6・夜舟は密やかに(前編)/ (八月)
「夜舟は密やかに」は「前」・「中」・「後(上・下)」の四話構成です。
体もアイスクリームも溶けてしまうくらいに暑い、暑い八月、葉月。
慶子さん、高校生活最後の夏休み。
宿題に部活にと、思いがけず熱い日々。
「ママ~」
牛乳羹を口に頬張りながら、剣道部男子部部長の福地 裕也君が言う。
「ほんと、鈴木が作る牛乳羹って、ママの味がするわ。ママ~ン」
福地君の隣に座る女子部部長の山路 茜さんもスプーンを握りしめたまま、そう叫ぶ。
目の前に座る同級生二人のそんな様子に戸惑い、視線をさまよわせる柏木 慶子さん。
「柏木さん、この馬鹿な人たちの言うことは、無視していいから」
慶子さんは、隣に座る和菓子さまこと同級生の鈴木 学君を見た。
そんな和菓子さまにお構いなしに、福地君や山路さんだけでなく、他の同級生までが和菓子さまに向い「ママ~ン」なんて言いだした。
夏休み真っ最中の八月の午後、慶子さんたち剣道部員は、学校の剣道場そばのちょっとしたテラスで、涼んでいた。今日から、慶子さんたち剣道部は、夏合宿に入った。今日はその初日で、今は嬉し楽しのおやつタイムなのである。
ママ、かぁ。
和菓子さまの作った牛乳羹を口に含みながら、慶子さんはほほ笑む。
久しぶりに食べた牛乳羹は、優しい味がした。みんなの言う通り、お母さんが子どもを思って作った味を思わせた。
「ねぇ、柏木さん、覚えてる? 以前、鈴木には合宿での重要な任務があるって、わたしは言ったでしょう。やっぱり、我ら剣道部の合宿には、この合宿番長の鈴木がいてくれないと始まらないのよね」
満足げに牛乳羹を口に運ぶ山路さんの隣で、そうだそうだと、大きくと頷くのは福地君。けれど、和菓子さまは不満げな顔だ。
「合宿番長だって? 番長が持つような権限、ぼくは一つも持たされていない。指示されてばかりだ。むしろ、合宿番長は山路だろう。ただでさえ練習予定が立て込んでいるっていうのに、イレギュラーなイベントまでぶち込んできてさ」
「合宿のスケジュールが組めるのは、部長という権力を得たトップの特権です。って、つまりが合宿番長はわたしってことかぁ。なら、鈴木は、おやつ番長ね」
山路さんが上げたスプーンを振りおろし「任命」と告げると、あちこちから拍手があがった。
――おやつ番長!
その甘美な響きに、慶子さんは震えた。
「おやつ番長かぁ。そうだよなぁ。考えてみたら俺ら、鈴木と同じ学年でよかったな。毎年、鈴木にうまいおやつを作って貰っていたわけだからさ」
側にいた、三年男子がしみじみと言う。
その言葉に、スプーンを持つ手が止まる慶子さん。
――毎年、鈴木にうまいおやつを作って貰っていた。
それは即ち、山路さんも福地君もみんな。毎年毎年、和菓子さま手作りのおやつを食べていたってことだ。羨ましすぎる。
そう思ったのは、慶子さんだけではないようで、大人しく牛乳羹を食べていた、一年生男子も話し出した。
「鈴木先輩、卒業しても作りに来てくださいよ。俺、おやつ番長さんがいる部活に入って、よかったっす」
いきなり「おやつ番長」が公用語として動き出した剣道部。
「でも、どうして鈴木先輩ってお菓子が作れるんですか?」
違う新入生が、訊いてきた。
「鈴木んち和菓子屋」
本人でなく代わりに答える福地君。
「いやさ、中一の時、こいつの家が和菓子屋って聞いて、冗談半分で『なんか作れ~』って言ったら、鈴木はみんなから金を徴収して、この牛乳羹を作ったわけ。それが、めちゃ美味くて。以来、六年間めでたく鈴木の作るおやつを、俺たちは食べているってわけさ」
しょうがないんだけど、どうしようもないことだけど。激しく落ち込む慶子さん。自分には、今回のワンチャンスしかない。
慶子さん、一回にすくう牛乳羹の量を微妙に減らし、そして勿体ないとばかりに、ちまちまと食べだした。
「あのさ、柏木さん。おかわりならまだあるから」
「鈴木先輩! おかわりいただきますっ!」
「あ、俺も」
「わたしも」
「おかわり」の声とともに、大量にあった牛乳羹が、真夏の校庭にまいた水のように消えていく。慶子さん、残念。間に合わず。和菓子さまは、ため息をつきながら、慶子さんを見下ろす。そんな和菓子さまの視線も知らず、相変わらずちまちまとしたスプーン運びをする慶子さん。
さて、熱中症が懸念される昨今において、運動部の合宿には、こまめな休憩と水分補給が求められる。たっぷりの水分用意は、一、二年生の担当だ。薄めに作ったスポーツドリンクは、作っても作っても足りなくなるほど。たまに、ほぼ水の味しかしないそれを飲みながら、部員たちはひたすら稽古をした。
救いなのは、剣道場が半地下にあったことだ。体育館に比べると、随分と涼しいと思われた。
新品の剣道着を身につけた一年生たちは、見かけだけはなんとか一人前に見えた。この合宿中に、一年生と慶子さんは防具をつけて、いよいよ本格的な練習を始めることになっていた。
そういったメニューを、山路さんと福地君は頭をくっつけながら考えくれた。防具は、学校が用意したものと、辞めた人たちが善意で残してくれたものがある。
中学から続けている部員の中には、自分で購入した防具を持っている者もいるため、その数はなんとか足りた。
しかし。
「山路先輩、何やら香ばしい臭いがします」
「おほほ。臭ったか。まぁ、使っているうちに慣れるし」
借り物防具の数が足りたからといって、それが快適な品であるとは限らない。慶子さんと女子一年生部員は、家から持参のぼろタオルで自分に割り当てられた防具をふいていた。
山路さんは、みなの様子を見て、終わった人からそれらを陰干しするように指示をした。「合宿中に防具をつける」という言葉には、「合宿中に臭い防具のメンテナンスをしましょう」の隠れキーワードがあったのだ。
「山路先輩。わたしの小手が臭います」
「小手ね。だったら、手袋をはめるといいよ」
山路さんの「手袋」発言に、慶子さんも首を傾げる。
「小手の下に薄い手袋をしてから、小手を嵌めてみて。少しはましになるよ。手袋、そんな高くないから」
それいいかもと、声があがる。
「臭い対策としては、あとは、練習が終わった後に一生懸命手を洗うしかないな。すっごく気になるようなら、香りのいい石鹸を見つけて使うといいかもね」
「山路先輩、匂いといえば、女子部の部室がとてもいい香りがします。ハーブですよね。あれは、なんの香りですか?」一年生女子が訊いてきた。
「それに関しては、柏木さんが担当なんだな」
いきなり慶子さんに振る、山路さん。
新入生を迎えるための掃除をした際に、ハーブの力を借りたのは事実。
「たしかに、高校の部室って、ほんのりといい香りがしますよね。癒されます。中学の時は、女子の部室でも、ちょっと香ばしい時がありましたもん」
中学から上がってきた一年生の言葉に、みなで笑った。
宿泊施設は、学校の敷地の端に位置していた。剣道部の道場からは、歩いて二分程度だろうか。一部屋に四人定員で、室内には作りつけの二段ベッドが二セット置かれていた。
三年生である山路さんと慶子さんは、そこを二人で使い、一年生女子は、四人ずつに分かれて二部屋を使っていた。ちなみに、慶子さんは右側のベッドの下段、山路さんは左側の上の段だった。
消灯時間も近くなった、午後十時十三分、慶子さんはベッドから体をおこし、思い切って山路さんに声をかけた。
「ん? 柏木さん、どうした? もしかして、枕が変わって眠れないとか?」
ノートに書いた明日の練習メニューの確認していた山路さんは、そこから目を離し慶子さんを見た。
「ううん。そうじゃなくて。今日、一年生たちと部室の話になったでしょう。わたし、みんなが簡単に扱えるように、ハーブの勉強をしておくね」
合宿一日目の夜、慶子さんは昼間の出来事思い返し、反省をしていたのだ。
朝、部員全員は荷物を持ち道場に集合したあと、山路さんの言うところの「幽霊顧問」である山田 正文先生と一緒に、宿泊所へ向い管理人さんに挨拶をした。(確かに先生は、慶子さんの知る限りでも、あまり剣道部には顔を出さない)
次に、男女部長から館内施設の案内を受け、その後、午前の稽古を行い、昼休みを挟んで再び稽古をしたあとで和菓子さまの手作りおやつを食べた。そして、防具の手入れをする班と、稽古に向う班に分かれて行動した。宿泊所に戻ってからは、各々が部屋の掃除をして、入浴後に夕食をとった。さらに、夕食後には、本日の反省と明日の予定確認のミーティングが行われ……。
その間、慶子さんは三年生で、しかも副部長でありながらも、出番はまるでなかったのだ。やっていることは、一年生と同じだった。
合宿に臨む山路さんと福地君の姿勢を、目の前で見ていた慶子さん。普段なら、自分から言いだせないことも、今ならやってしまえそうな気になっていた。
自分にできることはなんだろう? 慶子さんは、剣道部で自分が役に立てそうなことを考えた。そして、部室の美化にたどり着いたのだ。
ポジティブ菌繁殖中なのである。
そして「勉強しておく」の言葉には訳があった。慶子さんは、部室の匂い消しのためにいい香りのするスプレーや、エッセンシャルオイルと呼ばれるものを持参し、それをバケツに数滴たらし雑巾がけをした。
しかし、それらは慶子さんが考えたことではなく、母親から提案されたことだった。母親は、長い入院生活のストレス緩和と気分転換の為、ハーブやアロマ関係に詳しくなったのだ。
つまり、慶子さんは、ハーブに詳しくなかった。部室の掃除で使ったときも、強い思い入れがあったわけではない。けれど、山路さんや一年生たちは、そんな慶子さんの行為を褒め、今後も使用したいとい言ってくれた。
だったら、勉強するしかないでしょう。
幸運にも、詳しい人が身近にいる。
「あ、ほんと? わたしからもお願いしたいと思っていたんだ。やっぱ、女子が香ばしいのは、ちょっとあれだもんね。実は、ついでと言ってはなんだけど、柏木さんにもう一つお願いがあるんだよね」
でもなぁ、と山路さんが迷うような声を出す。
「ほら、柏木さんって運動部の合宿も初めてだし、副部長だってわたしが無理してお願いしちゃったわけだし。なのに、またお願いするのもなんだよなぁって気持ちもあって」
「そんな、わたしなら大丈夫だから。なんでもやるから」
慶子さんの言葉に、待ってましたとばかりに子ザルのような身のこなしで、山路さんは二段ベッドからするりと降りた。
そして、その様子にびっくりして固まったままの慶子さんの手を取ると「じゃ、よろしくね。副番長!」と言ったのだ。
「副、番長?」
「そう、副番長。お・や・つ・副番長よ」
「おやつ副番長」
「そう。任命!」
慶子さん、女子部副部長に続き、おやつ副番長に決定。
早起きは三文の徳と、言えるのか。
翌朝、慶子さんは、起床時間よりも早く目が覚めてしまった。しばらく、布団でごろごろしたが、眠れない。仕方なく慶子さんは、むくりと体を起こすと、静かに服を着替えて洗面所へ向かった。
洗面所どころか、そこへと続く廊下にもまだ誰の姿もなかった。慶子さんは、うがいの音に気を付けながら、歯を磨いた。
起床時間よりは早いものの、朝食の支度は始まっているようだ。ご飯の炊ける、甘い匂いがした。煮干しからとる出汁のいい香りも漂ってきた。
慶子さんは、自分の家族を思った。家を空けたのは、修学旅行を除くと、母親が病気に罹って以来、初めてだ。そう考えると、途端に母親が心配になってきた。
洗面のために顔を泡だらけにしながらも、慶子さんは母を思うと眉間に皺が寄ってしまった。合宿中は携帯電話の持ち込みは禁止されていたので、家の様子を知るとなると宿泊所にある電話か――。
「柏木さん、おはよう」
泡だらけで難しいことを考えていた慶子さんに、そう声をかけてきた人がいる。慌てて顔をすすぐ慶子さん。
そんな慶子さんの耳に、しゃかしゃかと軽快に歯を磨く音が聞こえた。タオルで顔を拭き、その音の方向を見ると、やっぱりというか和菓子さまがいた。
「おはようございます」
慶子さんの挨拶に、歯ブラシを口にくわえたままでこくりと和菓子さまも挨拶を返してきた。和菓子さまの顔を見た途端、昨晩山路さんに任命されたお役目を慶子さんは思い出した。
――おやつ副番長。
果たして、和菓子さまも知っているのだろうか。
「牛乳羹、好きだった?」
歯を磨き終わった和菓子さまに尋ねられる。
「はい。おいしかったです」
ちまちまと大事に食べたことを思いだす。
「結構量を作ったのに、あっという間にはけたよなぁ」
「本当に、あっと言う間でしたね」
慶子さんが自分の分を食べ終わる前に、沢山あったはずのおかわりは跡形もなく消えていた。
「夏だからね、のど越しのいいものがいいと思って、毎年寒天でおやつを作るんだ」
「寒天のおやつ」
錦玉羹、琥珀羹。
寒天を使った和菓子には、とても綺麗な名前が付けられている。
「今日は、カルピスで作るよ」
「カルピスで? それは、おいしそうですね」
「うん。うまいよ」
和菓子さまは、じゃぶじゃぶと顔を洗うと「柏木さん、今って暇?」と、訊いてきた。
はっ、とする慶子さん。暇である。しかも、家と違い、空いた時間で家事をするなんてこともできない。せめて、宿題の問題集でも持って来ればよかった。しかし、そんな気の利いた行動をしているはずもなく。慶子さんは、自分がとてつもなく愚か者のような気になった。
「だったら、手伝ってもらってもいいかな」
慶子さんは頷きつつ、和菓子さまの言葉に耳を傾けた。
和菓子さまについて食堂に向った慶子さんは、「カルピス羹を作る手伝いして欲しい」と頼まれた。
そして、和菓子さまから一通り作り方の説明があった後、慶子さんは寒天を溶かしカルピスと混ぜるといった大役を仰せつかったのだ。
お料理は、母親が倒れてから始めた慶子さん。なんとか、一般的な食事は作れるようになってはいたが、お菓子方面への進出はまだである。
それに、寒天なんて。
はっきり言って慶子さん、今までの十八年間の人生で、寒天素材を買うという発想は全くなかった。というよりも、そもそも一般的なお店でそれが売っているなんて、思いもしなかったのだ。
「これ、スーパーでも売っているんだけどなぁ。認知度低いよなぁ」
和菓子さまは「粉寒天」の袋を慶子さんに見せた。そして「柏木さんは、これを溶かしてくれるかな」と、さらりと言ったのだ。
「寒天は、お湯を沸騰させた中でしばらく煮て溶かすんだけど」
「お湯、沸騰しました。寒天、入れます。……このまま、木べらで、混ぜればいいですか? あってますか?」
和菓子さまは慶子さんのあたふたする姿を見つつ、カルピス羹の容器の準備をしていた。
「ちなみにゼラチンを溶かすには――」と、話し出した和菓子さま。思わずそのまま口をつぐんだ。
慶子さんが、まるで木べらさえも溶かしそうな勢いで、懸命に寒天を溶かしていたからだ。
「柏木さん、上手いね。もう少ししたら、一回、火を止めようか」
和菓子さまのその言葉に、慶子さんは心底安心したような愛らしい笑顔を向けた。
さて。
三文の徳をしたのは誰でしょう。
カルピス羹を作り終え、道具を片した慶子さんは、達成感で一杯だった。
「ところで、柏木さん。山路から聞いてる? 最終日に行うイベントの内容」
「いえ。そういえば、まだ聞いていません。イベントについて、一年生の女の子にも、聞かれていましたけど、山路さんはあとで話すからって」
「なにをもったいつけているんだか。最終日にはね、おはぎを作るんだ」
「おはぎ、ですか? ここで作るんですか?」
「そう。山路が考えたイベントってやつがそれ。部員全員でおはぎ作りをしたんだって」
「全員でやるんですか? それは、すごい。あぁ、楽しみです」
和菓子さま指導のもと、おはぎ作り! 自分が出来るかどうかは別として、なんて素敵な企画だろう。さすが、山路さんだ。
そのとき、床に荷物を置く音がした。振り向くと、真っ黒に日焼けした坊主頭の男性が食堂の入り口に立っていた。和菓子さまが、慶子さん隠すように立った。緊張が走る。
「おいおい、鈴木。『おはぎ』じゃなくて、夏は『夜舟』っていうんだろ? 以前そうレクチャーしたよな」
「……なんだ。誰かと思ったら、和歌山か。色は黒いし、ガラも悪いし、不審者かと思った」
慶子さんも驚いた。彼は、三年生の和歌山 真司君だった。和歌山君は、けらけらと笑いながら、和菓子さまと慶子さんのそばにやってきた。
「やぁ、やぁ、お二人さん。朝っぱらから熱々のところ申し訳ないねぇ……って、やばっ。こんなこと言うと山路に殺される」
「山路の代わりに、ぼくがヤッてもいいけど」
「物騒なのは、うちのじいちゃんだけにしてよ。もう、まいったよ。じいちゃんところで頭を剃られたかと思ったら、一日中畑仕事もさせられて。もう大騒ぎでしたよ」
食堂の入り口に、福地君たちの姿が見えた。
「あっ、おおお? もしや、和歌山? おー! なんだその姿は!」
「いやぁ、すまん、すまん。今日から責任をもって副部長職に当たらせてもらうからさ。ねぇ、柏木さん」
和歌山君が和菓子さまをよける様にして、慶子さんの顔を覗き込んだ。
「なに? 和歌山ですって?」
山路さんが、そう叫びながら走ってくると、口で笛の真似をしながら慶子さんの前に立ちはだかった。
「和歌山、シッシッ! 柏木さんに近寄るなって! で、福地ぃ! よりによって、なんでこいつを副部長に」
山路さんが文句を言う。
「すいませんね、こんなおいらが副部長で。文句あるなら、くじ引きの神様に言って」
男子部副部長の岡山君は、慶子さんが入部する前から体調を崩し、休部中だった。いつまでも副部長が不在のままではよろしくないと、合宿前に二、三年生によるくじ引き大会が行われ、見事、当たりくじを引いたのが和歌山君だったのだ。
わいのわいのの剣道部。
夏の暑さに負けないくらい、何かが起こりそう。
そんな予感の、慶子さん十八歳の夏休みは。
――もう少し、続く。