戦闘後
といいながら、刀から這い出た少年は、ロベリアに近づこうとして歩みを止めた。
その前に盗賊が立ち塞がっていたからだ。
「見事な必殺の剣技、感服いたしましたです、はい。 しかし、私にとどめを刺さなかったのは誤算だったようですね」
「そんな、アーティファクトを使ったとは言はいえあなた無事では済まなかったはず?」
例え無効化されたとは言え私の極大魔術は、生やさしい者ではない。
この男は確実に戦闘不能のダメージを受けていたはずだった。
「それはですね、私がほかにもアーティファクトを持っていたからなのですよ」
飄々と語る盗賊の男性の言葉は聞き心地悪い――腹の下にいろいろと抱えていそうなやっかいで、不快なタイプだった。 たぶん、現役時代に彼のこと避けていたのはお互い様だったわけだ。
「リザレクション・スケープ・ドールを使いましてですね。この通り全開というわけです。 ただ、私は戦闘タイプではありませんからね。 そこの、子供と戦え恐らく敗北は必至でしょう。 ならばここは逃げさせていただきます。
と瞬時にロベリアの真横に移動して彼女を担ぎ上げる。
「馬鹿だね、魔神からは逃げられない!」
鬼神丸の呪いの結界が発動する。 逃げられなくなった相手を死ぬまでなぶり殺しにする。 魔人らしい特技だ。
だが、それでも、男は余裕の笑みで――
「私はアーティファクトをまだ持っています。転移魔法なくてもこの場から逃げおおせることはたやすい、ではまた会いましょう」
「メルフィ、私は必ず貴女を倒して、貴女を助け出してみせるわ! 貴女の定められた呪いからね」
ロベリアはニコッと笑って、それだけ言うと、盗賊と一緒に転移した。
「畜生まてー」
鬼神丸は相手を追いかけようとする者の、転移されてはどうしようもないらしく、しばらくのたうちまわったのち、こちらに来た。
「イヤー、ごめんね、逃しちゃった。 てへり♡」
「まあ、被害が出なくて何よりだわ、 逃がしたのは私の不手際でもあるしね」
「それはともかく、お姉ちゃん。歩けないよね、負ぶってあげようか?」
「却下、歩くぐらいはできるわよ、アンタは下心ありすぎて怖いから近寄らない」
「ちぇーだ。そのうち泣いて、懇願してくるようにしてやるんだからね」
そういう台詞が怖いっての、自動治癒が働いたことでしばらくすると、走れるぐらいまで回復したので、レンリの方を見に行く、とそこではたと気づいた。
そういえばリディアがいない?
「まさか、アイツ、後を追ったの? 全く命知らずな、止めろって言ったのに!」
アップ遅れました。遅れた理由はまあヴァルハラに書いておいたので、こっちには書きません。
さて、そろそろメルフィのストックがつきますね。 続きも買い手はいるもののほか2作より進展しないです。 ここまででかなりちゃんとまとまったと私的には思うんですよね。 で半端な更新しない方がいいんじゃないかと? それはともかく、もうちょっと続くのでお付き合いくださいな。




