2021年クリスマス用台本『ボイスドラマ用台本「おとぎ前線」』へ関わってくれている皆様へ♪
『ボイスドラマ用台本「おとぎ前線」』へ関わってくれている皆様へ♪
先走ってのメリークリスマス！内容は台本形式ですが、台本ではありません。キャストの皆様へ感謝を気持ちを込めてこういう物語もあっても良いのかなと思い書きました。
ボイスドラマにはならないであろう閑話です。
※場所は佐賀県鹿島市前線カフェ内。2019年12月21日 (※)内は演出指示です。<>はセリフ以外の演出ほかシュチュエーションです。
稲穂：「"亜都"ちゃ～ん、もう直ぐクリスマスね♪」
亜都：「"稲穂"ちゃん、クリスマスって、"白"様がいたヘブンのお祝い事よね♪」
稲穂：「そうそう、"サンタ"さんという"赤い服着たお爺さん"が来て、世界中の良い子達にプレゼントをくれるの♪」
亜都：「でも、私…もらった事ないですよ…。」
稲穂：「プレゼントって…人間しかもらえないのかな…。」
蒼羽：「ハハハハハ…。"稲穂"ちゃんも"亜都"ちゃんも、やっぱりまだ子供だねえ～。」
稲穂：「て、店長！何を失礼な！私はこれでもちゃんとしたレディです！ねえ、"亜都"ちゃん！」
亜都：「そうですよ！確かに…未熟な点は沢山ありますが…。最低限、父や皆様から"礼儀作法"の何たるかは教示していただいております！」
蒼羽：「ハハハハハ…。そ、そんなつもりで言った訳ではないんだけど…。本当の"サンタ"さんは忙しいんだよ！あとは、プレゼント作りをする"妖精"さんもね♪だから、"サンタ"さんがその子のお父さんやお母さん、それ以外も、いい子の身近な人に"サンタ"さんの代わりをお願いするんだ！」
神那：「へえ～店長も意外とロマンティックな事を言うんだ！」
蒼羽：「か、"神那"ちゃん…。"稲穂"ちゃんや"亜都"ちゃんの前で、そんな現実な事を言わないでくれるかな…。」
神那：「た、確かに今回は私の失言だったわね！ゴメンなさい。」
沙希：「て、店長、"亜都"ちゃんも何か喜んでくれてるみたいで…ありがとうございます！ただ、クリスマスって何ですか？」
祈里：「あっ！そうか…。"沙希"ちゃんは400年も冬眠してたから、”クリスマス”って知らないよね！何十年か前から日本でも祝っているお祭りみたいなものだよ！」
蒼羽：「400年なら知らないよな…。400年前っていうと江戸時代くらいか…。凄い"ジェネレーションギャップ"を感じる…。」
沙希：「その…"ジェネ"なんとかは一体なんですか…。」
蒼羽：「"沙希"ちゃんは、一種の時間旅行をしてきたみたいなものだろう。起きたら400年後だったって…。よくよく考えると"浦島太郎"と同じだな…。まあ、いいや…。兎に角、"沙希"ちゃんが眠っていた400年という時間の間に人間の世界では色々な変化があったんだよ！それは"沙希"ちゃんが1番分かってるんじゃないかな？」
沙希：「あああ…分かります。私が冬眠した時にはこんな電気や水道や道路とか、何でもありませんでした…。この時代の生活に何とか馴染めているのも皆が協力してくれてるから…。」
祈里：「さ、"沙希"ちゃん…。これからも頑張っていこうね！あと冬眠はもうしない方がいいかも…。暖房もあるし…食べ物もあるから…冬眠する必要はない世の中になったんだよ♪」
沙希：「"祈里"ちゃん！そうだよね！もう、こんな失敗はしたくないです～。」
神那：「400年どころか、"祈里"が見つけて起こさなかったら1000年もありえたわね！」
蒼羽：「まあ、いいじゃないか！お祝いをしよう！"前線カフェ"で！それと今回は良い子にしていたかは…う～～～ん…分からない"稲穂"ちゃんと、ちゃんと良い子にしていた"亜都"ちゃんには、俺がサンタさんからプレゼントを預かっているから♪」
稲穂：「店長、本当！」
亜都：「本当なんですか！店長！」
蒼羽：「本当だよ！ちゃんとクリスマスになったら、渡すから楽しみにして！」
美琴：「店長…、ありがとうございます！」
蒼羽：「み、"美琴"さん、良いんですよ！"稲穂"ちゃんや"亜都"ちゃんも、このお店の為に頑張ってくれてるから！」
美琴：「そう仰っていただくと嬉しいです！」
蒼羽：「本当は、"美琴"さんやみんなにも、何かプレゼントしたいところだけど…。相変わらず、お店は"閑古鳥"だから…。」
美琴：「いえ、お気持ちだけで大丈夫ですよ！」
蒼羽：「プレゼントは無理だけど、"クリスマスツリー"は社長より"Ｓカンパニー"にある分を用意してもらったから、お店のＰＲも兼ねて、今日は飾りつけしようと思うんだけど、どうだい？」
美琴：「良いですね！」
祈里：「わああああ！私、初めてですよ！"クリスマスツリー"飾るの♪」
蒼羽：「確かにそうだよね…。ここは"神社参道内"だし…。"沙希"ちゃんと"亜都"ちゃんは違うけど、元々みんなは"稲荷神社"の"お稲荷様の眷属"だから、別の神様の行事とかしないよね！」
祈里：「み、"美琴"さん…。」
美琴：「"祈里さん、どうしたの？」
祈里：「これは"ウカノミタマ"様や"命婦大神"様に怒られたりしないんですか？」
美琴：「フフフ、何事も寛容であられる”ウカノミタマ”様が怒る訳ないじゃない。それに…今は、それこそ、"紅"様がいらっしゃる"岩崎社"に、"クリスマスの代名詞"の様な"御神"様もいらっしゃいますし…。」
祈里：「えっ！そんな"御神"様がいらっしゃいましたか？」
神那：「い、"祈里"！"白"様よ！別名は”キューピッド”様！”愛の天使”様よ！ほら、ここの置いてあるクリスマスツリーの飾りの中にも沢山、”キューピッド”様の形をしたものが沢山はいってるじゃない！」
祈里：「あっ！本当だ！でも、"白"様とこの飾りの"キューピッド"様は実際は全然似てないよ♪」
神那：「まあ…この姿は人間が想像した"白"様の姿だから…。人間で"白"様の本物を見ることはなかなかできないし…。仕方ないのよ！」
祈里：「そっか…。まあ、いいや！早くクリスマスツリーの飾りつけをしようよ♪」
＜"前線カフェ"内で、クリスマスツリーの飾りつけを始める一同…＞
★メリークリスマス！『おとぎ前線』に関わって下さったキャストの皆様、応援して下さる全ての皆様へ感謝の気持ちを込めて…。この閑話の台本を贈ります。2021年12月21日に記す"かたしよ"より。
『ボイスドラマ用台本「おとぎ前線」』へ関わってくれている皆様、早いもので今週末はクリスマスですね！
寒い日が続きますが、良いクリスマスをお過ごしください♪
でも…当日、石炭配る恐怖のブラックサンタがやってくるかもしれませんよ…(笑)
