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詩❲情景❳

交歓

作者: 日浦海里

陽は自らの想いを叫ぶように

その身を赤く輝かせ

一面を己の色に染め上げていく。


焦らすように大地に覆い被さりながら

その熱は強さを増していき

やがてその身が大地に触れると

一際紅く怪しく輝いた


そうして焦らした時間を取り戻すかの如く

紅く輝くその光は

ビルの谷間の奥深くへと

その身を素早く沈めていく


大地もまた陽の訪れを待ちわび

その身を広げて受け入れていく


陰と陽が交わり反転するその一瞬

輝きは更に強さを増して

果てるように消えていった


染め上げられていた世界は

倒れ込むように光を失い

夜の帳が降りてくる


陽と星の一瞬の交歓を見た

星の地に立つ人々は

熱に充てられたかのように

それぞれ思い思いの帰路につく



そうして闇が空を覆う頃には

人々はみな、

自らが還りたい場所へ還り

それを迎え入れるモノもまた

思い思いに歓喜の声をあげ

還りついたモノを受け入れるのだ

シフクの時を経て

命はウマレル

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― 新着の感想 ―
[一言]  結びの答えはあとがきに…… (;・∀・) な、なるほどです♪
[一言] 幻想的な情景が目に浮かぶようでした。 勝手なイメージですが、砂漠や荒野のような場所で、人々が日の出と日の入りを見つめているような、そんな情景です。砂漠行ったことないですが、きっと綺麗でしょう…
[一言]  描かれているものは夕から夜への情景のようで。  後書きを見ると人にも思え。  最後はもっと大きな巡りを感じるような。  そんな印象でした。
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