第4話
緑色のモンスター。
こっちを見ながらギギッと鳴いている。身長は1メートルぐらいだろうか。とても不気味で、睨まれて少し恐怖を感じてしまう。
すると、急にこっちに向かって走り出した。足がすくんで思うように動けない。
何をしようとしているんだ。よくわからないまま、緑色のモンスターは俺に突進してきた。
ドンッとぶつかった音がした。
「痛っっっ」
俺はその勢いで後ろに倒れて、尻餅をついてしまう。
緑色のモンスターはこっちを見ながら、嬉しそうにギギッと笑っているような気がした。
バカにされている。
それぐらいのことはわかった。なんかイライラしてきた。俺より小さいこの緑色のモンスターに、笑われていることに腹がたった。
先の突進はそんなに痛くはなかった。まるで、成人男性がタックルしてきたような感じだ。
緑色のモンスターはまた同じように俺に向かって走り出した。今度は何をしようとしているのかわかっているから、普通に避けれた。
すると、緑色のモンスターはそのまま俺の後ろにあった壁に激突した。
ギガッと鳴いていて、痛がっているのがわかった。額から少し、血のようなものが出ているのがわかった。
力は成人男性並みだが、体は意外と脆そうだ。俺はそこら辺に落ちている拳ぐらいの大きさの石を拾って、緑色のモンスターに向かって投げてみた。
すると、投げた石が頭に当たって、ギギッと鳴きながら倒れた。動かなくなって、頭からは大量に血が流れている。
「うっ」
嫌な匂いで、グロイ。思わず吐き気がして、口を押さえる。
しばらくすると、緑色のモンスターは消えて、黒色の霧になった。そこには何か小さな石のようなものだけが残っていた。
――――――――――――――――――
おめでとうございます。
初めての討伐を達成しました。
…………………………
クリア報酬
ー 鑑定
――――――――――――――――――