第三百十三話 孤高の母性
一匹の姉御系狼の恋路により、
一時はギルドが崩壊すると思われたが、
素直で可愛い二匹の狼により危機は鎮静化された。
そしてここ、"カオス"ギルドの二階では、
エルゼとシールに戯れるヴィーレがいた。
エルゼ「わふぅ~♪」
シール「ふへぇ~♪」
ヴィーレ「~っ//(な、何だってんだよ‥。この二匹を合わせると、だ、だんだん変な感じになる‥。)」
ヴィーレの立派な尻尾に抱きつく、エルゼとシールの姿に、ヴィーレは初めて癒しと言う感覚を感じた。
とまあ、癒しと言っても様々だが、
今のヴィーレは、妹分を手に入れた嬉しさと、
二匹の頭を撫で回したり、抱きしめたいと言う欲求に囚われていた。
そんな時、エルゼとシールは、
ヴィーレの尻尾に甘えの証である、
アマ噛みをし始めた。
ヴィーレ「んっ~っっ!?」
二匹による予想外の行動に、
ヴィーレは、"ビクッ"と体を跳ねさせ、
口元を手で覆い、漏れそうな声を塞いだ。
さすがのヴィーレでも、
全狼族の弱点である尻尾には弱かった。
そんなほのぼのしくも、エロい光景に、
階段から顔を除かせる二匹の駄犬がいた。
ジェルド「‥し、心配して見に来たのは良いけど‥。あ、ある意味ヤバイな。」
ギール「ごくり、あ、あぁ‥、ヴィーレのあんな姿‥、初めて見た。」
ジェルド「そ、そうか、ギールが初めてだと、たぶん、ヴィーレに取っても初めてだろうな。‥ふ、普段襲う側だから、逆に襲われると総崩れみたいだな。」
ギール「う、うん、今のを見て、豆太に負けた時の事を考えると‥ごくり、や、やばい‥な。」
だんだん、ヴィーレの事がわかってくる二匹は、更に考察して行き、実際の被害者兼加害者である豆太から、証言が聞きたくて仕方がなかった。
しかし、豆太は未だおやすみ中のため、
二匹は光景を見るしかなかった。
ギール「あ、またビクッと跳ねた。」
ジェルド「‥うーん、"おねしょた"ならもっと燃えるけど、相手がエルゼとシールだからな。姉妹の戯れにしか見えない。」
ギール「それな‥。」
普通なら興奮するところであるが、
不思議と二匹の本能には刺さらなかった。
それは恐らく、日常的に春桜学園でも、
百合展開を多く見ているせいである。
ここで小話
兄妹、百合(GL)、BL、おねしょたの四つの花園は、春桜学園の学生内では、鉄板レベルの常識としてされている。
ちなみに、"おねしょた"の逆、"あにロリ"は、
あまり浸透していない。
なぜなら!
犯罪性が極めて高く。
なぜか興奮よりも罪悪感と背徳感が勝るため、
あの小頼商会でも二、三本出しては、
直ぐに打ち切る程の代物である。
そのため、ロリを少し大きくさせた。
"兄妹"物が、浸透している。
そして話は戻し、
今まで孤高の狼として生きてきたヴィーレは、
エルゼとシールに、尻尾をアマ噛みされ感じていた。
ヴィーレ「ふぅ~ふぅっ‥んんっ♪(な、何だってんだ‥あ、あたしが、こんな二人に尻尾をアマ噛みされて感じるなんて‥く、くそぉ‥。)」
可愛いエルゼとシールに、
大切な尻尾を好き放題アマ噛みされ、抵抗しようにも、どうしたら良いのか分からず、このまま耐え続けるしかなかった。
しかし、二匹の甘えは更に暴走する。
シールが大胆にも、
ヴィーレの両胸に飛び付いたのだ。
ヴィーレ「わふっ!?し、シール!?」
ギールですら初めて聞くヴィーレの犬声に、
ギールとジェルドは更なる盗さ‥、観察に力を入る。
シール「わふぅ~♪やわらか~い♪」
エルゼ「あぁ~♪シールちゃんずるい♪私も私も~♪」
ヴィーレ「こ、こら、ふ、二人ともやめっ‥くふぅん♪(や、やべぇ‥これ以上は、さすがにまずい‥は、早く引き剥がさねぇと‥。)」
さすがのヴィーレも、自分より格下の二匹に弄ばれ、上手く抵抗できない事に焦りを見せていた。
程よく実ったハリのある胸を、
実の妹みたいに可愛い二匹に揉まれ、
感じさせられている。
このままでは、
次に何をされるか、何となく予想がつく。
ヴィーレは両腕を二人の背後に回し、
強引に引き剥がそうとする。
だがしかし、
服越しから浮き上がっている二つの突起物に、
エルゼとシールが気になって触れてしまう。
ヴィーレ「んんっ~~っ//!!?」
シール「わふぅん?」
エルゼ「きゃふん?」
激しい快感に電気の様な"もの"が走ると、
思わずシールとエルゼを抱きしめてしまう。
しかも、二匹の口元には、
服越しから浮き上がっている突起物があった。
ヴィーレ「はぁはぁ‥、ふ、二人とも‥も、もう、ここまでにぃぃ~っ♪」
ようやく、引き剥がせるチャンスと思いきや、
シールとエルゼは、服越しから浮き上がっている突起物に食らいつく。
ヴィーレは完全に二匹のエンドレス責めに、
ハマっていた。
これには、百合展開に興味がないはずの、
ギールとジェルドも生唾を飲んだ。
ギール「ごくり、ヴィーレって‥あ、あんなに可愛かったっけ?」
ジェルド「ごくり、ば、ばかっ!?あ、あれは、さ、錯覚だ!そ、そそ、それに、い、今まで襲った"ショタ"たちの事を思えば、い、良いお仕置きだ!」
ギール「だ、だよな。そ、そう。今のヴィーレは一時の快感に浸ってるだけだよな。も、もう少し、襲われる側の気持ちを知れば良いよな!」
こんな風に尻尾を振りながら観察する二匹の駄犬は、複雑な気持ちで見続けるのであった。
それからと言うもの、
ヴィーレは、エルゼとシールに押し倒され、
胸を露出させられ、授乳プレイを二時間ほど強要されるのだった。
声を上げないように我慢するヴィーレは、
何度もビクビクと体を跳ねさせた。
一方、ギールとジェルドは、
ヴィーレの威厳を守るため二階を封鎖。
そして、小頼のカメラを勝手に拝借。
最低な盗撮行為をするのであった。