第三話 リオナの決意
鼻歌を歌いながら小説書いています。
こんにちは!鉄華繚乱です。
今回はいつもより長めに書いたので、気長に読んでください。
それでは、どうぞ!
謎の少女「ミュリ」に出会って3日がたったある朝。
ロウガはいつものように寝室を出て顔を洗いに洗面所へ行こうとする。
寝室を出るといつもと部屋の景色が違う気がした。
それもそのはず、目の前には、3日前、ロウガが助けた少女「ミュリ」がイスに座っていた。
「あ、おはよう。ロウガ君。」
「おはよう、ミュリさん。いつも早起きだね。」
「うん。何故かわからないんだけど、早く起きちゃうんですよね。」
「この村の生活には慣れた?」
「まだまだ慣れないですね。まだこの村について知らないことばかりなので。
………良かったらこの村の事、教えて貰えませんか?」
「うん!いいよ。」
「本当ですか!?ありがとうございます。」
「そしたらちょっと待ってて。顔洗ったらすぐ朝食作るから。
朝食済ませた後にリオナを誘って村を一通り歩こう。」
そう言い残し、ロウガは顔を洗いに洗面所に向かう。
ロウガは顔を洗ったあとすぐに朝食を作り始めた。
「ロウガ君。作ってるところ申し訳ないんだけど、今作ってるのは何?」
「もしかして、ミュリさん見たことない?」
ロウガが聞くと、ミュリは素直に頷く。
「そうだったんだ。これは、《エッグフライド》って言って
割ってといた卵を厚くなるまで焼きながら重ねて出来る料理の事だよ。」
「なるほど〜………ちょっと味見しても良いですか?」
「良いよ。ただ、熱いからヤケドしないように気をつけてね。」
ミュリは、ロウガに渡された小皿の上にある《エッグフライド》を手で摘んで口にいれる。
数秒後、満面の笑みでロウガに、
「すっごく美味しいです!」
と感想を伝えた。
「良かった。それなら作った甲斐があったよ。
そしたらもう少し待ってて。もうちょっとでできるから」
☆☆☆☆
テーブルの上に朝食の品を並べ終えたロウガは、ミュリの前のイスに座る。
「それじゃあ、食べようか。」
「うん、そうですね。」
『いただきま………。』
食べ始めようとした時、ドアの方からノックの音がした。
ドアを開けると目の前には、ロウガの幼馴染で、親友でもあるリオナがいた。
「おはよう!ロウガ君。あと、ミュリちゃん。」
「おはよう……で、朝早くからどうしたの?」
「実はロウガ君にご報告したい事があって……」
「報告したいことって?」
「………私、フリル・リオナは、今日からハンターの仲間入りをする事になりました!」
「………えぇ!?ウソでしょ!?」
「本当の事だよ。」
「え、じゃあ、いつから育成所通ってたの?」
育成所とは、ハンターになるための知識と技量を教わるためにある
言わば学校の様な場所である。
「えっとぉ………多分6ヶ月前くらいかな。」
「……全然気づかなかった……ん、ちょっと待てよ。
今日から仲間入りしたってことは、まさか!?」
「なかなか感が鋭いですなぁ〜ロウガ君。
そう、今日は私の初陣に付き合ってもらおうかなと思って。」
「やっぱりかぁ………」
「ダメかな?」
「でも、今日はこの村についてミュリさんに教えるって言ったしなぁ。」
「私の事なら大丈夫です。」
「ミュリさん!?」
「リオナさんの用事の方を優先してください。
村の案内ならあとでも構わないので。」
「………分かった。それじゃあ朝食を済ませてから行こうか。」
「やったぁぁぁ!そしたら私もご馳走になろっと。」
「まさかと思うけど、リオナ。僕の家で朝食済ませようなんて考えてなかったよね?」
「ギクッ。やっぱりロウガ君、感が鋭い………。」
三人は笑いあった。
ロウガの家は今日も賑やかであった。
☆☆☆☆
三人は朝食後、ブルワーの街にあるギルドへ向かった。
「そういえば、ミュリさんを助けて以来だね。
ギルドに行くのは。」
「そうだったんですか!?」
「あ、そっか。ミュリちゃんは自分が何処にいたのか知らなかったんだよね。」
「はい。……でも、賑やかですね。この街は………。」
「うん!そうだね。……にしても、緊張するなぁ〜初めての狩り。」
「わかるよ、リオナの気持ち。俺も新米の時は、毎回そんな気持ちだったから。」
「そうだったんだ。………あ!見えてきた。」
「やっとついたね。ギルドに。」
ロウガ達は、ギルドの中へと入っていった。
中に入ると、そこには大勢のハンター達が仲間と話し合ったり、笑い合ったりしていて
とても賑やかだった。
ロウガ達は、ギルドの受付の方へ行き、
受付で一人、酒のジョッキを持った男に話かける。
「ギルドマスター。お久しぶりです。」
「おう!ロウガか!久しぶりじゃな。元気にしとったか?」
「はい!いつも元気に過ごしてます。」
「そうかそうか。それは感心じゃな。……それで、今日はどうした?お嬢さん二人を連れて。」
「実は、ここにいるリオナが、今日からハンターとしてのデビュー戦をしたいそうで………。
そこで、ギルドマスターにご相談が。」
「ほほう、その相談とは?」
「はい、彼女が自分の力でクリアできるようなクエストを紹介して欲しいんです。」
「なるほどなるほど………わかった!わしからお嬢さんにあったクエストを探してみよう。」
「ありがとうございます!」
「ただ、少し時間がかかるかもしれん。狩りの準備が出来次第、またわしに声をかけてくれぬか?」
「わかりました。それでは、また後で来ます。」
☆☆☆☆
ロウガ達は、リオナにあったクエストが見つかるまで市街地で必要なアイテムの
調達をしていた。
「どんなモンスターと出会えるんだろう。ちょっと楽しみだな〜」
「油断は禁物だよ、リオナ。クエスト内容によっては、持久戦になるかも
しれないんだから。」
「は〜い。………よし、これでアイテムの準備オッケー!」
「そしたらギルドに戻ろうか………あ、そうだ。ミュリさんはどうする?宿で待ってても構わないけど?」
「そしたら宿で待ってます。」
「分かった。そしたら、リオナは先にギルドに戻ってて。宿が決まり次第向かうから。」
「了解!そしたらまた後で!」
「おう!」
☆☆☆☆
ギルドにつき、中に入ると受付でギルドマスターと一緒にリオナが待っていた。
「遅くなってすみません。……それで、いいクエスト見つかりましたか?」
「おう。クエスト内容はこれじゃ。」
「なるほど………ディマイオスの狩猟か。」
「ロウガ。ディマイオスってどんなのなの?」
「ディマイオスは、ハンターのデビュー戦に一番向いてるモンスターだよ。
ただ、このモンスターは、この大陸に生息する竜の中で唯一群れで生活するモンスターなんだ。」
「へぇ〜。……ちなみにどれくらい強いの?」
「俺はそこまで強いとは思わないけど、炎と尻尾の毒には注意が必要かな。」
「このクエストでいいのかい?お嬢さん?」
「はい!お願いします!」
「よし、わかった。それじゃあ奥の方に狩りにでるゲートがあるから、
そこから狩りに出発してくれ。」
「わかりました!」
「気をつけて行ってくるんじゃぞ。……まあロウガが付いているから心配しなくても良いんじゃがな」
「はい!気をつけて行ってきます!」
リオナは笑顔で元気に答えた。
☆☆☆☆
ベルムンク平原--ブルワーの街からそれほど遠くない場所にある広大な平原。
そこには、様々なモンスター達が平和に生活している。
ロウガ達は、ベルムンク平原の近くにある、ベースキャンプに着いた。
ベースキャンプの周りは森に囲まれており、モンスターには見つかりにくい場所にあるのが分かる。
ロウガとリオナは装備の最終確認をし始めた。
リオナはこれからの狩りに対する不安と興奮に満ち溢れていた。
「さてと…………行くか、リオナ」
「うん!よろしく、ロウガ君!」
そして、ロウガとリオナの狩りが今…………始まる。
どうでしたか?
次回は戦闘シーンをメインにかこうと思います!
それでは次のストーリーをお楽しみに!!




