この女は、俺の事が好き過ぎて俺を殺そうとしたのか、、、?
・・・俺はある女のせいで! “俺は本気で死にかける。”
俺の事がやたらと好きだと言うこの女!
なんでそれだけ俺の事が好きなのに、殺そうとしてんだよ!
このままこの女の近くに居ると? 俺はこの女にいつか殺される!
だから俺はこの女から遠くまで逃げることにした。
まさか? ここまでは追って来ないだろうと俺は高を括る。
【ピーポーン】
『はーい!』
『なんで私から逃げるの?』
『ここをどうやって調べたんだよ!』
『“探偵よ。”』
『探偵?』
『知り合いに探偵がいてね、頼んでおいたの!』
『・・・お、お前な!』
『私がどれだけアンタの事を好きだと想ってんのよ!』
『“俺はお前と居たら? いつか殺される!”』
『はぁ!? それが逃げる理由?』
『逃げる理由になってんだろうが!』
『ひょっとして? “私の事が怖いの?”』
『怖いよ!』
『殺されるから?』
『あぁ!』
『私がアンタを殺す訳ないでしょ! 私はアンタが好きなのよ!』
『お前、自覚ないのか?』
『ないわよ!』
『あの時の事を俺は鮮明に憶えている、俺は本気で死にかけたんだぞ!』
『車で轢きかけた事は謝るわ。』
『あの時、俺は死んでた!』
『“今ここに居るじゃない! 死んでないわよ!”』
『お前な、俺にどうしてほしんだよ!』
『“私と結婚して!”』
『絶対にイヤだ!』
『なんでよ!』
『“俺はお前がタイプじゃない!”』
『顔がタイプじゃないって事? それなら整形するわよ!』
『ニセモノの顔を手に入れるのか?』
『アンタが私の顔がタイプじゃないって、今言ったんじゃない!』
『“天然ものって事だよ!”』
『なんで整形がダメなの!』
『ダメって言ってないだろう! 俺は自然のままでタイプの顔がいいんだよ!』
『どうせ今のままだったら? 付き合ってもくれないんでしょ!』
『“その前に、性格を直せ!”』
『はぁ!? 性格は直らないわよ!』
『じゃあ、もう俺の事は諦めろ!』
『“何? 上から目線で私に言ってんの?”』
『じゃあ、諦めてくれないか?』
『嫌よ!』
『面倒くさい女だな!』
『“面倒くさいのが女なのよ!”』
『俺は面倒くさくない女が好きだ!』
『そんなの居ないわよ!』
『探せばいるだろう!』
『居ないわよ!』
『居るよ!』
『もう帰れ!』
『今日はもう帰るわよ!』
『二度と俺に会いに来るな!』
『そんなの約束できないわよ、じゃあーね!』
『・・・あぁ。』
・・・あの女、探偵を使って俺の居場所を探し出してきやがった!
マジで怖い!
俺は、あの女から何処へ逃げても見つかる運命なのか?
アイツ、俺にどうしてほしんだよ!
なんか? ムカつき過ぎて腹が減った、コンビニでも行って弁当でも
買ってくるか?
【ドン】
【キャー―――――――アアア!!!】
『今、誰か車に轢かれたぞ!』
『若い男性だったみたいよ!』
『直ぐに救急車呼んで!』
『この男性、息してないぞ!』
『心臓も止まってる!』
【ピーポーピーポーピーポーピーポーピーポー】
『救急車が来たよ!』
『この男性が車に轢かれたんですか?』
『はい!』
『直ぐに病院に運ぼう!』
『はい!』
【ピーポーピーポーピーポーピーポーピーポー】
*
・・・俺はあの女に車で轢き殺され病院で亡くなった。
俺がコンビニに向かう途中、後ろから猛スピードで車が俺を轢き殺した。
まさか? こんな形で俺の人生は終わるのか?
意味が分からない、頭のおかしい女に俺は殺された!
“今! 死んで思うのは? ああいう女に目を付けられたらこうなる
事も覚悟しておかなければいけない!”
あの女に俺は出会わなければ、今もずっと生きていたはずだから......。
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