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ひねもす亭は本日ものたり  作者: 所 花紅
怪異:カギュー様

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これまでの登場人物

≪ひねもす亭の人々≫

鉦白丞幻(かねしろじょうげん)

萌黄色の髪と目の偉丈夫。曾根崎屋から怪異小説を出している三流作家。

生家はかなり位の高い祓家であり、妹がいる。家族仲は良好。見鬼の力は高いが、怪異を祓う霊力が無い。

面白い事と食べる事が大好きな笑い上戸。最近、家長としての地位が下がっているのが悩み。


■シロ

真っ白なおかっぱと夜明け色の瞳の怪異。

鞠つきと他人に抱っこされる事が好きで、最近は矢凪の抱っこが大好き。丞幻は三流。

真白という名の怪異の仮の姿であり、真白を「年増」と呼んでいる。


真白(ましろ)

真っ白な長髪と夜明け色の瞳、中性的な美貌の青年姿の怪異。

怪異としての名は紅瓢(べにひさご)。赤い瓢箪に対象を吸い込み、任意の場所に飛ばす能力を持つ。

丞幻と矢凪の事は気に入っており、いない間にひねもす亭の「掃除」をするなど甲斐甲斐しい。シロを「可愛い俺」と呼んでいる。


■アオ

青い毛並みの子狼と、青い髪の男童二つの姿を持つ。

人に撫でられる事を好む。撫でられる姿は野生の欠片も無い。

蒼一郎という名の怪異の仮の姿であり、蒼一郎を「おおきいオレ」と呼んでいる。


蒼一郎(そういちろう)

青い毛並みの巨大な狼と、青い髪の青年二つの姿を持つ怪異。

怪異としての名は蒼狼(そうろう)。獣と人の姿を持ち、群れで人を狩る。

人に育てられたため、人懐っこく穏やかな性質。アオ同様撫でられるのが好き。アオを「可愛いオレ」と呼んでいる。


矢凪(やなぎ)

薄茶色の癖毛と金目の青年。酒が好きでよく釣られる。

怪異にとってご馳走である生餌体質であり、欠片一つでも残っていれば死んだとしても蘇る。

不愛想だが面倒見は良く、慣れた相手に対しては口数が増えるしよく手が出る。戦闘時はネジが外れがち。



≪曾根崎屋≫

夕吉(ゆうきち)

夕焼け色の髪と瞳、頭に巻いた空色の手拭が特徴的な姐御。

丞幻の妹分で担当編集者。容赦なく持ってきた草稿をボツにしまくる。

ちゃきちゃきした姐御だが、怖がりな一面がある。年の離れた旦那がいる。



≪異怪奉行所≫

笹山為成(ささやまためしげ)

銀の髪と目、顔面に傷のある強面の男。矢凪の友人であり、拷問した挙句に殺して埋めた張本人。

まず市民の安全を第一に考える正義感と、怪異相手にもフランクに接する穏やかさを持つ。

拷問狂であり、悪党は拷問して良いという信念の元、盗人などの悪党相手には容赦ない。



≪無月一味≫

十六夜(いざよい)

宵色の髪と黒瞳の美女。貴墨に巣食う盗人、無月一味の頭。

悪食であり、普通の食材のみならず鉱石、毒、人間、怪異に至るまでなんでも食べる。

現在、丞幻達に興味を抱いており配下に情報を集めさせている。


■嵐

黒目黒髪の特徴の無い顔立ち。十六夜に仕える忍衆の頭。

「しょうがねェ」が口癖。部下への気配りは忘れない。


■春風

嵐配下の忍衆の一人。まだ十歳と幼いながら、情報収集能力に長けている。

十六夜を尊敬しており、彼女の役に立てる事を何より幸せに思っている。

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