表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
4/5

詳しくて足りない説明

犬の居た部屋を出て若い研究者に着いていくと、おそらく薬品の入った瓶やら何かの測定器があるいかにも研究室と言った部屋に通される。

部屋に入って座れるところに座るとすぐに研究者同士で話し始めた。


「やはり目視できるようですね。しかも異変が起こる可能性が高い場所も見て分かると判断できますね」

「見えるのなら対処も研究しやすいかもしれん。想定した物とは違うが大いに役に立つ物ではないか」

「では、この魂を使って器の方の研究を進めてもよろしいのでしょうか?」

「いや、たまたま目覚めただけと言うことも否定できない以上この物を失う訳にはいかん。現状のバックアップも機能することを確認してからでなくては下手なことはできん」


もうこちらの事なんて忘れたかのように今後の方針を話し合う3人を前に研究室の中を観察していると、話し合いが終わったのか老人と若い研究者の1人が席を立ち部屋を出ていく。そして残った女性の研究者に声をかけられる。


「あの…ほったらかしてごめんなさいね。現状と今後について説明させてほしいの」

「あ、はい…」


やっとか、と思い説明してくれると言う女性研究者の近くに座る。


「まず時自己紹介から、私はアリシア、さっきのお爺さんがシルヴァで若い方がカイ。この研究所で異界の歪みとかそれに対抗する魔法の研究をしてるわ」

「はぁ…」

「あなたは新しい魔法の入手の為に異界の人間の魂を使って造った…そうね、人形という表現が正しいかしら」


衝撃の話を聞かされた。どうやら人間じゃ無いらしい、まあハッキリした記憶もないしこれと言って驚きも出来ないが。

何も言わずにいると淡々と説明が続く。


「あなたは魂の比率7対3で造られた3式の魂に、成長具合が20歳前後の半分肉体の器に入れられた存在なの。」

「半分肉体のってどういう…?」

「半分が人間由来で、もう半分が異界の生き物かどうかも解らない物でできているわ」


現実味がなく言っていることも理解できないでいると自分の今後について語られる。


「あなたの今後についてだけど、研究費を稼ぐために国際組織の騎士団に入って活動してもらうことにしたから、そのつもりでこれから訓練を受けてもらうわ。何か質問あるかしら、無いなら私も研究に戻りたいのだけれど」


何か質問って聞きたいことが多すぎて何処から聞けば良いのやらと言った感じだが、このままではまた放置されるのは予想できたのでとりあえず適当な質問で話を繋ぐ事にした。


「質問…は、アリシアさんの研究ってどんな物ですか?」

軽い質問のつもりだったが、面倒くさそうにしかし饒舌に答えてくれた。

「私の研究はあなたの器に使われてる異界の物体の解明と活用よ。あなたの身体は私の研究も使われているの。異界の物体、私は胚って呼んでいるけれど胚の一部を切り取って別の生き物の一部に着けると何故か生き物の方の身体が戻るの!とても神秘的で不気味で興味深いでしょ!」

「え…えぇ…そうですね」

「この胚も見た目が生き物の発生の胚に似ているからそう呼んでいるだけで、実際は大きさも拳くらいあるし、切り取っても多く残った方は元に戻るしでもう訳が解らないの!しかも胚を使って復元した生き物の身体は意識は無くても身体は生きてる状態に成るのよ!」

と興奮した様子で捲し立てられる…

「魂の方の研究で魂を別の物に移す方法が確立してから、この胚で造った身体はとても良い研究材料に成るからって経費も機材も回してもらえてもう楽しくてしょうがないの。あなたも今から私の研究室に来て良く見ていってちょうだい!きっと興味をもってもらえるはずだわ」


そう言って手を強く掴まれアリシアの研究室に引っ張られて行くのだった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ