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研究者にはデリカシーは無いらしい

女性研究者のアリシアなる人物の研究室に連れていかれたが、まあヒドイ物を見せられてしまった。物語で良く見る液体が満ちた筒の中の管に繋がった人に机の上で腹を開かれている人、どれも同じ顔でなおかつガラスに写った今の自分の顔とも同じと来た。そしていくつか見せる度に研究室の室長と呼ばれたアリシアにどうかしら?何て感想を聞かれる。正直勘弁してほしかった。


「あの…室長がすみません。研究に変化があってテンションも上がってて、その…」

「君も人を記録しないとーとか言って切りかかって来たけどね、まあいいけど…」

「うぅ…すみません」


そんな話を研究員の…名前を忘れてしまったがその人と話していると研究室の入り口から両手で大事そうに物を運んでくるアリシア室長がやってくる。いつの間に部屋を出たのやら…


「見て!これが異界の神秘、私が胚と呼んでる物、こっちがそれを小さく切り取った物」

「へーこれが、気持ち悪いですね」


そんなことを言うと研究室中から総スカンを食らってしまう。弁明をしなければすぐにでも標本にしようとする勢いだ。


「いや落ち着いて、まず俺の話を聞いてメスをこっちに向けないで。」

「良いでしょう、遺言を聞きましょう」

目が怖い…

「いやだってそうでしょう、こんな汚い水に浮かんでるし、あの犬並みにモヤがかかってて絡みついてくるんですよ」

「…あぁそうか、君には私たちに見えない物が見えるんだったね」


とりあえず緊張した空気は消え去ったが今度は胚を見て溶液も何か変化があるのかやら何やらブツブツ呟き始めてしまった。

ちょうど研究室の面々が異界の神秘とやらに向かって考え事を始めた時に都合良く入り口の扉がノックされ開かれる。


「失礼します。こちらに警備部で訓練する人物がいらっしゃいますでしょうか?」

「そうでした。これが警備部で訓練する物ですね」


研究室に入ってきた男性は研究室の中を見ると眉をひそめながらこちらを見つけた。一緒に来てくれと言われ、研究室の面々からも訓練頑張ってねと励ましを貰う。研究室の人達はどこか楽しそうに言ってきたのが少し気になるが気にしたら負けだろう。

研究室の入り口から警備部を名乗る男性に途中挨拶をしながらついていく。


「俺は警備部のアイザック。君は?」

「名前は分からない、たぶんまだ無いんじゃないかと思います」

「本当に人口的に作られたのか…しかし名前がないのは不便だが」

「型番的な物はありますよ、3式の6番だったかな…」

「じゃあ仮でミロクとでも呼ぼうかな」

「じゃあそれで」

「ミロクは騎士団に入隊するのが目的って聞いてるけど良いんだよな?」

「そんなこと言ってたような…と言うか騎士団って一体何するんです?」

「何も知らないとは聞いていたけど想像以上だなぁ、まったくあの研究者どもは…。わかったいろいろ説明してもらうようお願いしておくよ」


あなたが説明してくれる訳ではないんだ、と思いつつ後をついて少し、目的地に到着様で急に立ち止まった。


「ここが訓練場、寒いから上着着て」


そこはほとんど外で雪まで積もっていた

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