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不幸

作者: atmark

深淵がこちらを見ている


僕も深淵を見る


深淵が僕に語りかける


深淵は言う


怪物と闘ってと


だから僕は世界中にいる怪物と闘った


来る日も来る日も闘った


そして僕は怪物になった


怪物となった僕をみんなが虐める


僕は闘った


けど負けた


だから逃げた


けど捕まった


僕は薬を飲まされた


とても強い薬だ


もう自分が自分でなくなってしまいそうだ


38分間後


僕は光の中にいた


右隣りには友達がいて


左隣りには先輩がいた


友達の隣には友達の友達がいて


先輩の隣には先輩の先輩がいた


みんな笑顔だ


悲しい顔の人はいない


けれど泣き声がする


泣いているのは誰だろう


視線を感じる


深淵がこちらを覗いている


僕は・・・

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