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緑の魔導士、ガイ  作者: 刑部オレンジ
3/24

1-3

家に入り、促されるままテーブルに着いた。


「で、旅人さん、どこから来たんだい?

 私はロクサーナ、この娘はマリベール。

 ここら辺にひっそり住んでる『善良な』魔女だよ。 

 ここはネヴェチア連邦国の城塞都市レンドールって言ってわかるかい?」

「ネヴェチア!?そんな遠くに…」


ガイの居たユースタス村は大陸の中央にそびえるマナコア山脈の北東部に位置する場所にあった。

しかし今聞いたネヴェチアはその逆、山脈から南西に位置する国だった。


――時空の裂け目の噂では別の世界に飛ばされるなんて言われてたけど、

  とりあえず今いる場所からは村に戻れそうだ…


「僕はガイと言います。

 実は旅人と言いましたが、信じてもらえるかわかりませんが…」


ガイは村から出て、裂け目に飲み込まれたこと伝えた。


「やっぱりその首飾りはユースタス村のものだったかい、ヴィザールは元気かい?」


話を聞いて開口一番、ロクサーナがそう切り出した。


「村長をご存じなんですか?」

「ご存じも何も昔一緒に旅をしてたのさ、その首飾りをヴィザも付けてたのを思い出したのさ」


ロクサーナがそう言いながらガイが身に着けていた首飾りを指差した。

ガイの着けていた首飾りは村で旅立ちの際に村長から送られたものだった。

村に伝わるお守りと、聞いていた。


「いいよ、信じる。その首飾りが何よりの証拠だ

 アイツの弟子だっていうなら帰路を急いでいないなら、

 ここで長居したっていいさ、やってもらうことはたくさんあるし手伝ってくれるならね。」

「是非、お願いします!」

「交渉成立っ!」


ガイは順番は違えど、旅に出たことには変わりはない。

自分の夢は『世界を旅することで、いろんな知見を広めたい。』

その目標は計らずも、強引にも達成されてしまった。

だから、急いで村に戻って加護の儀式を受けなくてもいい。

そう切り替えて、村への帰路も存分に楽しむことにした。


「明日からは畑仕事に薪割り、飯の準備、魔物の駆除に大忙しだよ!」

「あ、あれ?」


――結構ハードそう…

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