闇の胎動──魔神士(ディーヴァ)の動き
冥王ハーデスが滅び、神々の均衡が一時的に崩れたその瞬間から、世界の“深層”では、静かにして着実な異変が始まっていた。 それは、大地に封じられていた魔神の魂のざわめき──。 そしてそれに呼応するかのように、各地の古代遺跡や禁断の聖域から、次々と現れたのが**7魔将**である。 その背後に控える組織の名こそが、かつて神に敵対し封印されたはずの叡智を持つ一団──魔神士。 彼らの使命はただ一つ。 「魔神の復活と、“魔神の理”による世界再構築」 ──それこそがディーヴァの掲げる究極の教義であった。
【魔神具の欠片と“器”の探索】
7魔将はそれぞれ、世界中の遺跡や地下神殿、禁忌の聖地を巡り、“魔神具の欠片”と呼ばれる秘宝を回収していった。 邪龍・アドラメレクはバビロンの地下から、魔神剣“バルムンク”の欠片を。 冥巫女・ヴァラクはペルセポリスの廃墟で、時を操る魔輪“カルンシュタイン”を。 狂蛇・ザガンはマヤの神殿より、生命を喰らう魔鎖“ナフラトゥ”を。 夢幻・アミーは北欧の封印の湖にて、幻を具現化する魔晶“ミズガルズルーン”を。 その他、各魔将たちはそれぞれの欠片を手に入れると共に、魔神の力を受け止めるための“器”となる者── つまり、“魔神と融合する適合者”の探索・捕獲・覚醒を進めていた。 この“器”の中には、かつて神々に仕えていた存在の末裔や、未知の才能を持つ人間たちも含まれていた。
【魔将を超える新たな力──“十二魔神将”の誕生】 各魔将が魔神具と器を揃え始めたことで、彼らの力はさらに進化を遂げる。 「魔神の魂」と「欠片」と「器」が三位一体で融合を果たすことで、 7魔将を核とする新たな“魔神軍”が結成される。 それが──十二魔神将。 彼らは7魔将を中心に、既存の枠を越えた存在を新たに加えることで構成された、ディーヴァの真の主戦力である。 その一角には、かつて神に仕えながらも堕ちた“裏切りの聖闘士”や、 新たな覚醒を果たした魔神士、さらには未知の異形生命体すら含まれている。 その目的は明白── “魔神王”の完全復活と、この地上への降臨。 世界は今、知らぬ間に破滅へのカウントダウンを刻み始めていた。