第2話~ジェニー君、サナちゃんに猛アタック!?~
ジェニー君はバスケットコートに向かい歩き出す。
「また、今日も話してもらえなかった…」
俺はサナのことを気にして話しかけていたがまた今日も無視された。
「嫌われてんのかな…」
「ジェニー。大丈夫か!?」
あっ、忘れてた。今からマイケル先輩が俺のこの下手なフリースローを1から叩き込んでくれるんだった。
放課後、サナは教室でジェニー君を見つめていた。
「また、話せなかったな…」
私はいつもこうやって今日できたこと、出来なかったことを反省して次に繋げようとしている。けれど繋げることは中々出来ない。
私は夕焼けに満ちたこの教室で1人居眠りをしてしまった。
ガラガラガラ。
「はっ!!」
寝てしまったことに気がついた私は思わず
「すみませんでした!!早くここから出ますんで。許してください。」
と言い慌てて荷物をバックに詰め込み始めた。
「サナちゃん?顔上げてみせて?」
「へっ?」
顔をあげるとそこにはジェニー君が居た。
「先生には言わないからその分条件ね」
「はい!?」
内心とても焦って今どういう状況なのかをあまり理解出来てない私は
「ちょっと待ってください!」
「なんで?」
なんでそんな笑顔でこっちに話しかけるのよ。
けど条件だかなんだか知らないけど学校側に伝わらなければいい。
「いや、なんでもないです。」
「いっつもそうやって意地張ってさぁ?楽しい??」
「学校は楽しむところではないので…」
ちょっとずつこちらへ向かってジェニー君が歩いてくる。
「と、いうか早く条件を教えてください。」
「条件ね…」
ジェニー君はとても真剣な眼差しで
「俺と付き合うこと」