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遡る時間 後編

グダグダ更新再開です。よろしくお願いします。

「クレムちゃんとりあえず作戦会議だ!!」

「だから一体何をするきなの?」

「ストーカーを捕まえるんだよ」

「ストーカー?」

クレムちゃんの頭からクエスチョンマークがでていた。クレムちゃんはストーカーという存在を知らないようだった。うーんいちいち説明するのもめんどくさいしどう説明するかな。

「うーんと、とにかく悪党退治をするってことだよ。そのストーカーのせいで家のお隣さんが困っているから助けてあげるんだ」

とりあえず適当に説明してみた。するとクレムちゃんはなぜだか目をキラキラさせていた。

「悪党退治!なんかかっこいいの!」

どうやらうまくやりこめたようだ。なんだかんだいってこいつもまだまだ子供ってことか。

「だろ?だからこれからそのための作戦会議をするのさ」

「わかったなの!」

クレムちゃんもやる気が出てきたところで本格的に作戦会議を始めることにした。

「よーし、ではまずこれから起こることを説明しよう。今からお隣さんの家にストーカーがやってくる。そしてそいつは手紙を残してどっかに行っちまう。だからそいつがどっかに行っちまう前にそいつをとっ捕まえて俺の好感度をUPさせ・・・」

「ん?好感度?」

「ゲフンゲフン!じゃなくてお隣さんを助けてあげようということなのですよ」

「なるほど、とにかくそいつを捕まえればいいということなのね」

「そういうこと」

まぁ、そういうことなのだけれどストーカーなんてそう簡単には捕まえられないだろう。もし危ないやつならこちらにも何か危害が及ぶかもしれないわけだし。どうしたもんかねぇ。

「で、作戦って具体的にどうするきなの?」

「それを決めるための会議さ。つってもノープランだけど」

うーんとうなりとりあえず何かいい案は無いものかと考える。クレムちゃんもなにか考えているようだった。

その時だった。

「・・・・ん?あれ?」

家の前の廊下からなにやら足音が聞こえてきた。深夜さんかと思ったがその足音は女の人のものとは思えないくらい大きな音だった。その足音はこっちに向かって歩いてきている。しばらくしてその足音が止まった。しかもちょうどお隣の深夜さんの家の前で。

「え!嘘もう来たの!?」

俺は慌てて玄関を開けた。廊下に出て深夜さんの家のほうを見た俺は思わず叫び声をあげた。

そこにいたのは身長は2メートルを超えているであろう大きな男がいた。体つきもかなりよく筋肉がはちきれんばかりに露出していた。一瞬化け物でも見ているのかと錯覚するほどだった。

「主どうしたの!!」 

クレムちゃんも廊下に出てきた。そこで男は慌てて逃げ出そうとしていた。

「あ、こら待て!!」

もうこうなったら!!

「作戦実行だーー!!」

「え?作戦って?」

「正面突破ーーーーー!!」

「バカなの!?ここにバカがいたなの!?」

逃げる男に向かって全力でダッシュしながら俺はタックルをかました。しかし俺みたいな平凡な体つきの男のタックルなんて効くわけもなく見事に跳ね返されてしまった。

「あふん・・・」

「ちょっ主!!」

だめだ。結局なにもできないままあの男を逃がしてしまうのか。そう思ってあきらめようとしたときクレムちゃんが何か唱え始めた。

「え?イタッ!!」

そのときまた頭痛が起きて時計が光った。そして頭痛や光がおさまった時俺は周りの異変に気がついた。

「う・・あれ?」

「主!!大丈夫なの?」

「あ、ああ何とか大丈夫。それより何やったの?」

するとクレムちゃんは得意げな顔で

「簡単なの。時間を止めてやったの」

・・・・・・・・・・・・・・・・あああああああああああああああああああああああああああ!!!その手があった!!てかなぜ早く気がつかなかった俺ーーーーーーーー!!

「お、俺バカだった・・」

「知ってるの(笑)」

ぐさっ・・という音がどこかから聞こえてきた気がした。

「ううう・・・はっそれよりあの男を捕まえなきゃ!!」


とりあえず家にあった荷縄とかガムテープやらで男の両腕と両足を縛っておいた。

「・・・・こんなんで大丈夫なの?」

「大丈夫・・だと・・思う・・よ」

本当はかなり不安だったがこれ以上どうしようもないのでとりあえずこれでよしとした。

「じゃあ、時間を動かすなの」

「お、おう」

クレムちゃんが何か唱え始めて一連の流れが終わりまた時が動き始めた。

「・・・ん?あれ・・」

男が気ずいたようだ。自分に何が起こったのか分からないようで混乱した表情をしていた。

「な、なんだこれ・・どうなってるんだ!!」

男が急にもがき始めた。その光景はまさに捕らえられた猛獣が暴れているような感じだった。

「主、何だか怖いの」

クレムちゃんが俺の後ろで震えていた。

「だ、大丈夫だから・・・とりあえず、おい!あんた!!」

男に呼びかけると向こうはこちらに気ずいたようだ。

「な、なんだあんた・・これほどいてくれ!!」

「誰がほどくか!このストーカー野朗!!お前のせいで深夜さんが困ってるんだよ!!」

「ば、誰がストーカー野朗だ!!俺は純粋に俺の気持ちを伝えようと・・」

「じゃあ、これはなんだよ」

俺は郵便受けに入っていた手紙を見せた。

「こ、これは・・俺からのら、ラブレターだ!!」

「どこがだよ!!!これのどこにラブレター成分があるんだよ!!」

‘君は僕だけのものだ’なんてどういう感性してるんだよ!!この男は!

「う、うるせーー!だいいちお前は何なんだ。彼女の知り合いなのか?」

「俺は深夜さんの隣に住んでるものだ。彼女に最近誰かにつけられてるような気がするって相談されてたんだ」

俺が説明すると男は急にシュンとなった。うわ、強面の男がシュンとするのって何かキモイな。

「俺はただ彼女に声をかける勇気が無くて・・それでいつかは声をかけてみようと思って後をつけたりしていたんだが・・そうだよなこんな男がついてきたらそう思うよな」

「わかってるならやめろよな」

「でもこのままだと絶対に後悔しそうな気がするんだ」

「・・・・・」

うーん・・なんとなくだがこの男が少し可愛そうに思えてきた。別に悪意があるわけではないみたいだし。

そう考えていたときクレムちゃんが俺の背中から少しだけ顔をだして男に向かってこう言った。

「男ならもっと堂々ととするなの。ウジウジしてる男は嫌われる・・なの」

そういわれた男はまたさらにシュンとなってしまった。

「そう言われても・・俺は臆病者だからな」

何だろうこの時俺は少しこの男を応援したい気持ちになった。たしかにこいつがやったことは許せることではないが。

そう考えているとき廊下の向こう側から足音が聞こえてきた。そして見えてきたその人影は今まさに話題になっているその人だった。

「あら、時島さん。どうされたんですか?」

「ふ、深夜さん!!」

「!!!!!!」

「すごい綺麗な女のひとなの」

すごい状況になってしまった。ど、どうしよう。

「えーと、この状況はいったいどういう・・」

「あ、いや深夜さんこの間誰かにつけられてる気がするって言ってたじゃないですか。その犯人がこいつなんです」

「え?私そんな相談しましたっけ?」

あ、しまった。時間を戻してるからまだ俺は深夜さんに相談されてないんだった。

「と、とにかくこの男があなたのことをずっとつけてたみたいなんです」

「そうだったんですか・・」

深夜さんに見られて男は顔を伏せてしまった。顔はパッと見ただけでも分かるくらい真っ赤になっている。さすがに可哀想かもなぁ。そう思っていたら

「あのね、お姉さんこの男の人が言いたいことがあるんだって」

クレムちゃんが深夜さんに向かってふいに言った。

「え?言いたいこと?」

クレムちゃんが男に近ずいて縛っていた荷縄やガムテープをはずし始めた。

「男ならウジウジしないで言いたいこというの」

そう言われた男はしばらくクレムちゃんを見つめた後何かを決心したように頷くと立ち上がって深夜さんと正面から向かい合った。

俺はその光景を固唾を飲んで見守っていた。

「あ、あの!!」

「は、はい」

さすがにこんなにでかい男と真正面から向かい合ったら怖いのだろう。少し彼女の体は震えていた。

「こんなことして嫌な思いさせたことまず謝ります。すいませんでした。じ、実は俺あなたのこと一目見たときから気になっていてそれで・・あの・・」

男は大きく息を吸い込みそして

「よ、よろしければ俺とお付き合いしていただけないでしょうか!!」

言ったーーーーーーー!!ついに言いやがった!さぁどうなる。どうなるんだ。俺的にはもちろんフラれてほしいのだが。っていうか今さら思いついたけどこれで成功したらどうしよう!!

「え、えーーと・・・その私」

おい、まさか!やめてくれーーーーー!!

「ごめんなさい!!!」

「え・・・・」

一瞬周りが静寂に包まれた。そして男はそれを聞いて何か吹っ切れたような表情をしていた。

「そう・・・ですか・・」

「本当にごめんなさい」

「いえ・・きちんと返事聞けただけで俺は満足です」

男はクレムちゃんに向かって

「ありがとなお譲ちゃん。おかげでなんかスッキリしたよ」

そういわれたクレムちゃんは少し頬を赤らめて照れたようにしていた。

「それじゃあ、俺行きます。今まで迷惑かけて本当にすいませんでした。」

深々と頭を下げて男は行ってしまった。

それを見送りながら俺のココロの中では

セーーーーーーーーーーーーーーーーーフ!!!危ねぇ!!とにかくよかった!

なんてこと思っていた。

「主、なんだか嬉しそうなの・・」

「うえ!?そんなことないよ。ははははは」

とりあえず何とか解決かな。

「時島さん」

「は、はい!!」

「その、なんだかよく分からないですけど色々してくれてたみたいでありがとうございます」

「い、いえこんなことくらい朝飯前ですよ。だははははははは」

「それで時島さん・・・あの・・」

「は、はいなんでしょうか!!」

きたーーーーーーー!!何だ!何が起きる!!あんなことか?こんなことか?もしかしたらさらにすごいことができたりしちゃうかも!!ふぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!

「その・・ですね・・」

ドクンドクンドクンドクンドクンドクン!!!

「・・・・・この可愛い子なんですかぁぁぁぁぁぁぁぁーーーー!!」

「・・・・へ?」

「時島さんのお子さんですか?もうすっごい可愛いわーーーーーーー!!」

「うにゅ!く、苦しいの・・・」

深夜さんがものすごい勢いでクレムちゃんをモフモフムギュムギュしている。

「あ、あの・・・深夜さん?」

「はっ!ごめんなさい。私・・じ、実は小さい女の子が大好きなんですーーーー!!」

・・・・はい?な、何だこの展開は・・・俺の予想から大きくずれたぞ。

「あなた、名前はなんていうの?」

「私の名前はクレムなの・・・むぎゅ!!」

「クレムちゃんって言うのね!!可愛いわーーーーーーー!!きゃーーーーー!!!」

ムギュムギュモフモフ。

・・・・・なぜだ。俺の予定ならばムギュムギュモフモフしてもらうのは俺のはずだったのに。

「あ・・・・・あ・・・・・」

ち、ちくしょおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!

俺はクレムちゃんが深夜さんに可愛がられている光景を羨ましそうに見ていることしかできなかった。

ガクッ・・・・・・



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