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編集さんと話して本を出した作家の経験による出版されやすい文章

作者: ワサビ

暑いですね。原稿を書いていると脳が焼けそうです。


今回は出版されやすい文章について。※下記はラノベを基準にしています。難しい主張を書きたい方、純文学を書きたい方の参考にはならないと思います。


以前にも書きましたがいわゆる「作文のルール」はそんなに気にしなくて大丈夫です。

ルール違反をしていたら編集さんと校閲さんが直してくれます。

そして、書籍化するにはルール違反もなぎ倒すくらいのおもしろさが必要です。


大事なのは編集さんには手を入れられない部分、つまり文体そのものです。


・一文を長々と書かない。

例:

× 彼女の微笑みは晴れた夏の日の太陽のように輝いて、それはまるでこれからの彼女と僕の幸福な暮らしを想起させる予言のようだった。

〇 彼女は夏の太陽のようにまぶしく微笑んでいた。それを見て、僕は彼女との幸福な生活が始まることを確信した。


・なにが、なぜ、こうなった をはっきりと。

暗喩だの隠喩だのでかっこつけたごちゃついた文より、「彼女が笑った。それだけで僕は幸福になれる気がした」くらいすっきりさせます。


理由:

小説を書く人は読書が好きな人が多いと思います。

でも小説を読む人は読書が好きとは限りません。表紙が可愛いから買う人、暇つぶしに本でも読もうかという人もいます。

むしろ大多数は読書ライト勢だと言っても過言ではありません。

そんな人たちがぺージをめくった時にだらだらと長い一文を見たらどうなるか。

ページを閉じます。

同じ理由でヒロインやヒーローの容姿をこった表現で長々と書くのもNGです。

「ヒロインは小柄でとても可愛らしい。ショートヘアがよく似合う」

「ヒーローは背が高くがっしりしたイケメンだった」

このぐらいで十分です。あとは少しずつ、「ヒロインの青く澄んだ目が俺を見つめる」などと要所で作者的に外せない描写を付け足して行けばいいんです。

これは上述した「文はできるだけ短く簡潔に」というのと、「可愛い」「かっこいい」の基準は人によって違うため、あえて読者の想像に任せるという二つの面からのアプローチの結果です。

たとえば「世界一の美女」と言われても読者の考える美女は千差万別です。

私はそう言われたら金髪巨乳色白のヒロインを思い浮かべますが、黒髪ほっそりお嬢様系ヒロインを思い浮かべる人もいるはずです。

あまりにも細かい描写は「えー…俺にはこのヒロイン可愛くない…」と思わせてしまう負の効果もあります。


私の小説の人気ヒロインは「童顔で可愛い」ぐらいしか描写はありません。

それでもオリジナルグッズを作ってくれるような熱狂的なファン様がいます。

読者の人から見たら、ごてごてした描写なんか想像の邪魔なんです。


・変に難しい表現を使わない

「その瞳はビリジアンに輝き、ヒロインはこの世に顕現した美神のようだった」

はい。「ヒロインの深い緑の瞳が輝く。その美しさは誰もが息をのむものだった。で十分です。


・インパクトのある台詞

長々と作者の好きな単語を語るようなセリフはいりません。

×「長き憎しみと我が仲間たちの怒りをこの全身にそそぎ、その力を持って貴様を掃討する!」

〇「俺の憎しみ!皆の涙!その全てでおまえを倒す!」

多少整合性が取れなくてもかまいません。大事なのは読んだ人が「かっこいい」と思うインパクトです。


・難しい言葉は使わない。

ワイドショーくらいのゆるさを目指します。イヤかもしれませんが、ワイドショーの視聴率は高いです。


こんな感じです。

何かあったら感想欄にお願いします、答えられる範囲で答えます。


次は編集さんに受ける文章の作り方を書こうと思います。







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― 新着の感想 ―
[一言] 長々と作者の好きな単語を語るようなセリフはいりません。 〇「長き憎しみと我が仲間たちの怒りをこの全身にそそぎ、その力を持って貴様を掃討する!」 ×「俺の憎しみ!皆の涙!その全てておまえを倒す…
[気になる点]  考え方がまずおかしい、と思います。  まず、『読者層に合わせた文体にする』というのが、基本です。  別の言い方をすれば、『聞き手に合わせた語り口にする』です。  それを『出版され…
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