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悪魔との生活(あらすじ)

作者: 蟷螂

気弱な少年はある日気まぐれから魔法陣を書き、偶然本当の悪魔を呼び寄せてしまう。


悪魔は比類なき美しさを持ち、同時に妖艶さと何より恐ろしさを持っていた。悪魔は問う「望みは何か?」と。


少年はうろたえる。当然だ、気まぐれでやった行為が悪魔を呼び寄せ望みを聞いているのだから。少年はその美しさに魅せられ「僕のそばにいてくれたら・・・」とつぶやいてしまう。


悪魔は答える「わかった。その望みを叶えよう。」


その悪魔は清美と名乗るようになり、少年の家の隣に住む姉のような存在として「いた」こととなり、自身は大学に通いながら高校生である少年の世話をするという形に変えた。


気弱な少年に構う隣のとても綺麗なお姉さん。一見うらやましい状況。


これが周囲に嫉妬の渦を巻き起こさせた。高校では綺麗なお姉さんに構われる少年に男は嫉妬し、女は釣り合わないと揶揄する。


清美が通う大学でも同様。清美とあの高校生では釣り合わないと男たちは少年から清美を引き剥がし、自分の女にしようと口説き出す。女たちも釣り合わないから少年と分かれるように言う。


しかし、周囲の嫉妬ややっかみも気にしない清美。少年の戸惑いも気にしなくて良いと言い聞かせ、自分を信じてとだけ言う。


清美を口説き落とそうと画策する大学生たち。口説き文句では落ちない清美に対して大学生たちはコンパに無理矢理誘い、清美の酒に睡眠導入剤を入れる。


その夜彼女は戻らなかった。


毎日、自分の世話をしてくれる清美が戻らなかったことに気になった少年は理由を聞く。どうして昨日は戻らなかったの、と。


清美は答える「昨日は飲み会で友人たちの家に泊まったの。気にしないで。」


それ以上の事を問えない少年。もしかして、関係を強要されたのではないかと疑ってしまうが、怖くて聞けなかった。


それからも年に何度かふいに清美は連絡もなく戻らない日があったのだが、彼女は友人の家に泊まったとしか答えなかった。


この後もいろんな男が清美を奪おうとする。時にはサークルの旅行先に少年も連れていき、大学生たちが清美と君は釣り合わない分かれるべきだと崩そうとしたりしたが。「分かれる」ことは、なかった。


少年が高校を卒業し、大学に入る。一方、清美は大学を卒業し働き始める。それでも少年と清美のそばにいるという形は続いてく。


相変わらず周囲は嫉妬が渦巻く。清美を奪おうと画策する男たちは減ることがない。むしろ社会人という枷を使って清美を拘束して男から奪おうとする。


何度も何度も。


帰りが遅くなり、時に数日帰らない時もあった。男は戻らなかった理由を聞くが、仕事が忙しかっただけとしか答えない。


それから男は大学を卒業し清美とは違う会社で働き始める。清美と男はますます一緒に過ごす時間が少なくなるが、それでも時間をやりくりしてそばに居続ける。時おり居なくなることはあったが。


やがて、結婚し清美はそれを機に退職する。子供をふたりもうけ、これを育て子の成長ととも男も年を取る。


しかし、清美の美しさに陰りはない。相変わらず美しく夜の外灯のように欲にまみれた男たちを呼び寄せていた。


結婚後も清美が時おり男の電話に出なかったり、家に居なかったりすることがあった。男は少年の頃から清美の浮気を疑ってはいたが、証拠はないし、契約の枷で最終的には自分のところに戻ってきてくれるのだから、しかたないと自分の嫉妬に蓋をすることにしていた。


男は老年となり、死を迎えていた。男はそばに居てくれた清美に感謝を述べるとともに、時おり居なくなる君に浮気を疑っていたと吐露する。


清美は相変わらずの美しい相貌でほほえみ、誤解のある行動はしたが浮気はしたことはない、私は悪魔であり契約に反することはしない、と。


男はそれを聞き、疑っていたことを謝り、安心した上でこの世から去ったのだった。


そして悪魔も契約を履行したとこの世界からそっと去るのだった。

ふと某悪魔と少年の生活に周囲の嫉妬を混ぜたらおもしろいのでは、とあらすじを書いてみました。


このあらすじは少年視点となっていますが、本当のメインは悪魔視点。でも、書いてしまうとネタバレとなってしまうので書いていません。

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― 新着の感想 ―
[一言] 悪魔視点がないとさっぱり解らんな。
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