第17話 再襲来
お久し振りです。RESTAです。
ここでひとつお知らせが有ります。
私、RESTAは今年度、受験生なのです。従って、勉強を進める事を必要とする期間が要るのです。
執筆は12月まで。スーパースロー、いや、ウルトラスローで書きますが…。
これらの事を把握していただきたいです。申し訳ないです。
ちなみに、今回はレノ視点です。
「今度も軍隊が来てます!」
兵士の一言が発せられる。
「チッ……余程、俺とアイツを狙っているんだな…」
俺は少し困った。奴らの行動の意味が読みかねる。
「サーシャ、この戦闘が終わったら一旦、別のところに行かせてもらう。良いだろう?」
「構わないけど?」
毎度のごとく襲われる民も嫌だろう。それにこの街の景色が物凄く好きなのに、嫌な色に染めたくない。
「では、事をするかな…」
「レノ、もう来てるわよ」
まるで真っ黒に染まったグリフォンの様な姿だった。それが二体。かなり素早い輩だろう。
「なにか、もどかしいな。」
「仕方ないわよ…」
俺とサーシャ、近衛兵士の大軍が真っ暗な獣と対峙する。サーシャは魔法で弓を精製し、構えはしていないが引き絞っている。ちなみに、彼女は弓矢の試験で相当な実力を持つと判断された一人でもある。照射から発射の時間がすごく短い。
それから二十分が経った。これと云わずに互いに攻撃はするものの、グリフォンは軽々しく避けて、こちらは盾で防ぎきっている。
「キリ、ねぇな…」
「私も時間魔法は無いからね…」
時間魔法は回復や、攻撃よりも上位に当たる。
「そこ!!」
サーシャは高速で弓を放った。その時間は一秒位だ。真っ直ぐに飛ぶ弓はグリフォンの右足をかすった。
「残りは一体か…勝負にかけよう。」
そうは言ったが、迎撃や逆から迫られたらバッドエンド。先程のグリフォンは魔法で封印された。
「被害はまだまだ出るな…なんとなく分かる。」
剣を左手に持ちかえて左に凪ぎ払う。グリフォンがすぐ傍まで迫っていた。それをノールックという怖い状況だったが、まだまだな魔物だから、覇気を感じることが出来る。
更に、兵士たちが囲む。しかし、ここで安心してはならない。むしろ、この状況の方が危険だと思う。意識がそっちに流れてしまうからである。
「速く済ませる。いいぞ」
俺はそれを言った。
「レノ、向こうを」
東から煙が上がっている。
「はいよ」
鞘に剣を仕舞い、颯爽と走っていった。
先程のグリフォンが五体、こちらは対等には出来なさそうだ。むしろ、この状況で全員無事なのが奇跡だ。
「援軍が来るまで凌ぐぞ。」
とはいえ、劣勢極まりない。
飛び掛かってくるグリフォンに剣で対応する。しかし、もう持ちこたえられない。剣で対応すると向こうが理解したからだ。そしてまた、飛び掛かってくる。そして剣を拐うようにして俺の手から離された。流石に力は向こうの方が圧倒的に強い。
「まずい」
俺は剣を盗んだヤツにナイフを投げた。しかし、避けられてしまう。
「レノさん、どうしますか?」
なんとなく周りを見た。そして俺は安心した。
「ナイフでやれるさ」
ストックは残り45本。マックス50で5本投げたから。
「し、しかし…」
油断?いえいえ、戦略です。
「レノー!!」
後ろから六体目が突っ込んできていた。それに気付いたのは五秒前。振り返っても鋭利な爪で切り裂かれる。
どうする?
俺はふっ、と微笑んだ。あと、刺されるまで二秒か。そして一秒。
その直後、激しく大地が揺れた。家が潰されるような音と凄まじい煙が辺りに恐怖に陥れる。猛スピードで突っ込んだ為、家の瓦礫が辺りに降り注ぐ。
「もう少しレディーな登場をしたらどうだい?足で捕らえて引き摺るとか、それは男だろ?」
「あらあら、権利の侵害かしら?男女差別は最低よ」
煙が晴れていく。ドンという音と共に地面が揺れる。この感覚が懐かしい。この力強さがたまらない。
「そうだな…暴力的な女には言わないのが約束だったな。」
桜色の巨体。尻尾がゆったりと左に振れた。その見上げるような巨大な身体がグリフォンのいる方向に突進していくのが見えた。また、地面が揺すられる。
兵士たちは恐怖に震えているのが見えた。巨大ななにかが護ってくれるなんて、しかもレノはそれを悠然と迎えている。
煙が完全に晴れたとき、グリフォンは一体も逃さずに踏み潰されていた。
その巨大な足がまた大地を踏みしめる。またもや、大地が揺さぶられる。大きな翼が風を作る。長い尻尾は家を巻き込みそうになっていたが………。
「もはやヒーローだな」
「差別はやめてほしいな」
彼女の瞳と俺の瞳が完全に合った。俺は彼女の巨大な脚に抱きついた。
「おかえり、ルアナ」
「ただいま……レノ」




