◇あとがき◇
小説家になろう読者の皆様、こんにちは。
GA文庫の方から続けて読んで下さっている皆様、ここまで変態妖怪物語に付き合って下さり、本当にありがとうございます。
コンビニのおでんをこよなく愛する、夏希のたねです。
本編では未解決だった両親の件や、最終巻以降の彼らを少しだけ描いたオマケの短編でしたが、少しでも楽しんで頂けたなら幸いです。
さて、前置きはこのくらいにしておいて、WEB上であるのをいい事に、あれこれぶっちゃけていこうかと思います。
まずは……五巻で打ち切りになってしまい、応援して下さった皆様本当にすみませんでした!
ただ、望み通りのエンディングには出来たし、メインヒロインを当初の三人(亜璃沙、ヒカリ、メリーさん)から水増しして長引かせるのも嫌だったので、五巻で終わるのがベストだったのかなと、個人的には満足しています。
そもそもこの作品、構想通りに進めば八巻で終わるつもりでしたし、WEB掲載させて頂いた分も含めると、予定していたエピソードは殆ど消化しています。
ちなみに、八巻分の構想はこんな感じでした。
○一巻・亜璃沙の話その一、ヒロインがまさかの妹オチ。
○二巻・ヒカリの話その一、サブヒロインがレズなだけじゃなく、ヤンデレだったオチ。
○三巻・亜璃沙の話その二、真のヒロインはTSした主人公だったんだよ! な、なんだってぇーっ!?
○四巻・メリーさんの話、今までとは雰囲気の違う、ちょっと暗い過去の物語。
○五巻・サブキャラ中心の短編集、両親の過去話、そして命懸けの鬼ごっこが始まる。
○六巻・ヒカリの話その二、和樹の仙気に危機感を抱いた伝統派退魔師の計略により、本来の火属性を暴走させられたヒカリは……。
○七巻・事実上の最終巻、神様が言っていた、妹の証とはBLOOD(血縁)、MEMORY(思い出)、WONICAN・MOE(兄への愛)だと……つまり、戸籍は関係ない! な、なんだっ(以下略)
○八巻・オマケの短編集、両親の結末や各ヒロインの(偽?)エンディング。本当はここまでメリーさんの素顔を引っ張ろうと思っていたとかなんトカ。
という訳でして、何が言いたいかというと……ヒカリ、割を食わせてごめん!
もうお分かりかと思いますが、六巻予定だった「ヒカリの話その二」だけ、何処にも書かれなかったのです。
四巻かWEB掲載でやってやれよ!――とお怒りの方もいらっしゃると思いますが、これには色々と理由がありまして。
まず、GA文庫マガジンで発表した入学当初の話を知らないと、このエピソードには進めないので、四巻を短編集にして【恋の上にも三年】として収録しないといけなかったのです。
勿論、短編+中編という形にすれば、絶対に無理という訳ではなかったのですが、両親の過去話やメリーさんの日常話はどうしてもやりたかったもので。
ならWEBで――といきたい所ですが、本編と密接に関わるエピソードなので、見ていないor見られない人も居るWEB掲載という訳にもいかず……。
結局、ヒカリのエピソードは五巻にねじ込む形で、かなり短縮されてしまいました。
数少ない(?)ヒカリファンの皆様ごめんなさい。
不憫な彼女らしいと、笑って許して頂ければよいのですが……。
そんな訳で、ヒカリには割を食わせてしまったのですが、それ以外の要素を考えると、ここで終わっておくのが正解だったかなと思います。
その最たる理由は……ターボ婆ちゃんの話的には、五巻完結がベストだったんですよ!
な、なんだっ(以下r)と茶化したい所ですが、嘘偽りない事実です。
二巻まで書いた所で「三巻で宇宙に行って、四巻で時間を越えて……あれっ、五巻で決着がついちゃうな。この後はどうしよう?」と気付き、変に引き延ばすのも嫌だなーとか考えていたら、まさか丁度五巻で完結とは……。
自分のストーリー展開に合わせて、刊行すら終わらせてしまうとは、まさにターボ婆ちゃんこそ真の主人公だったのだよっ!
……うん、全く反論の余地がありません。
さて、めでたく真主人公が判明した所で、残った裏設定の話でも致しましょう。
本編に加えてWEB外伝まで読んで頂ければ、伏線は殆ど消化されたと思うのですが、ただ一人だけ謎の残った人物が居ます。
払間火乃華、彼女が退魔師として現場に出なくなったその理由です。
霊力はあるし、軽気功なんかも使えて実力は確かなのに、いったい何故なのか?
それには、こんな過去があったからでした。
影森と払間、退魔師のエリートを両親に持ち、次期当主に間違いなしと言われていた天才、払間火乃華。
自他共に認める才能を発揮していた彼女は、二十五歳のある日、とある妖怪と出会い、そして絶対的な敗北を喫する。
退魔師としての誇りと経歴、そして婚約者の青年まで奪われた彼女は、復讐のために力を磨く。
日本の退魔師達からは異端視される、大陸の気功術に手を伸ばし、霊力を札に込め貯めておくために、妖怪との戦いを人に任せて、腑抜けと蔑まれようとも。
そうして月日が経ち、三十路を迎えた彼女は、ついに宿敵との再会を果たす――
という話を考えていたのですが、見れば分かる通りかなり暗いストーリーでして、本編の雰囲気が台無しになってしまうので、裏設定のままで終わらせて頂きました。
和樹達の知らない所で宿敵との決着を付け、婚約者を救い出した後も、自堕落な生活に慣れてしまい、今まで通りのダメ姉貴として――という感じで、エンディングは明るいのですが。
いつもの『シリアスな話が書きたい病』が暴走して生まれた設定で、こちらはターボ婆ちゃんと違って需要もなさそうですし、形にする事はないと思います。
妹のファンよりも数少ない(?)、火乃華ファンの方が居たらごめんなさい。
ここからは蛇足で、『◇はじめに◇』の表紙絵っぽいリリアさんに続いて、何点かイラストを描いてみたので載せておきます。
実は見た目だけなら一番好きな咲八さん。
大場菜高校の制服は当初、イラストのようなワンピースタイプでしたが、これだと『上着は着たまま、スカートだけ脱ぐ』という大正義なシチュエーションがし辛いので、今のような上下分割のセーラー服タイプになったという経緯があります。
某妹小説風に和陽ちゃん。
ニーソックスが一番映えるのは、ミニスカートかホットパンツか。
この論争は死者が出るレベルだと思いますが、皆様の答えは如何でしょうか?
あと最後に、あやかしとは関係ない、ちょっとした告知で一枚。
小説家になろう様の方で掲載させて貰う予定の、オリジナル小説『ファントム・ブルー』のイメージイラストです。
内容が暗かったり、グロかったり、厨二病だったり、あと前に書いた作品と被る点が多いので、売り物にはなりそうもないのですが、「でもやっぱり書きたいんじゃーっ!」という気持ちが抑えられなかったので、WEB掲載させて貰おうと思っている作品です。
あくまで予定なので、何時掲載できるか決まっていませんし、仕事の方もあるので細々ノロノロの更新になると思いますが、ふと思い出した時にでも検索して、目に止まった時は読んで頂ければ幸いです。
――と予告していた小説ですが、ようやくある程度掲載できました。
下にアドレスを記載しておきますので、お暇な時にでもご覧頂けると嬉しいです。
『ファントム・ブルー ―Not dye Black―』
PC:http://ncode.syosetu.com/n7865bm/
モバイル:http://nk.syosetu.com/n7865bm/
さて、あれこれ好き放題書かせて頂いたので、私の方からはもう言う事はありません。
何か気付いていない未回収の伏線やら、「これはどうなったの?」という疑問がありましたら、感想ページを使ってご質問下さい。答えられる範囲でお答えします。
ではそろそろ、恒例の謝辞に移りたいと思います。
こんな私にも発表の場を提供して下さった、小説家になろう運営様。
変態小説に五冊も機会を与えて下さった、担当編集K様。
そして何より、長らくお付き合い下さった読者の皆様に心からの感謝を述べて、締めの言葉に代えさせて頂きます。
追記・ギャルゲー風に言うと、亜璃沙ルートがHAPPY・END、ヒカリルートがGOOD・END、咲八ルートがANOTHER・END、メリーさんルートがTRUE・ENDです。




