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爆縮と体温の機知(5)

ヘルパンギーナ

舌先の中にある

外せない人格は

飲み込んだ唾と共に

溶鉱炉に

沈めてあげればいい

溶け合って固めれば

しっかりとした形になって

自らを知ることができる


それが受け入れられない

性質の物であろうと

できあがった物なのだから

形を変えるには

無理をするしかないのだ

嫌なことからは

逃げても良いのなら

その無理をする必要は無い

外側に責任を押し付けて

自由を喰い散らかせばいい


空も海も無い

自画像が完成する

等身大を言いかえれば

周りには何も無いのだ

内側を描いたところで

感覚を捉える者は居ない

上っ面をなぞりながら

できるだけ

太陽に近い場所に居る

背負う者の資質も無い

踏み鳴らしている

歪な自由


残り物には福がある

生まれた瞬間に

それは消費されるけれど

消費するってことは

返ってくるということだ

全部同じだから

人は絶滅しなかった


それを変えようとするなら

受け取るべき物として

痛みがあるだろうから

形を変えるには

無理をするしかないのだ

嫌な物だから

見なくても良いなら

その無理をする必要は無い

内側で麻薬を使いながら

自由を喰い散らかせばいい


時も空間も無い

自画像が完成する

心情を言い換えれば

道端の小さな石ころだ

外側を描いたところで

無情を楽しむ者は居ない

自分を守りながら

できるだけ

夜に張り付いて座っている

背負う者の資質も無い

音が鳴らない

歪な自由


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