表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
23/46

閑話休題

新生魔導女王メルティーナは認められつつあるものの、旧体制派との禍根は今も残ったままだった。


――後日談――


ある日城に入ると


「妾は、美食を好む、酒池肉林じゃ、豪勢な料理と酒を持ってこい――!」


 城に入るともはやメイドではなく、女王となったエステルが、好き勝手やっていた。


「何してるの?」


「何じゃ、妾にそのような口の利き方は、何をしておいでですかであろう? あ、魔女様――!」


「こちらに気づいて、顔面が蒼白になるエステル、まずいところを見られたという顔をしている」


「で、なにやってるわけ?」


「これはその――悪役令嬢ごっこ!? 


 ほんの出来心で、ちょっと権力に酔って見たくなったというか、

 使う側に立ってみたかったというか、ごめんなさい! もうしません!」


「うーん、でも、多少横暴なのが権力者というものよね」


 というとエステルのエルフ耳がピクッと動いた。現金なヤツだ。


「ですよね。 私これから頑張って魔王代行を務めます。 頑張ります。えへへ――」


 私が怒らなかったことで、今回のことは不問になったらしいと安堵しているらしい。


 まあ、べつにいいけど、このままではホント悪役令嬢になりそうな気もする?


 仕事場の方も見に行ったが、意外と真面目に執務はやっているらしく、書類などは丁寧に整理されていた。


「どうです、魔女様も一杯やっていきませんか? ここの料理すごくおいしいですよ?


 そりゃ以前はあなたメイドや、コックが作る側だっただけだろうという突っ込みを飲み込んで、せっかくなので、誘いに乗る。

 出てくる豪勢な料理のオンパレードにはちょっと心が痛んだ。


 レギルランドさん、王宮料理フルコースだ。 確かにこれはいける。 レシピを流して、城下町でレストランやるのもなかなかいいかもしれない?


 食材が高いのでその辺りアレンジする必要があるけど。


「貴女、毎日こんなものを食べてるの? エルフは太らないっていうけど、結構食べるのねー」


「いえー、ここの料理がおいしくておいしくて、今まで運ぶぐらいで食べたことはなかったんですよね?


 こんなにおいしいとは知りませんでした。 もう止まらなくなっちゃって!」


 なんちゃって令嬢にあるまじき発言。 いや悪役令嬢は演技でガチ令嬢なんだったっけ?


 エステルはここでの生活がかなり気に入ったらしく、終始ご機嫌だったが。

 毎回これではさすがに周りも疲れるだろう、今日だけだということを約束させた。


 まあ、それはともかく、フルコースを堪能した。


 うーん、料理人としての知識やレシピとにかく高級料亭や食材に関するものね。


 おそらくレストランでラーメンを食べたときに感じた違和感はこれだろう?


 長らく冒険者としての料理作りに慣れきっていたために、高級料理人とは縁がなかった。


 独自レシピはそれなりに持ってはいるものの、それだけではどうしても弱いと感じたのだった。


「ねえ、エステル、料理人紹介してくれない。


「どうしたんですか、魔女様? まさか下っ端シェフを自分の家に済まして毎日豪遊を!?」


「アンタと一緒にするな! ただ、私の料理スキルもそう高くないことを実感してね。

この際師匠とかつけて強引に矯正しようと思ってね」

「料理なら私に任せてくれて良いんですよ――!? えへへ――」


「だが断る!」


「即答、ひどいです――!」


「ひどいも何もよだれ垂らして高級料理むさぼってたアンタになら宇事はないわよ」


「異議あり! 偏見ですよ――」


「じゃあ、試しに何か作ってみて?」


「いいですよ―― こう見えても、私はほんきになったらすごいんですからーー!」


 とさっさと卵焼きを作るエステル。


 そんな庶民料理がおいしいわけない。


「さあ、だまされたと思ってたべてみてください。 こう見えても自信あるんですよ――


 将来の旦那様のためにたくさん練習したので―― まあ、家庭教師がそう言ったからが本音ですけどね――! 色恋には疎いんですよ――実はね、内緒ですよ」


「うん、それは見ればわかる」


「そんな――!」


 ガーンとショックを受けているエステルをよそに卵焼きを一口。


 これは、え、うそ、おいしい――!?


 そんなまさか、料理の腕でエステルに負けるなんて、ガーン(違った意味でショックを受けた)


「えへへ――、勝負ありですね。 花嫁修業の成果も伊達ではないですね。

 これからは師匠と呼んでください!? エヘン!」


「さすがに調子に乗りすぎ、全く黙ってれば尊敬できるものを、全く」


「まあ、いいわ、人としての筋は通すわ。どうかよろしくお願いします。先生」


「はい、こちらこそよろしくです―― 魔女様、ビシバシしごきますからね――」


 先ほどまでの悪役令嬢っぷりを見てるとなんかしゃれになってなくてイヤだなーとか思いつつ。 手頃なエステルに暇な時間を見てもらうことにした。


 よほど、話し相手が欲しいのか、よく私のお店にも顔を出す方だし、たまに見てもらえばいいだろう?


 余談だけど、エステルを見た。 レンリはこう言った。


「俺なんかわからないが、あのメイドは苦手だ……」


 まあ、常に重圧を感じるのは嘘ではないんだけどね。

寝坊しました。 昨日は体調がすぐれず・・ 土曜に予約更新して、日曜更新式にしたほうがいいのかなあとも思ったりします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ