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第百七十六話 夏の大戦乱祭編(7) 裏の裏

夏の大戦乱祭前日

一部で警戒していた"影"あるいは"寄生虫"の動向は未だに掴められずにいた。


これは後の祭りにはなるが、

まだ桃馬たちが知る情報と直人たちが持つ情報を集めれば、あのような大惨事は起きなかったかもしれないと多くの者が、口を揃えて語るのであった。



そしてこの日を持って波乱万丈な大戦乱祭りが幕を開ける。



大戦乱祭の前日は各軍の陣取りから始まった。

四軍は春の大戦乱とは違う戦場で対峙することになり、中央に流れる千信川(ちしながわ)を境に均等に分かれた。


一二組連合軍、六組軍


千信川


士道部、微食会


のイメージである。


今回は二年生から始まり、異世界組の生徒もトラブルなく駆けつけれたことから派手に勢い付いていた。



特に、"龍"一文字の大旗を掲げる一部の士道部と"完食食感"と書かれたダサい大旗を掲げた一部の微食会が早々に交戦していた。


今回新たに採用された単発ゴム弾銃が雷砲音と共に飛び交い閧の声をあげている。



士道部男子「晴斗大変だ!土佐の一部隊が、ガチで交戦しているぞ!?」


晴斗「っ!今暴れても意味ないだろうに‥仕方ない急いで止めに行け。」


士道部男子「わかった!」


直人「全く‥帝都の変以来の熱が再熱(さいねつ)してやがるようだな。」


晴斗「ふぅ、困ったものだな‥。それよりこっちは結局、裏は取れずだな‥。」


直人「椿とルビアにも頼んだけど成果はなし、考えすぎだったのかもな。」


晴斗「うーん、過敏になりすぎていた‥か。」


葵「まあ、そう深刻に考えなくてもいいと思うよ?変な事件が起きないことに越したことはないだろ?」


直人「そ、そうだけどよ‥うーん。」


確かに問題は起きない方がいい。

しかし備えていた分、何もないというのも味気ないため、二人の内心は何か起これと願っていた。


晴斗「まあ、葵の意見は最もだ。ここは切り替えて作戦を練ろう。」


以前より部隊編成については兵力を考慮して三部隊に分けることになっている。


第一部隊は本陣、晴斗、奏太、リール、麗羅など女子部隊、各クラスの士道部と、椿、ルビアなどの四組生徒。


第二部隊は、直人と葵 、エルン、シェリル三組主力。


第三部隊は、土佐、スザク、海洋 五組主力。


総勢、百三十人。


攻撃部隊は第二、第三が勤め、バランスを重視した陣形である。


ちなみに微食会の一部と小競り合いをしているのは、第三部隊の一部である。


直人「さて‥相手としては微食会が一番の難敵だな。」


葵「確かリブル公国の姫と‥猛犬がいるとか。」


晴斗「いるな‥。おそらく学園で二番目‥いや、忠成先輩を越える猛者だな。」


葵「‥すげぇ、避けたいな。」


直人「‥そうそう、できるなら六組か一組二組連合軍と対峙して消耗してほしいところだが、これが序盤で当たったときには‥こちらが終わるな。」


晴斗「微食会側も恐らく俺たちを警戒してるだろうし、もし対峙したときは‥その時はそん時だな。」


葵「ふぅ、どうして俺たちの世代はこうも濃いんだろうか。」


直人「それはみんなが思う謎だな。」


男たちが(いくさ)仕度するなか、女子たちは女子たちで準備を進めていた。


リール「いや~♪今回は腕がなるね~♪」


エルン「こら、また慢心しては足元をすくわれるぞ?」


ルビア「にしし♪二人はいつも仲がいいね~♪ちょっと妬いちゃうよ~。」


悪戯好きなルビアは、エルンに抱きつくとエロエロで豊満な胸をも揉みしだく。


エルン「ひゃっ!?こ、こらルビアなにを‥くひぃん!て、手を入れるでない‥んんっ♪」


ルビア「ふへへ~♪久々のコミュニケーションだよ~♪それにしても相変わらずエロい体してるよね~♪たまらな~い♪」


ルビアは、エルンのあらゆる所を触り始めると、興奮のあまり自分の尻尾をエルンの口に突っ込み出し入れさせ楽しみだした。


リール「あらら、これはえっちぃ~ね~♪」


麗羅「あ、あの今はそんなことしてる場合じゃ‥うぅ‥ごくり。」


シェリル「ま、全く‥緊張感が欠けてますよ。チラ‥チラ‥うぅ、ごくっ。」


椿「同感です‥うーん、ごくり。」


リール以外は呆れて非難はするも、内心邪な行為を羨ましがる年頃の乙女たちである。


それが実現するかしないかは、彼氏次第か‥あるいは己の強行次第である。


椿「‥スザクも‥あんな風に‥わ、私の胸を乱暴にしてくれれば‥はぁはぁ。」


シェリル「わ、私もいずれは‥あ、葵と‥あんな風に‥後ろから抱きつかれて‥唇を奪われ‥はしたなく‥はぁはぁ。」


麗羅「お、お二方!?」


リール「あらら、やっぱり二人はサキュバスフェロモンの耐性がなかったか~。」


堅物くっころ属性の二人は、エルンとルビアから溢れるフェロモンにやられ興奮し始める。


麗羅もフェロモンにやられそうになるも、二人が催淫にかけられ、自らの胸を揉みしだき興奮している光景に驚き、自力解除に成功したのだった。


しかし、彼女たちだけでは止まらず、気づけば一部の女子生徒にも催淫は伝染し、興奮し始めていた。


麗羅「はわわ!?ほ、他のみんなまで‥リールちゃんどうしよう!?」


リール「ふっふっ、催淫にかかってしまったらもはやこうするしかない!」


リールはシェリルの背後を取ると、掌に収まるくらいの胸を揉みしだいた。


麗羅「ふぇ!?」


シェリル「ひゃっ!?こ、こらリール!?な、何をするのだ!?くひっん!?」


リール「へへっ♪よいではないか~♪よいではないか~♪今のシェリルはこうしてほしいのだろう~?」


シェリル「ば、ばか‥ちがっ、んんっ‥わ、私はそんなこと望んでいない!」


リール「またまた~♪本当は私じゃなくて、"あーくん"ならよかったとか~?」


シェリル「っ///!?り、リール‥お前‥どこでそれを‥ふにゃあぁん♪」


リール「さ~て、どこだろうね~♪」


シェリル「んあっ!?」


リールは不適な笑みを浮かべて、シェリルの弱点を優しく摘まむと、シェリルの体は大きく跳ね上がると息は荒くなり、足はガクガクと震えだした。


麗羅「はわわ!?シェリルさんが‥り、リールちゃん本当にこれじゃないとダメなのですか?」


リール「ふっ、これしかないね♪それより、シェリルの体は最高だね~♪葵が羨ましいよ♪次は物欲しそうな椿だね♪」


椿「っ!わ、私は‥け、結構だ。」


シェリルが蹂躙されている所をじっと見ていながら、自分の胸を揉んでいたと言うのに、今更結構と言われても説得力がない。


リールは問答無用で飛びかかった。

いつもなら逃げられるはずであるが、あっさり捕まるくノ一椿。


リールは早速生地が薄いエロエロな衣装の中に手を入れる。


椿「んんっ!こ、こら、やめろリール‥くひっ!?」


リール「ほほ~♪これはこれは、サキュバスに負けず劣らずの良いものをお持ちだな。」


椿「く、それ以上触ったら‥ゆ、許さないぞ。」


リール「え~?でも、椿のここ"ぷくっ"て立ってるよ?えいっ♪」


椿「んんっ!!?」


シェリルと同様に弱点を摘ままれると、椿はあっという間に陥落した。


リール「もう~、椿ったら弱すぎだよ~?これじゃあ、悪い人に捕まったら即落ち完堕ちだよ~。」


椿「はぁはぁ‥はぁはぁ‥。」


麗羅「はわわ!?クールなお二人がここまで落とされるなんて‥。」


リール「まあクール系は一度トリガーが外れるとそのまま堕ちちゃうからね~♪」


麗羅「な、なるほど‥。」


リール「よーし♪麗羅ちゃんも孔真を喜ばせるために特訓だ~♪まずは、催淫にかかったまわりの女の子を助けるぞ~♪」


麗羅「ふぇ!?わ、私も!?」


リール「当然だよ~♪孔真を逆に押し倒すつもりでやってみよう!」


リールは気が引けている麗羅を強引に連れ出し女子狩りを始めた。


こうして女子たちは、淫靡な戯れで一日を過ごすのだった。


まだ前日だから良いものの、これが当日なら崩壊であっただろう。



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