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魔王軍物語 ~ ドタバタ会議室 ~  OMOIDEver  作者: じゆう七ON
第1章 元勇者、魔王タロウ誕生

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11/13

11話 新魔王歓迎パーティ計画の会議、その波乱の幕開け 3日目

■□■━━━━━━━━━━━━━━━━━

魔界タイムズ(朝刊) 第11号

特集:新魔王歓迎パーティ、ミミックの査定に幹部騒然

――「伝説で必殺」は金がかかる!?

━━━━━━━━━━━━━━━━━━■□■


 新魔王歓迎パーティの計画は、三つ巴の企画案が出揃い、いよいよ予算査定の段階へと突入した。その重責を担うのは、守銭奴として名高い財務部門代表のミミック。会議室に響くのは、ミミックの小馬鹿にしたような笑い声と、それに反発する幹部たちの声(気がした)。


 それぞれの企画に、ミミックはどのようなジャッジを下すのか。そして、この難題を、新魔王はどう乗り越えるのか。魔界の明日をかけた会議は、予算という新たな壁にぶつかり、さらなる波乱を予感させている。


───◎───◎───


「朝刊の総評(ドラックス記者)」

 予算会議は、常に魔界の未来を映す鏡である。今回の議題は単なるパーティ予算ではなく、魔王軍の理念そのものが問われている。真の価値は金銭では測れないということだ。新魔王がこの会議にどう介入し、どのような結論を導き出すのか、中立の立場から見守りたい。



◆◇◆━━━━━━━━━━━━◆◇◆




魔王軍物語 ~ ドタバタ会議室 ~

―― 11話 新魔王歓迎パーティ計画の会議、その波乱の幕開け 3日目 ――


 張り詰めた空気が漂う会議室。虚無ノ議場の巨大なステンドグラスから差し込む光が、幹部たちの顔に影を落とし、その緊張感をさらに際立たせていた。誰もが、これから始まる予算査定という名の舌戦(ぜっせん)に身構えている。


 その重苦しい静寂の中、スラポンは冷静に、そして確固たる口調で議論を切り出した。手元の書類をミミックに差し出すその手には、一切の迷いが見られない。


「それでは、本日の議題を始めます。昨日提出された三つの企画案について、財政部門代表のミミック殿に、予算の査定をお願いします。……伝説で必殺のパーティを成功させるため、現実的な視点からのご意見を、お聞かせください」


 ミミックはニヤリと嫌らしい笑みを浮かべ、渡された書類をパラパラとめくる。その指先が、まるで金貨を数えるように小刻みに動き、甲高(かんだか)摩擦音(まさつおん)が会議室に響き渡る。周囲の幹部たちは、その指の動きから目が離せない(離したかったが無理だった)。


「へっ、くだらねーな。伝説で必殺? そいつは、お前らの財布が、伝説で必殺の軽さになるってことだぜ? まあ、とりあえず見てやるけどよ。だが、覚悟しとけよ。俺の査定は、お前らの夢を、現実という名の底なし沼に叩き込むぜ! ふははは!」


 ミミックの挑発的な言葉に、ヴァパイアは優雅に扇子を広げ、冷ややかな視線を向ける。その視線は、まるで氷の刃のようにミミックに突き刺さり、一瞬にして彼の笑顔を凍りつかせた。


「あら、ミミック。そのような下品な言葉は、この神聖な場で慎みなさい。わたくしたちが提案したのは、魔界の威信をかけた芸術作品ですわ。財政部門が予算を(しぶ)るようでは、魔界の品位は地に落ち、わたくしという存在の誇りすら、保てませんわ」


 ジュエルが、ヴァパイアに同調し、誇らしげなポーズを取る。その身体からは、まるで星屑のような光の粒子が放たれ、会議室の空気にキラキラと輝きを添える。


「そうよ! わたくしたちの芸術は、次元を超えた美しさなのよ! その価値を、下世話(げせわ)な金銭で測るなんて、愚の骨頂だわ! あなたの貧相な精神では、わたくしの芸術を理解することは一生無理でしょうね!」


 ミミックは、ふんっと鼻を鳴らし、再び書類に目を落とす。そして、悪意に満ちた笑みを浮かべ、最初の査定結果を発表した。


「……まず、ヴァパイアたちの『美のイリュージョン』。この企画、クリスタルを大量に使うんだろ? ……へっ、心配ご無用。こんなクリスタル、魔王軍の宝物庫に山ほど眠ってるぜ。あんなにあるんだから、タダみたいなもんだな。お前らの派手なだけの企画は、金がかからないってこった!」


 ミミックの意外な発言に、ジュエルは目を輝かせ、ヴァパイアは驚きに扇子を落としそうになる。周囲の幹部たちも、ざわめき始める。


「ええ!? 宝物庫に!? そんな美の結晶が、眠っていたなんて! ミミック、あなた、なんて芸術的なの! 眠れる美女を起こす王子様のようだわ!」


 ミミックは、ジュエルの賞賛に気分を良くしたのか、次にガーゴイルとコボルトの企画案に目を移す。


「次に、ガーゴイルの『安全第一計画』。警備用ゴーレムの増設だっけ? こんなの、資源管理部門のゴレムが、頑張って石を掘ってくれれば、どうにでもなるだろ。あいつなら、文句も言わずにやるさ。これも、ほぼタダだな。お前らの地味な企画は、つまんねーけど安上がりってことだ!」


 ミミックの言葉に、ガーゴイルは腕を組み、不満げな表情を浮かべる。その目は、ミミックを射抜くように鋭い。


「何を言っているのだ! 警備用ゴーレムの増設は、規律を保つ上で最も重要なのだ! その神聖な任務を、貴様は『タダ』という下劣な言葉で汚すな! 貴様は、魔王軍の安全を軽んじているのではないか! 貴様ごときには、規律の尊さなど一生わかるまい!」


 コボルトは、ガーゴイルの隣で、不安そうに身をすくめる。その手は、震えで持っていた書類を落としそうになっている。


「あ、あの……! 僕が、ドジをしないように、僕の分も、頑張ってもらわないと、いけないっす……! ご、ごめんなさいっす……!」


 ミミックは、ガーゴイルの言葉を無視し、最後の企画案に目を向ける。


「そして、グリモアとオニの『歴史を(きざ)む儀式』。巨大な魔導書に、魔王様の歴史を刻むんだとさ。……ああ、この企画も、合成素材は魔王軍の宝物庫にあるぜ。ついでに言うと、俺がこっそり裏ルートで仕入れた、幻の素材もな! ふははは! お前らの企画も、ちゃっかり俺のポケットが潤うってわけだ!」


 ミミックの笑い声が、会議室に響き渡る。グリモアは、ミミックの私利私欲が見え隠れする発言に眉をひそめ、静かに反論する。


「ミミック殿。歴史は、しばしば未来を映す鏡である。かつて、ある強大な王国は、軍備増強にのみ予算を割き、文化や歴史を軽んじた。その結果、民の士気は低下し、やがて内側から崩壊したのである。金銭的な利益のみを追求することは、長期的な視点で見れば、大きな損失を招く。我々の歴史を刻む魔導書は、魔王軍の精神的な支柱であり、その価値は、貴殿の貧相な金銭感覚では計り知れないものである」


 グリモアの重厚な言葉に、オニは、一言だけ鋭く付け加える。その言葉は、まるで氷の結晶のように、会議室の空気を研ぎ澄ます。


「……くだらん。……歴史など、ただの紙屑だ。……だが、その紙屑が、戦場では、我々を守る盾となる。……その価値は、ミミックの言う『金』では、測れぬ。……貴様のような俗物(ぞくぶつ)には、理解できまい」


 ミミックは、グリモアとオニの反論に、愉快そうに笑う。その笑い声は、会議室の空気をさらにかき乱す。


「へっ、お前ら、分かってねえな。タダってのは、最高の価値だぜ! つまり、この3つの企画は、伝説で必殺の低コストで、実行可能ってことだ! ふははは! 俺のポケットは潤うし、お前らは夢を見れるし、これ以上最高の価値なんてねえだろ!」


 ミミックは、勝利を確信したかのように高笑いを続ける。しかし、その言葉を聞いたセイレンが、静かに、そして悲しげに歌い始める。その歌声は、会議室の空気に溶け込み、幹部たちの心を震わせる。


「……タダ、タダ……。私の歌声は、タダじゃないわ……。心の奥底から湧き出る、唯一無二のメロディーなの……。そんな、無粋(ぶすい)な言葉で、私の芸術を汚さないで……。私の歌声に、どれだけの情熱と魂が込められているか、あなたには分からないのね……」


 セイレンの歌声に、会議室の空気が再び重くなる。ミミックは、その歌声に苛立ち、声を荒らげる。


「うるせえ! 歌声なんて、金にならねえだろ! 無駄なもんに価値はねえんだよ! さっさと黙ってろ!」


 その時、会議室の扉が静かに開き、新魔王が姿を現した。彼の存在は、まるで月の光が差し込むように、会議室の喧騒(けんそう)を静寂へと変えていく。彼の足音が、会議室の床に吸い込まれるように、ゆっくりと響く。彼は、混乱する幹部たちを静かに見つめ、ゆっくりと口を開く。


「――静まれ」


 その一言が、まるで時の流れを止めるかのように、五感を麻痺させた。喧騒は、音のない世界へと消え去り、幹部たちの胸に行き来していた感情は、冷たい水に溶けるように消えていく。新魔王は、ミミックに目を向け、静かに、しかし威厳のある声で語り始めた。


「ミミックよ。お前の査定は、現実的で素晴らしい。だが、お前は、最も大切な価値を見落としている。――伝説で必殺の宴とは、金銭的な価値で測れるものではない。それは、それぞれの魂が、互いに影響し合い、新たな価値を創造する過程なのだ。そこに、金額を付けることはできない」


 新魔王の言葉に、ミミックは言葉を失い、顔を赤らめる。その口は、パクパクと魚のように動くばかりで、何の言葉も出てこない。


「お前が言った『タダ』という言葉は、我々の持つ力を最大限に活かすという意味で、正しい。だが、その力は、お前が軽んじた『芸術』や『規律』、そして『歴史』があってこそ、真の価値を持つ。それを忘れてはならない」


 新魔王の言葉に、スラポンは深く感銘(かんめい)を受け、静かに頭を垂れる。


「……新魔王様のお言葉、誠にごもっともです。このスラポン、今回も深く感銘を受けました。我々は、金銭的価値だけでなく、精神的な価値も追求すべきであると、改めて認識いたしました」


 その時、コボルトが、緊張で震えながら、新魔王に語りかける。その瞳は、純粋な希望に満ちていた。


「あ、あの……! 僕、頑張って、宝物庫のクリスタルとか、運んできますっす! 落とさないように、頑張りますっす! 新魔王様の役に立ちたいっす……!」


 コボルトの純粋な言葉に、新魔王は優しく微笑む。


「ああ、コボルト。その気持ちこそが、何よりも尊い。お前が頑張って運んでくれたクリスタルは、この宴を、より輝かせるだろう。お前の努力が、この宴の光となるのだ」


 コボルトの言葉を耳にしたガーゴイルが、激しい怒りに顔を紅潮させ、両目を真っ赤に光らせて大喝(だいかつ)する。その怒りの炎は、会議室の空気を熱く震わせた。


「何を言っているのだ、コボルト! 貴様のドジは、魔王軍の歴史に刻まれているではないか! 貴様が運べば、必ず落とす! 規律とは、己の能力を正確に把握し、無理な行動をしないこと! それが、安全を保つ上で最も重要なのだ! 感情に流され、規律を乱すような発言をするな!」


 コボルトは、ガーゴイルの迫力に、再び身をすくませる。しかし、新魔王は、そんなガーゴイルに、静かに語りかける。


「ガーゴイルよ。お前の言う規律は、完璧だ。だが、それは、不完全な存在であるコボルトの、純粋な『頑張りたい』という気持ちを、否定するものだ。真の規律とは、不完全さを許容し、その上で全員が輝ける場所を創造することではないのか?」


 新魔王の言葉に、ガーゴイルは言葉を失い、静かに目を閉じた。彼の心の中では、規律と感情が激しくぶつかり合っていた。


「――伝説で必殺の宴は、三日にしてならず……。次は、ミミックよ。お前の財力で、この三つの企画を、融合させてみろ」


 こうして、新魔王歓迎パーティ計画は、それぞれの企画を統合するという、新たな課題を残して、その第三歩を終えたのであった。



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魔界タイムズ(夕刊) 第11号

速報:ミミック、まさかの『タダ』判定!

――しかし新魔王の言葉が、新たな難題を突きつける!

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 新魔王歓迎パーティの予算会議は、ミミックによる意外な「ほぼタダ」査定で幕を開けた(気がした)。


 魔王軍の宝物庫にある潤沢(じゅんたく)な資源と、ゴレムや裏ルートの活用により、三つの企画案は、予算の心配なく実行可能とされた。


 しかし、新魔王は「そこに、金額を付けることはできない」と、ミミックの金銭的な価値観を否定。さらに、ガーゴイルには「不完全さを許容すること」、そしてミミックには「三つの企画の融合」という、より高次元の課題を突きつけた。


 魔界の宴の行方は、もはや予算の問題ではなく、魔王軍の幹部たちの精神性が試される、壮大な物語へと変貌しつつある。


───◎───◎───


「夕刊の総評(ドラックス記者)」

 この日の会議は、単なる予算会議ではなかった。ミミック氏は金銭的価値というレンズを通して、各企画の現実性を(あぶ)り出した。一方、新魔王は、それを精神的価値という新たなレンズで再定義した。特に印象的だったのは、新魔王がコボルト氏の純粋な想いを肯定し、ガーゴイル氏の規律を「不完全な者を輝かせる場所」として再解釈したことだ。魔王軍が目指すのは、物質的な強さだけでなく、個々の魂が輝く場所なのかもしれない。



◆◇◆━━━━━━━━━━━━◆◇◆



魔界名言解説コーナー


今週の名言ピックアップ&解説


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発言者:グリモア


発言:「金銭的な利益のみを追求することは、長期的な視点で見れば、大きな損失を招く」


詳細解説: ミミックの金銭的な価値観に対し、歴史の視点から反論した、グリモアらしい一言。目先の利益だけでなく、文化や精神的な支柱を大切にすることの重要性を説いている。


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発言者:新魔王


発言:「真の規律とは、不完全さを許容し、その上で全員が輝ける場所を創造することではないのか?」


詳細解説: ガーゴイルの厳格な規律論を否定することなく、その真の目的を問い直した言葉。個々の不完全さを否定するのではなく、それを活かすことで、より強固な組織が生まれるという、新魔王の新しいリーダーシップ哲学が示されている。


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発言者:ミミック


発言:「タダってのは、最高の価値だぜ!」


詳細解説: 守銭奴(しゅせんど)であるミミックが辿り着いた、独自の価値観。お金を払う必要がない=最高の財産、という彼の思考が凝縮(ぎょうしゅく)されている。



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魔界タイムズ特別調査:市民アンケート


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Q. あなたの部門で、最も価値のあるものは何ですか?


回答率 選択肢

40%  団結力とチームワーク

25% 金銭と利益

20% 個々の能力と個性

15% わからない


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Q. 一番共感した発言は?


支持率 発言者

40%  新魔王「真の規律とは、不完全さを許容……」

30%  グリモア「金銭的な利益のみを追求する……」

15%  ミミック「タダってのは、最高の価値だ……」

10%  オニ「……歴史など、ただの紙屑だ。……だ」

5%  コボルト「あ、あの……僕、頑張って、……」


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市民の声(抜粋)


ゴブリン族・20歳「新魔王様、僕らのこと、ちゃんと見ててくれるっすね! 嬉しいっす!」


スライム族・20歳「ミミックさんの『タダ』って言葉、なんか深いなぁ。ぬるっと心を軽くしてくれそう」


オーク族・20歳「結局、拳が一番だ! ミミックのタダって言葉も、殴り合いで生まれた知恵かもな!」


亡霊族・年齢不詳「お金とか心とか、色々難しいこと言ってるけど、結局は残るものが一番大事だよね…幽霊みたいにさ」



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『魔界なんでも相談室』 ~読者の声に、魔王軍エリートたちがお答えします~

質問①:それぞれの企画案を融合させるという新魔王様の課題について、どう思いますか?本当にうまくいくのでしょうか。(ドワーフ族・50歳)


ミミックの回答: 「へっ、うまくいくかだって? そんなの、やってみないと分かんねえだろ。だがよ、俺は、この融合案(ゆうごうあん)で、どれだけ美味(うま)い汁が吸えるかを考えてるぜ。宝物庫の素材を全部使って、さらに裏ルートの素材も使っちまえば、そりゃあ、莫大な利益が……。まあ、みんなには『タダ』でやってやったって言ってやるけどな! ふははは!」


ジュエルの回答: 「あら、質問が芸術的で美しいわ! 複数の芸術を融合させるなんて、これ以上ない美の追求よ! 歌、舞、光、そして歴史と規律まで……! それは、それぞれの美が、互いに高め合い、伝説で必殺の芸術を生み出すのよ! ええ、わたくしの魂が震えるほどに、素晴らしいことだわ!」


グリモアの回答: 「……歴史を紐解けば、異なる思想や文化が融合することで、新たな時代が切り拓かれてきたという事実がある。それは、時に困難な道程(どうてい)であったが、その先に待っていたのは、単一の文化では決して到達し得なかった高みである。この融合案は、我々が新たな歴史を創造するための、必然の試練であると言えよう」


ガーゴイルの回答: 「何を言っているのだ? 融合とは、互いの規律を理解し、尊重し合うことだ! この企画には、芸術、歴史、そして規律が混在している。それぞれの規律を(おろそ)かにすれば、宴は混乱に陥り、我々の威信は地に落ちる! 新魔王様のお言葉を、真摯に受け止め、規律を融合させることこそが、最も重要だ!」



◆◇◆━━━━━━━━━━━━◆◇◆



投稿コーナー「魔界の伝言板(匿名希望の叫び)」

魔界の戯言 ~ 貴様らに下す絶対命令 ~


担当: 冥界の帝王『貴様ら下等な存在の悩みに、この偉大な私が答えてやろう。感謝して聞くがいい。』


投稿: 新魔王様の歓迎パーティの予算が心配です。

担当: 貴様が心配する必要はない。


投稿: 友達がSNSで自慢ばかりしてきます。

担当: 貴様は友にすら嫉妬するのか。弱者め。


投稿: 魔界の未来について考えすぎて眠れません。

担当: 眠るなど無駄だ。夜も昼も、この私に尽くせ。


投稿: 宝物庫に眠るクリスタルがタダって本当ですか?

担当: 貴様が知る必要はない。知れば、貴様の首がなくなる。


投稿: 新魔王様と帝王様はどちらが偉いですか?

担当: 愚問だな!貴様の愚かさに、う○こが出る。


投稿: 恋人ができません。

担当: 貴様の顔が○△□だからだろう。


投稿: 宝くじに当たりたいです。

担当: 貴様は、他人の金に頼るのか。自分で稼げ、そして私に献上(けんじょう)しろ。


投稿: 帝王様は、昔からそんなに偉かったんですか?

担当: 貴様、何を探っている? ○△□にしてやろうか。


投稿: 今日も一日、頑張りました!

担当: くだらん。頑張るなど当たり前だ。貴様の成果は、私のものだ。


投稿: 帝王様の一番の宝物はなんですか?

担当: この私だ。



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キャラクターカード


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カードNo.051 / レアリティ:【R】


【守銭奴の新たな境地】 ミミック


所属部門:【財務部門代表】


性格:【金銭にしか興味がない守銭奴(しゅせんど)。しかし、タダを最高の価値と見なす独自の哲学を持つ。】


今回のエピソード:【新魔王歓迎パーティの予算査定で、ほとんどの企画を「タダ」と評価。新魔王から「三つの企画を融合させる」という新たな課題を突きつけられた。】


能力値:【HP: 60、MP: 40、攻撃力: 50、防御力: 70、魔法攻撃力: 60、魔法防御力: 50】


特殊能力:【タダの探求者:あらゆる企画の中から、金銭的コストをゼロにできる方法を見つけ出すことができる。時には裏ルートやコネを駆使し、不可能を可能にする。】


言葉:【タダってのは、最高の価値だぜ!】


弱点:【金銭的な価値に固執するあまり、精神的な価値や感情を軽んじてしまう。】


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カードNo.052 / レアリティ:【R】


【規律と感情の狭間(はざま)】 ガーゴイル


所属部門:【防衛部門代表】


性格:【頑固で生真面目。威厳を重んじる。規律を絶対とするが、新魔王の言葉に心を揺さぶられる。】


今回のエピソード:【規律を重んじるあまり、コボルトの純粋な気持ちを否定。新魔王に「不完全さを許容すること」の重要性を説かれ、言葉を失った。】


能力値:【HP: 80、MP: 50、攻撃力: 75、防御力: 85、魔法攻撃力: 30、魔法防御力: 40】


特殊能力:【石化の眼差し:怒りが頂点に達すると目が赤く光り、相手を威圧する。しかし、今回は新魔王の言葉に、その光が消えてしまった。】


言葉:【何を言っているのだ、コボルト! 貴様のドジは、魔王軍の歴史に刻まれているではないか!】


弱点:【融通が利かず、感情や個人の気持ちを理解することが苦手。】


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カードNo.053 / レアリティ:【R】


【歌声に込める魂】 セイレン


所属部門:【魔界音響部門】


性格:【美しい歌声と気まぐれな性格。自分の歌声が持つ芸術的価値を誰よりも理解している。】


今回のエピソード:【ミミックの「歌声は金にならない」という言葉に悲しみ、魂を込めた歌声で反論。その歌声は、会議室の空気を一変させた。】


能力値:【HP: 50、MP: 90、攻撃力: 20、防御力: 30、魔法攻撃力: 80、魔法防御力: 70】


特殊能力:【魂の共鳴:歌声に感情を乗せることで、周囲の者の心に直接語りかけることができる。怒りや悲しみだけでなく、喜びも伝えることができる。】


言葉:【私の歌声は、タダじゃないわ……。心の奥底から湧き出る、唯一無二のメロディーなの……。】


弱点:【芸術的な価値観を理解しない者に対し、強い苛立ちや悲しみを感じてしまう。】


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カードNo.054 / レアリティ:【R】


【純粋なる努力家】 コボルト


所属部門:【庶務部門】


性格:【おっちょこちょいで不器用。ドジっ子。しかし、新魔王のためなら、どんな困難にも立ち向かおうとする純粋な心を持つ。】


今回のエピソード:【新魔王の言葉に感銘を受け、宝物庫のクリスタルを運ぶと申し出る。その純粋な気持ちは、ガーゴイルの規律論と対立した。】


能力値:【HP: 40、MP: 30、攻撃力: 20、防御力: 30、魔法攻撃力: 10、魔法防御力: 10】


特殊能力:【不屈の心:どんなに失敗しても、諦めることなく、再び立ち上がる精神力。】


言葉:【あ、あの……僕、頑張って、宝物庫のクリスタルとか、運んできますっす!】


弱点:【ドジで不器用なため、物理的な作業で失敗することが多い。】


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カードNo.055 / レアリティ:【SR】


【孤高の実戦主義者】 オニ


所属部門:【魔界特殊警備部門隊長】


性格:【規律よりも実戦を重んじる一匹狼。戦場では無類の強さを誇るが、普段は静かで穏やか。過去の歴史よりも、今を生き抜く力を重視する。】


今回のエピソード:【歴史を語るグリモアに対し、歴史はただの紙屑であると一蹴。しかし、その紙屑が戦場で盾となると説くことで、実戦主義者としての独自の視点を示した。】


能力値:【HP: 85、MP: 50、攻撃力: 90、防御力: 80、魔法攻撃力: 20、魔法防御力: 30】


特殊能力:【絶対の『今』:過去や未来に(とら)われることなく、今、この瞬間の状況を的確に判断し、最適な行動を選択する。】


言葉:【……歴史など、ただの紙屑だ。……だが、その紙屑が、戦場では、我々を守る盾となる。】


弱点:【過去の失敗から学ぶことや、未来のビジョンを描くことが苦手。】


◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

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