4:異変、そして復帰
オリジナルを離れてから少しして、ある違和感が私の身体に走った。
そう、今までオリジナル小説を書いていた反動なのか、オリジナル小説を書いていないとどうにも落ち着けない体質になってしまっていた。
どれだけ気分を紛らわせようと二次創作に打ち込んでも、まったく解消されない。そればかりが日に日に強くなっていくばかり。
ここでようやく、気付く。自分はオリジナル小説を書く、それそのものが好きだったのだと。
それから私は再びオリジナル小説の執筆、即ち【小説家になろう】への復帰を果たす――龍威ユウへと名前を変えて。
復帰してから、小説を書くことに対する考え方ががらりと変わった。
小説を書くのはあくまで自分が好きだからすることであって、決して書籍化目的ではない、なれればラッキーぐらいに考えるようになった。
私の拙作、『少女は鞘に納まらない』は正にそれを体現した作品である。日本刀、擬人化、異世界、あべこべ――とにもかくにも、自分が好きというジャンルをこれでもかとつぎ込んだ。
当然とも言うべきか、書籍化を果たす前はそこまで知名度がある作品だったとはお世辞にも言えなかった――当時でお気に入り数が100人以上で、ポイントも300ぐらいだった――が、それでもよかった。
100人もブクマしてもらえた、300もポイントがもらえた。そう考えればとても幸せなことだとようやく気が付いた。
『少女は鞘に納まらない』は、はっきり言ってしまえば自己満足である。
けれども、それでもいいと思いながら書いた。自分が好きだから、誰にどう言われようとも最後まで貫く。そのスタイルは現在でももちろん崩してはいない。




