表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

2/5

2 俺はただのスライムじゃねえぞ・・・?

よし、とりあえず生活の基盤は手に入れたな。

それに最高の師匠も確保できたし。

いや~万々歳だな!

命の危機から脱出し、ドラゴンの師匠を持つまで至ったスライム・・・ふむ、なかなかいいんじゃないか?前世でそういう小説を売り出せば売れそうな気もするが・・・


まあそれはさておき・・・現在、あの洞窟―――光明神殿って呼ばれるダンジョンだったらしい―――の地下600階層の超大広間と本人(クロ)は呼んでいる縦10000メートル、横10000メートル、高さ10000メートルというくっそ広い空間にいる。

因みに広さは本人?本龍?(クロ)から聞いた。


さて、そこでいま俺とクロが何をしているのかというと・・・さっきから聞こえたり見えたりする爆音や爆風、爆炎。さらには引っ込んだり生えたり鞭のようにしなって地面を叩くている植物に、超大広間の一部が氷の世界になってたり別のところが溶岩の海になっているのを見ればわかるように・・・只今絶賛修行中だった。

―――はい。そこ、突っ込まない


というのも少し時を遡る・・・


               ◆ ◇ ◆


≪のう、おぬしのステータスを見せてくれんかの?じゃないと何に適性があるかわからんのじゃ≫

≪おお、確かにそうだな。・・・どうするんだ?≫

≪あ、言っておらんかったのう。じゃが簡単じゃしな。見せたい者を頭に浮かべながらステータスを開くだけじゃ≫

≪簡単だな。ホイッっと≫


《更新情報です》

《規定の魔力量を確認。特殊条件を満たしたため吸収、再生、悪食を統合し【喰ラウ者】を習得しました》

《魔法適正・全を持つ者が四元魔法のスキルレベルを最大にしたため特殊魔法・混沌魔法(カオスマジック)を習得しました》


≪へっ?≫


***

名前・名無し(神真獲刀)

種族・超魔力粘液生物(0歳)

レベル1


攻・5

防・300005

敏・10

魔攻・500002

魔防・5

魔力・30000003/30000003

『スキル』・分裂Lv‐‐・環境適応Lv‐‐・魔力感知Lv10・危機察知Lv10・四元魔法Lv10・咆哮Lv4・威圧Lv4・人化Lv‐‐・剣術Lv3・魔力支配Lv4・念話Lv‐‐・混沌魔法(カオスマジック)Lv1


『ユニークスキル』・採長補短Lv‐‐・ブレスLv‐‐


『固有特殊スキル』【喰ラウ者】


属性

全・龍魔法(特殊)・混沌魔法(カオスマジック)(特殊)


称号

《白焔龍王に睨まれたスライム》《絶体絶命》《1%の無駄なひらめき》《新種スライム》《魔力バカ》《変幻自在》《暴食》《混沌をもたらす者》


***


≪≪・・・・・・≫≫

≪なんじゃ?この壊れたようなステータスは≫

≪・・・い、いや・・・俺にもわからん≫

≪なんか妾のステータスにところどころ似とるのじゃが?≫

≪し、知らないし・・・≫

≪なんでおぬしがブレスを持っとるのじゃ?≫

≪さ、さあ・・・?≫

≪この喰ラウ者とはなんじゃ?混沌魔法とはなんじゃ?≫

≪お、俺にもさっぱりでして・・・≫

≪はあ~。すべて話すのじゃ。何処へ行こうが逃がさんぞ?≫

≪う・・・はあ。仕方ない・・・じゃあすべて話すよ・・・》

≪うむ、キリキリ話すのじゃ≫


や、やばい・・・

説明するにはステータスをコピーしたことを謝らなくちゃいけないッ

だがそんなことを打ち明けたら消し飛ばされてしまう

いったいどうするべきか・・・

もういっそ全力で謝ってみるか。どっちにしろ逃げたら死ぬし言わなくても死ぬだろうからな。

よしっ言うぞ~


≪・・・す≫

≪す?≫

≪すいませんでしたー!≫

≪ん?なぜ謝る?≫

≪それは・・・あの・・・さっきステータスを覗いたって言ったけどあれは嘘で・・・≫

≪なに?≫


殺気みたいなのが凄いんだけど~(泣)

危機察知がビンビン反応してるよ~


≪う、ぐぅっ・・・そ、それで・・・ステータスを見たのは見たけど・・・その後にステータスをすべてコピーして自分のステータスに加えようとしてました・・・≫

≪ふむ。あの時感じた不快感はその所為だったのか。だが何故おぬしのステータスは防と魔攻と魔力のステータスしか増えてないのじゃ?≫

≪た・・・たぶんクロのスキルに妨害されたんだと思うけど・・・その所為・・・≫

≪なるほど・・・よくわかった≫

≪・・・≫

≪・・・別にいいぞ?≫

≪え?≫

≪いやだから別にいいぞと言ったのじゃ≫

≪なんで?不快じゃないの?≫

≪別に害があるわけじゃなかろう。それに生き残るのは大切じゃしそのための手段を手に入れただけじゃろう?≫

≪・・・あ、ありがとう・・・許してくれて・・・≫

≪気にするでない。それよりじゃ。早速特訓を始めるぞ≫

≪へ?と、突然どうした?≫

≪なに、簡単なことじゃ。面白そうな魔法を持っているようじゃしなんだか鍛えがいがありそうな気がしての≫

≪なるほど・・・なら早速だがよろしく頼む!≫

≪了解じゃ!≫


               ◆ ◇ ◆


≪おぬしはスライムじゃから全身が魔力みたいなものじゃしさっきは簡単に魔力を感じられたじゃろう?≫

≪確かに≫

≪ということでまずはさっきもやった魔力の循環をもう一回やってみるのじゃ≫

≪あれっ?さっき出来たじゃん≫

≪あれは魔法を使うには不十分じゃ。今回はスキルを習得するまでやるのじゃ≫

≪そうなのか。因みに次は何をするんだ?≫

≪循環スピードをあげることかのう≫

≪ふーん。よしっやるか!≫


俺は集中し念話したときの感覚を思い出しながら魔力を体の中を循環させていく。

この体は水が球体になったような某ドラゴンのクエストのRPGスライムと瓜二つなのでイメージは洗濯機で魔力を回す感じだろうか?

・・・お?

慣れたのかはわからないがさっきよりも簡単に魔力を循環さることが出来た

《魔力操作を習得しました》

おっ!スキルを習得してから操作が格段にしやすくなったな

じゃあ余裕もできてきたからせっかくだし魔力の循環スピードを上げていこうかな?

む・・・思ったより難しいな・・・

魔力を分子としてイメージして・・・

お?だんだん早くなってきた

《魔力操作が進化し魔素操作となりました》

よしっスキル進化きました!


≪どうだ?出来たぞ。これでいいのか?≫

≪・・・≫

≪おーい≫

≪はっどうしたのじゃ≫

≪いやできたぞーって言ってるんだけど≫

≪お、おおそうかなら次の段階じゃな。次は循環させている魔力を一点に集める練習じゃ≫

≪りょーかい!≫


魔力を一点に集める。どこが一番いいのかわからないがとりあえず外気に接触している表面に集めることにする。するとなんだか指定したその一点に魔力が集まっていくのがわかる。

《魔素操作のスキルレベルが上がりました》

よしっ!できた!


≪つぎはどうするんだ?≫

≪うむ。次はその集めた魔力を自分の使いたい魔法の系統の属性に変換するのじゃ。属性魔力には色がついておるからそれをイメージすると比較的楽じゃぞ。因みに色は、火が赤、水が青、風が緑、土が茶色、光が白、闇が黒、氷が水色、雷が黄色でその他は特に色は決まっておらんぞ≫

≪色があるのか・・・わかった。そのイメージでやってみる≫


集めた魔力を火と赤をイメージしながら変換させていく。前世のファンタジー知識があるためか思ったよりスムーズにできている。

《火魔法を習得しました》

《火魔法は混沌魔法(カオスマジック)に統合されました》

《無詠唱を習得しました》

出来たと思った時には俺のすぐ近くに火の玉が浮かんでいた

お?・・・おおーできた!

ついに魔法が使えた!

やったああああ~!


≪うむ。できたようじゃの≫

≪ああ!なんか感動だな!≫

≪大袈裟じゃのう。まあよいか。とりあえずこれで普通の魔法は完了じゃ。あとは大抵応用じゃしの。要はイメージじゃよ≫

≪よーし。応用とイメージだな?≫


俺は小説でよくある魔力で武器を創ることをしてみる。

形は無論中二病武器、日本刀だ。

魔力で丙子椒林剣(へいししょうりんけん)という直刀という刀の型を作りそこに火の魔力に変換した魔力を込めまくり直刀を形作る。

《凝縮魔法を習得しました》

《濃縮魔法を習得しました》

《圧縮魔法を習得しました》

《凝縮魔法、濃縮魔法、圧縮魔法を統合し昇華魔法を習得しました》

《称号・《魔力武器創作成功者》を得ました》


魔力を込め切ったと思った瞬間赤い光が辺りを包み込んだ。

はたしてそこには・・・なんか赤いオーラを纏った直刀が浮いていた。


≪なんじゃ・・・これは・・・?≫

≪さ・・・さあ?と、とりあえず鑑定≫


『神剣【黒漆大刀(クロウルシノタチ)

説明・雷が鳴るとひとりでに鞘走るという不思議を見せると言われ、坂上宝剣とも呼ばれるという直刀。純粋な火の魔力が凝縮、濃縮、圧縮され創られたため火から焔へと昇華した。そのため、とても強い火の属性を持つ。微弱ながら雷の属性も持ち、高い技術が必要だが居合のときに雷を刀身に纏い稲妻のスピードで振るうことが出来る。

ランク 神話級

固有スキル 雷斬Lv-- 電光石火Lv-- 焔雷Lv-- 焔纏Lv--』


≪≪・・・≫≫

≪どうしてこうなった・・・≫

≪初めて見たわい・・・魔力で武器を創るなんぞ思いつきもせんかったわ≫

≪あはは・・・どうも・・・≫

≪まあ良い。じゃがこれだけいい武器があるんじゃしそれを振るうための体が必要じゃの。というわけで次は人化のやり方じゃな≫

≪よしっ頑張るか!・・・ってそうだその前にこれを仕舞わないとな。えーと空間魔法―――〈ディメンションルーム〉―――≫


《空間魔法を習得しました》

《時魔法を習得しました》

イメージは中に入ったものの時間が止まる無限に広がる白い空間だ。

そうイメージしながら魔法を発動すると体付近に黒い渦が現れた。

自分の体を触手のように伸ばし神剣の柄に巻き付けるとその渦の中に突っ込んだ。


≪!?なんじゃ?その渦は・・・?≫

≪これは俺の魔法だ。この中には大抵のものがほぼ無限に入り、この中は時間が止まっており食材などが腐ることがないんだ≫

≪はあ~便利だねぇ≫

≪まあそれはおいといて早速人化の練習を始めようぜ!≫

≪・・・(これ、ほっといていいのかのう・・・?自重を知らんようじゃが・・・まあいつか直るじゃろう・・・)うむ。始めるかの≫


スライムの自重無し訓練はまだ始まったばかり・・・










評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ