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☆ティーカップひめ☆

作者: にしだはるな
掲載日:2015/06/17

壊れたら、


元に戻れなくても、



きっと、最後には、

最高の笑顔を咲かせよう。。。

遊園地の妖精ティーカップひめ。


挿絵(By みてみん)



ティーカップのなかに、ひとつだけ壊れた、

ティーカップがありました。



ティーカップの妖精たちは、

夜な夜な、きょう、乗ってくれた、

こどもたちや、恋人たちの話で、花を咲かせます。



でも、壊れたティーカップの妖精、

ティーカップひめは、

話に入れません。



ひとりぼっちの、ティーカップひめ。。。



ある日、ひとりの少年が、

壊れたティーカップに、乗りたいと言って、

ききませんでした。。。



でも、両親に、止められ、

少年は、別の美しいティーカップに乗せられました。。。



少年の両親は、

離婚する最後に、家族で、遊園地へ、来ていました。



そんなことも、何も知らない、妖精たちは、

ティーカップひめのことを、あざ笑いました。。。



ティーカップひめは、

ココロのなかで、ティーカップを、おもいっきり、

回しました。。。




そして、数年がたった、ある日、


ひとりの、青年が、ひとりで、壊れたティーカップに乗りました。



そして、言いました。



「あの時、伝えたかったんだ、両親に。。。

むかしを、思い出して欲しいって、壊れた関係を戻して欲しいって。。。」




一滴のなみだが、ティーカップに落ちました。。。



その時、

ティーカップひめも、泣いていました。




あの時の、少年だ。。。




青年は、ティーカップから、降りると、

言いました。



「あの、ティーカップ直してやってくれ。」



係員は、


「今さら、、、

他のティーカップが、たくさんあるんだし、、、」と、



「変わりなんてないよ。」と、青年は去って行きました。



ティーカップひめは、

うれしさと、切なさで、胸がいっぱいになりました。




その夜、

遊園地の女王が、

ティーカップひめの目の前に、現れました。。。




「ティーカップひめ、あなたに、魔法をかけてあげましょう。明日、青年と、両親がやって来ます。1度だけ、動けるようにしてあげましょう。」




ーーーーーーーそして、

次の日、青年と、両親は、やって来ました。



両親のふたりは、距離をとりながら、青年の後ろを、歩いてついてきてきました。。。




壊れたティーカップに、3人は乗り込むと、

沈黙が、続きました。。。




青年は、壊れたティーカップの持ち手を、握り、

回すと、、、



不思議なことに、

壊れた、ティーカップが、ギィギィと、音をたてながら、動き出しました。。。




両親は、驚きました。




「こんな、ティーカップが、動くなんて。。。」




青年は、微笑み、ティーカップを、

おもいっきり、回しました。




「やめなさい!いい歳をして!」と、

母親は、言いながら、嬉しそうに笑いました。




つられて、父親も、笑いました。




時間が、過ぎて、

ティーカップひめと、お別れに。。。




「そういえば、

こんな時もあったわね、、、」




母親が呟くと、




「あぁ。。。そうだったな。」

と、父親も、うなずきました。




そして、顔を見合い、微笑みあいました。




青年は、うれしそうに、



「次は、ジェットコースターだっ!!」と、

走り出しました。




ふと、振り返ると、


人間には、見えないはずの、ティーカップひめが、見えました。




ティーカップひめは、

優しく、微笑み、手を振っていました。





青年は、手を振り返し、



前を向き、走り出しました。。。





ーーーーーーfin.

笑顔を渡せるひとに、

なれたなら。



自分も、ひとも、しあわせにできるってこと。。。

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