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第百二十二話 特別記念話 天下覇道編 2

PV3500回記念

最強を決める大祭が今始まる。

詳細は百話をご覧下さい。




映果「さぁいよいよ始まります天下覇道祭!第一回戦一試合目から波乱の予感がいたします!」


メインカード

藤原志道

アンジェリカ・シルフィード


ギール・フォルト


星野仁

大西雷音


四風椿

スザク・ザングリード


リール・エルディル


村上憲明


などである。


一回戦から一部で不安が(ささや)かれた。

それはリールを傷でもつけたら、嫁バカの両津直人が黙ってはいないと思っていた。

一応、注意はしているものの‥参加者はある意味警戒していた。



直人「リールがんばれよ~!」

リグリード「期待してるぞリール!」

エルン「無茶はするなよ?」


リール「ふっふっ、心配ご無用!私の自慢の剣技を見せてあげましょう!」


まずい、いつもの負けフラグだ‥。


直人「ば、ばか!?慢心するな!?」


リール「大丈夫ですよ♪すぐに終わらせますからね!準決で待ってるぞ!」


いつも明るく自分のペースを乱されない所は良いのだが‥慢心しすぎて失敗するのが多いんだよな。でも、それがかわいい。


リグリード「全く、あれが少しでも緊張感を持てば立派なのだがな。」


エルン「同感です‥。」


両津ファミリーは今日も平和だ。



そして憲明応援サイドでは。


桃馬「憲明!一人で大丈夫か?」


憲明「いらん心配するなよ!?逆に不安になるだろ!?」


リフィル「憲明~♪頑張って~♪」


憲明「っ、お、おぉ!」


桜華「男女混合となると、男子側は戦いにくそうですね。」


桃馬「まあな、特に接触とかに気をつけないと、磔にされるかもしれないからな。」


小頼「でも~♪それもこの祭りの醍醐味ですよ♪」


三人の会話にリフィルは耳をピコピコ動かした。すると、憲明に一言‥。


リフィル「憲明~♪ラッキースケベをしたら‥分かるわよね?」


憲明「ひっ!?わ、わわ、分かってるよ!」


突然低い声になるリフィルに、まわりは背筋を凍らせた。


憲明にとって、

要注意人物はダークエルフのアンジェリカと椿であった。

特に椿はくノ一衣装のため、服が破れれば破れるほどエロさが引き立てられる。少しでも魅了したら最後‥リフィルに殺されるだろう。


そんな殺伐とした環境のなかで、

映果のゴングの合図と共に一回戦が始まった。



序盤からの大混戦に強そうな脇役から徐々にリタイヤしていった。


映果「おおっと!早速一回戦突破候補が睨み合っているぞ!」


志道「‥スザクか。」

スザク「よう、志道。」


主人公系の志道と椿に恋い焦がれ六組から四組にクラス替えをした異端児スザクの友人対決だ!


映果の実況はプライベートにまでも入り込んできた。


スザク「て、てめぇ映果!?余計なこと言うなよ!」


志道「大丈夫だスザク、みんな分かってるよ。」


スザク「うぐっ、それは学園だけならな‥公共の面前で暴露されたら良い晒し者だっての!」


映果に焚き付けられ、恥ずかしさを誤魔化すため志道に斬りかかる。


志道「‥つんでれだな。本当はこんなところより椿とイチャイチャしたかったとか?」


スザク「当たり前だろ!映果の脅しがなければ今頃は‥楽しいデートだったんだよ!」


つい本音を漏らすスザクに、志道は微笑み剣を払う。


志道「それなら、さっさっと負けてデートでもするんだな!」


スザク「そうもいかねぇよ。椿に良いところ見せるチャンスでもあるからな!」


志道「忙しい男だな。本当に魔族か?」


スザク「う、うるせぇ!」


映果「なんと激しい打ち合いだ!凄まじい気迫にまわりも入ってこれなぞ!そして、別のところではギールと憲明の一騎討ち、アンジェリカとリールと椿の三つ巴だ!」


ギール「あの二人中々やるな!」


憲明「そのようだな!あまり準決勝で残したくはないが‥俺としてはギールが一番残したくはない!」


ギール「奇遇だな!俺もこの中で一番憲明が危険だと思ってるよ!」


憲明「くっ!やるな!」


危険と言いながらも、楽しそうに戦うのだった。



リール「さすが忍者と姫騎士だね~。無駄な動きが少ないね♪」


アンジェリカ「リールこそ魔界剣士も中々やるわね‥無駄な動きは多いけど。」


椿「でも、その無駄な動きに苦戦してるのは誰かしら?」


アンジェリカ「うぐっ、言ってくれますね。」


リール「椿はそんなヒラヒラな服装で良いの?下着見えてるよ?」


椿「なっ!こ、これは下着ではなくハイレグだ!‥はうっ///な、何を言わせるのだ!?」


リールの誘導尋問に見事にはまり、くっころモードのスイッチが入る。

すると、外野の男子学生らは大歓喜した。


スザク「おっと手が滑った~!」


いやらしく見る外野にスザクはわざと斬撃を飛ばした。


男子生徒「うわっあぶなっ!?」

男子生徒「ぐあぁぁ!?」


見事命中、死者までは出さなかったが、一部吹き飛ばされた。


映果「なんと言うことだ!スザクの斬撃がバリアを破壊して観客席の一部が吹き飛んだ!」


男子生徒「バカかスザク!?バリアまで壊す奴がいるか!?」


スザク「陛下が居られると言うのに、こんな軟弱なバリアとは‥。」



会場は熱気と混乱するなか、二人の姉妹が新たに魔方陣を張った。


リタ「全く誰よこんな下手な魔方陣張ったのは‥。」

リル「うーん、あっ‥一文字書き間違えてる。」

リタ「ふう、全く界人さんも初めから私たちに頼めば良いものを‥。」

リル「姉さん、界人さんも何か考えが‥。」

リタ「まあ、とにかく張り直すよ。」


リタがバリアを再びはり直そうとすると、界人が慌てて駆け寄ってきた。


界人「二人ともストーップ!?」


リタ「むっ?噂をすれば‥。」


界人「はぁはぁ、バリアをかける前に頑丈にしないでくれ。」


リル「ど、どうしてですか?」


界人「熱い戦いを近くで感じたいと言う陛下の要望なんだ。それに一応ここにいる人たちはみんな注意書に目を通して同意した人だ。ツッコミはあったとしても、会場には防御魔法も備えてるし、救護班もいるから大丈夫だ。」


リル「なるほど‥それで私たちに頼まなかったのですね。」


リタ「でもそれなら、私たちでも。」


界人「忙しいと思って‥ね。」


リタ&リル「あぁ~。」


界人の説明に取りあえず納得した二人は、念のため界人のサポートに回ることにした。




リール「あはは~♪椿ちゃん可愛い~♪」

アンジェリカ「全く‥何してるんだ。」


椿「り、リール!許さんぞ!」


マジもののクナイを取り出し殺意を露にする。


リール「あ、あはは‥そ、それは冗談になってないかな~?」


アンジェリカ「お、おい!?本物はダメだろ!?」


椿「安心しろ‥模擬戦用だ。」


リール「な、ならやられる前に倒すだけだ!ふにゅ!?」


アンジェリカ「っ!?」


リールの(ひたい)に模擬専用のクナイが当たり、その場でダウンした。


映果「おおっと!準決候補のリールがダウンした!」


この光景に外野の学生たちは一斉に直人の方を恐る恐る見た。


だが、直人の表情は穏やかでむしろ笑みを浮かべていた。


直人「あはは、椿相手に真っ正面は無理があるよな~。」


晴斗「確かに、クナイを弾く自信があるなら効果的だけど‥本気の椿には無理だな。」


奏太「四風姉妹のクナイ(さば)きは強すぎるよな。」


海洋「近接型の俺たちにとって天敵だな。」


海洋の言葉に三人は同時に頷いた。



桃馬「ふぅ‥な、納得いく物だったみたいだな。全く肝を冷やさせやがって。」


桜華「わ、私も少しヒヤッとしました。」


ジェルド「卑劣な行為をする奴はいないと思うが‥誤ってでも不意打ちはできないな。」


リフィル「直人も過保護と言うよりは‥嫁バカですね♪」


リフィルの言葉に三人は頷いた。



一方、モブを蹴散らし終わった星野仁と大西雷音はこの後の展開に迷っていた。



星野「さて‥誰を倒そうかな?」


大西「みんな取り込んでるし‥横槍入れたら場違いだよな。」


星野「‥うーん。」


星野と大西は見つめ合うと、ため息をついて一つの決断をした。


星野「‥仕方ない。」


大西「‥そうだな、久々に‥」


星野&大西「‥やるか!」


壮絶な魔法と銃の撃ち合いが始まった。



映果「まわりをも捲き込む様な凄まじい戦闘だ!」


ギール「ちっ、微食会め‥本格的に動き出したか。」


憲明「こうなる前にギールを倒したかったが‥。」


ギール「‥一時休戦だ。あの二人を叩くぞ。」


憲明「賛成だ!」


二人は、燃え上がった微食会と言う火を消火するため攻撃を仕掛けた。


しかし不幸なことに大西が撃った魔弾が、生成前の炎玉(えんぎょく)の中枢に命中し暴発。四人を吹き飛ばした。


激しい爆音と風圧に会場は盛り上がるも、心配する声も上がった。


志道「くっ、な、何が起きたんだ?」


スザク「クンクン‥魔力の暴発か。」


アンジェリカ「な、何て威力だ。」


椿「っ、捲き込まれた人は無事だろうか。」


黒煙が徐々に薄れると四人は某アニメのキャラクターの様に倒れていた。

防御魔法が掛けられているとは言え、ダメージは入るもの、至急救護班が駆けつけた。


四人全員意識ありの軽傷。


さすが、リタとリルの防御魔法だ。

念のため変えてよかったと思う界人であった。


そして、残ったのは四人、すなわちこれで‥準決勝進出が決定した。


志道「こんなので良いのかよ‥。」


スザク「まわりが自爆していった様で嫌だな‥。」


椿「た、確かに最後は‥あれだな。」


アンジェリカ「と、ともあれ先に進めれるのだな。」


準決勝進出


藤原志道

アンジェリカ・シルフィード

四風椿

スザク・ザングリード


まさかの展開に会場の盛り上がりもヒートアップし、高校野球の様に誰が勝つかわからない展開に次の試合にも期待されるのであった。


そして‥試合後では


リール「ふえーん!負けちゃったよ~!」


直人「よ、よーしよし、リールはよく頑張ったよ。だから泣くなって。」


エルフ「そ、そうだぞリール?ただ、読みが浅かっただけだから気にするな。」


リグリード「うむ、今度からはくノ一対策を踏まえて稽古をつけてやろう。」


直人「二人とも‥フォローになってないよ。」


泣きじゃくるリールを慰める中、近くでは黒犬を慰める桃馬の姿があった。


ギール「ふえーん!桃馬~!あんな終わり方でぐやじぃよ~!」


桃馬「‥運が悪いしか言えないな。でも、ギールの強さはよーくわかったからな?」


ギール「本当か!?」


急に希望に満ちた満面な笑みを浮かべる。


桃馬「ほ、本当だよ。嘘言っても仕方ないだろ?」


ギール「ふぁ~♪桃馬~♪」


桃馬「うわっ!?」


嬉しさから桃馬を押し倒して舐めまくる駄犬に、我慢していたジェルドが引き剥がしにかかった。


ジェルド「やりすぎだ!このくそ犬が!離れろぉ!」


首根っこを掴み剥がそうとするが、ギールは手足を桃馬に巻き付け徹底的に守りに入っていた。


憲明「‥えっと、リフィルすまん!」


リフィル「今日の憲明かっこよかったよ~♪」

憲明「そ、そうかな?」

リフィル「うんうん♪浮気しなかったもんね♪」

憲明「えぇ~、もしかして‥女子との接触がなかったことに褒めてる?」

リフィル「クスッ♪」


やばい、ほとんど褒められてない。

憲明の恋は今日も重すぎた。



藤井「まさか‥こんな形で負けるとはな。」


近藤「もはや運が悪かったとしか言えないな‥。」


大西「いや~、まさか魔弾が炎玉の中枢に入るとは‥。」


星野「うん、爆発した瞬間死んだと思ったね。」


本間「緩いな二人とも‥。」


渡邉「結局カップルに花持たせただけだな。」


茂野「今のを見ると誰が勝つか本当にわからないな。」


近藤「だな‥えっと次は誰が出るんだ?」


渡邉「確かせいっちゃんとマッキーとゆうちゃんだ。」



次回一回戦第二試合。


PV5000突破記念

あるいは、150話でお会いしましょう。

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