第四章 気軽に感想をください!
まじで!
感想をくれたら感謝を込めて論破します!
どんな肯定的な事を書かれたとしても感想返しで泣くまで否定します、どんな褒め称える美文でもゲロ吐くまで否定します!長文で!本気です!!
反論出来ないんでレビューやめてください!!
レビュー書かれたら本文内で生まれた事を後悔するまで罵倒し続けます!!!マブです!!!!
テンションの上がった聡太は訳の分からない事を奏上した。
ただのワンクリック、2ポイント1ブックマークでも作者にとっては天井に登る気分を味わえる。ただ見てもらえるだけで嬉しいのだ。
聡太は連載を決意した。
どエロい妹子とのシーンはポイントが超えちゃいけないラインを超えたらおそらく噴出してしまうだろう、夜想曲とかいうショパンの名曲に連れて。
そして赤い通知の文字がステータス画面に浮かび上がってきた。『ランキングに掲載されました』
「う、うそだろう?ジャンル推理だと1ブックマーク2ポイントでランキング日間10位、月間100位に乗るのかよ。どれだけ不遇ジャンルなんだ。面白い推理ものを書ける作家がいないのか?あるけど誰もいないのか? 誰も見てなどいないのか?」
歌は世に連れ世は歌に連れ、作品は世間の評価に釣られて動く。低俗なりなんとす小説と貶まれる古典文学ばかりに才能も人も集まるのか。
「妹子、今からちょっと推理するから殺されてくれ」
「分かった!」
「いいのかよ!」
営業カーの中でサボって寝ていた同僚の妹子を叩き起こしてジャンル詐欺にならないように推理ものしぐさをする事にした。二人は肌の血色がよく、テカテカしている。
「ぐええ、死んだー」
このノリの良さ。結婚してくれマジで。愛してる。
「でも人気作にでもならない限り叩かれないのになんで?」
「自負って奴? 本当は、このなりなんとすのシステムが正しいのかを推理して欲しかったんだけど、誰もそんな事分かんねえだろうし」
「ジャンルの枠超えすぎー」
意外と詳しいなこいつ。実はなりなんとす愛読者か? アカウント持っててポイント入れてくれたのこいつじゃないだろうな。だったら殺す!
グサァあああああ!
「ぐええ、死体撃ちヒドイー」
何で何を刺したのかは、描写を控える。
なりなんとす運営はとても厳しいのだ。
ぜひ推理してほしい。真実は読者の頭の中にだけ存在する。ここには何も書かれていないのだから。




