第六章 無様に
酔っ払って投稿したので前回の記憶がない。またろくでもない事を書いて投稿してしまったのだろうと聡太は何千回ぶりかに落ち込んだ。後悔しかない。
俺の人生には後悔しか無い。
それから幸せな家庭を築いて数十年、孫と子供たちに囲まれて高級老人ホームのダブルベッドで妹子と二人、手を繋いで今、聡太は天寿を全うしようとしていた。
天使が二人を連れに来る。後悔はない。その後は筆を折り、二度となりなんとすなどに文章を書かなかった。人間なんてラララ、もうあの場所にはきっといなかったのだ。
「思えばいろいろあったな、でもこの人生に悔いはないよ」
なりなんとすではなくなろうと言う、古文ではなく異世界転生が人気のありうべからざる異世界に転移して無双したりだとか、そこでは相変わらず推理が不人気ジャンルで人気ジャンル異世界の中で推理が行われるような話がランキング上位だったりして、古文と結局変わらないんだなあとしんみりしたり。
元の世界に戻るためにはランキング1位を獲得しないといけないと言われて不人気ジャンルでポイント入れて感想書きますという奴に金をばら撒いたりもした。
何とか戻ってきて生活に追われ、かつての夢を振り返る時間もなく肉欲に負けて子供ができて転職したり苦労して大学まで進めた長男がニートになったので膝を突き合わせて話し合い、応援の末に社会復帰して三次元の嫁を連れてきた時には涙した。
孫も成長してもう思い残す事はなくなって子孫に迷惑をかけたくないと言った二人は一緒に老人ホームに入所、そこで退屈な日々を過ごしてとうとう天に召される時が来たのだ。そこで明かされる衝撃の事実。
「うっそだろ? 妹子お前実は男だったのかよ」
「いとおかし?」
「まあいいや。じゃあ何で子や孫がいるのかって?俺こそが肉体的には女だったのだ、古文の流行によってキラキラネームが廃れ、かつて男の名前だったものが女性につけられるように変化した。歴史を学べば知る事ができる、時代の流れでそうなる事は実はよくあるのだ。これこそが叙述トリーック!!」
頑張って完結させたので、ブックマークを下さい!




