炊き出し
うーん、これじゃダメね。
「レストランのおじさん。 ここのラーメンは何故おいしいの?」
「お嬢ちゃん、口がうまいねえ。そんなこといったって、負けてはあげられないよ」
「違うのよ、料理のプロとして、屋台のラーメンとの違いを聞きたいのよ、レストランのおじさん?」
「チェ、美人のおじょうちゃんがはなしかけてくれるとおもったらこれだあ、そんなのおしえたら、商売にならないちゅうの!
ただでさえ、王城勤務から、外されて、給料も落ちてるんだ。 冷やかしなら帰った帰った」
手をひらひらしながら、もうこちらに興味な氏の合図を送ってくる店主、ならば色仕掛けでっていうのは流石にないか……
うーん、今回は諦めて帰るとしよう。
ちなみに、私の発明した物や功績はの多くはメルティーナのアイディアとして王城にいるエステルへと渡されるわけだが、私自身も儲け(自分取り分を確保するために薬など作って売っている」
私自身魔女であることもさることながら、種族もエルフなので薬草知識は一般人と比べものにならない。 で、魔法薬 から、一般のお薬まで幅広く取り扱っているというわけだ。
そっちはそこそこの利益で、自身の生活はつつがなく保たれてはいるものの、城塞都市メルヴィスを復興するためにはそれでは温いのである。
今現在集まっている額を見積もっても、そう大きくはないだろう。
だけど、野望とは一日にしてならず、とも言う、ここは、地道に一つ一つ解決していくしかないのだろう?
と考えながら家路につく。まだ早い時間だけど、倉庫には大量の肉があった。 見たところ獣肉が多い。 リディアに狩りを頼んだのを忘れていた。
大量に貯まった肉はとても一人では処分できない。
さてどうした物だろうか?
亜人を中心としたこのメルヴィスは、一般的な都市より飢えに強い。
とは言え経済状態は依然悪いままである。
そこで炊き出しを振る舞うことにした。 亜人が多いとは言え。 強制収容所から解放された人間達は栄養が足りず飢餓状態であるという、それでなくても、亜人達だって、十分な食事をとれているとは言いがたく、全体的な活気は低いと言えた。
レストランのメニューに、メルティーナのおやつなどは並んではいる物の、無償提供するほどの余裕はあちらにもないだろう。
まず炊き出しメニューから考える。 私は育ちがいいために毒を抜くなどの作業はいまいち得意ではないのだが、見たところ血抜きなどした処理は既に行われているようではあった。
あとは、こういうときは身体の温まる汁物? 独断と偏見による、豚汁系ならぬ獣肉汁を提案する。
「あのー、魔女様先程から堂々と調理してますが、それは半月分はためれると見込んだ。
私のおやつなのですが? 魔女様の依頼とは言え無償提供などは、それを譲るとはなんとまあもったいない。
いいですか、魔女様には分からないですが、食料とは最後のライフライン(むぐっ)」
ごちゃごちゃとうるさい、リディアの口ににゆでたてのに肉を突っ込んだ。
「文句を言うなら、アンタも食べて行きなさいよ。 もちろん無償提供、功績を見込んでいくら食べてもいいから」
「ほう、私に大食い勝負を挑みますか、いいでしょう受けて立ちますよ、魔女様」
「勝てるわけないからその勝負は受けないわ。エステルとでも勝負なさいな。
あの子も一介のメイドだから遊びには来るはずよ、ああ見えて大食いみたいだし?」
「ふむー、相手が魔女様じゃないと張り合いがないんですがねー、まあ仕方がありません、私の胃袋のすごさ見せて差し上げますよ。 さあ、ご覧あれ――!」
「調理中は静かにしてもらえますか?」
「はーい」
そう言うと暇だと言わんばかりにリディアは去って行った。
適当に下味をつけた、獣肉を先に炒めて、調理鍋をゴロゴロところがしていく。
転がるお肉はまるでおむすびころりんのごとく穴(鍋)に吸い込まれていく。
言うまでもないことだが、炊き出し鍋は巨大である。
全長2メートルはあろうかという物を、ゴブリンなどから奪ってきた(描写なし)
特注すると高いんですもの――!
割に合わない出費はできるだけ控える物なのです。
というわけでぐつぐつ、ぐつぐつ、とろーりとろーり獣肉で作る魔法のお鍋。(魔力はこもってはいない)
まあ、こういうのは質よりは量である。
巨大な鍋で調理する以上は、そこまでの品質は維持できない。
これだけできれば一つ1オーラムだとしてもそれなりのお金に、ゴクリと喉が鳴るのをなんとか阻止する。 お金取ったら意味ないじゃないですか――。
できあがった獣鍋を、(好みでやや辛口に調理して)適当なテントを借りて、登りを掲げる。
Twitterの更新がだるくなってる今日この頃。 あれ見てる人で読んでくれてる人がいるのかどうか・・




