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・あらすじ「春隣、恋隣」

一月の物語「春隣、恋隣」のあらすじ。


物語中に、事故・怪我・病気の記述が多かったため、読むことを躊躇された方のためのフォローのページです。

本編「春隣、恋隣」を既に読まれた方は、スルーしてください。


 一月に入り、今月で剣道部も引退の慶子さんたちのところに、顧問の山田先生の交通事故のニュースが入る。

 山田先生の為に、折り鶴を折る慶子さんたち。

 鶴を折りながら、慶子さんは母の病気の為にもそうしたことを思い出し、初めて自分の口から山路さんに母の事、そして今も母が抱える問題ついて語った。


 鈴木君は、正月の菓子「花びら餅」を風邪を引いた慶子さんの代わり取りに来た、彼女の母と接することとなった。

 彼が慶子さんの母とこうして接するのは実は二度目で、一度目は中学の入学式だった。

 その時慶子さんの母は、同じ駅を利用する同級生として鈴木君に慶子さんのことを「よろしくね」と言ったのだ。

 つまり鈴木君は、慶子さんのことを中学入学の時から知っていたのだった。

 そして、理由は分からないながらも、彼女の表情が段々と暗くなる様子も見ていたのだった。

 彼自身、実母のことで気持ちが荒れた時、剣道部の友人たちといることで修正することができたので、慶子さんにもそんな場があればいいと思っていたところ、高校三年になる前の春休みに、思いがけず明るい表情の慶子さんが「寿々喜」の前にいたことで彼女に声をかけ、そして何かクラブ活動をしたいようなことを言っていた慶子さんを剣道部に誘ったのだ。

 鈴木君が慶子さんを剣道部に誘った本当の理由は、そこにあった。

 その話を鈴木君から聞いた慶子さんは、彼に対して自分がとても信頼を寄せていたことに気がついた。

 そして、信頼だけでなく、恋する気持ちも。


 「冬の隣に、春があるように。

 慶子さんの恋も、それはいつのまにか隣にあった。

 そう、まるで二つ並んだ教室の机の様に。」(「春隣、恋隣」より)


 一月は、慶子さんの母の病気、鈴木君の今まで黙っていた事情、そして慶子さんの恋心が明らかになった月でした。

***


一月の菓子

 「花びら餅」・「スノードロップ」・「丹頂」・「春隣はるとなり」→春の隣にある季節。すなわち、冬っていう意味。土の中から福寿草が顔をのぞかせる様子を描いた菓子。

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