかった、例え、自分の給金が彼らより低くても、彼らより労働時間が長かったとしても、彼は彼らにざまぁみろ、という感情すら湧いてこない。


 彼は戦士だ、彼は戦士であり、弓兵であり槍兵であり、そして剣士であった。


 戦うものが、敵とはいえ無抵抗な者を殺すというのは、彼のポリシーに反する、寧ろやってしまった自分を呪った。


 何故、自分はあんなことをしてしまったのだろうか、家族で脅されたことへの怒りか?それとも自分を制御出来なかった悔しさ、それらのマイナスの感情が彼を襲った。


 師匠にどんな顔を出せばいいのかと思っていたら、彼は自分のいる場所に気づいた、


 道路だ、彼は道路のど真ん中にいた、そんな彼に近づいてあるのは一台のトラック。


 そのトラックは居眠り運転だった、そんなとき彼が思ったことは希望…今は意識して力を抜いているので、トラックにはねられたら死ぬだろう…これで殺した人たちに、少しは詫びれるだろうかと思い、自らトラックに突っ込んだばずなのに。

 

 気付いたら、俺は真っ白い場所にいた

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