天才魔女メルフィ
謎の女性のはなしに興味津々になっていく。
「本当に? 私は、こう見えても、クラス大魔女よ。
騙すと後でひどい目に遭わせるからね!?
で要求なんかあるんでしょ? 言っておくけど、なにもでないわよ」
そもそも金目の物は何も持っていない。
この胡散臭いリディアとか言う女性にあげられる物などないのである。
「私、エルフ見るのはじめてなのよね。
もちろん触るのも初めて、や ら な い か!?」
「却下、地獄へ落ちろ!」
「冗談、冗談よ、流石にこのリディア様も、女同士でなんて興味はないわ。
相手がたとえシルバーの超美形エルフだったとしてもね。
でもね、私の言うことは聞いておいた方がいいわよ。
ここの留置所の所長はちょうドスケベの変態親父でアンタみたいな子は、あーお気の毒にー!島流しどころか、飼い殺しのペットね。
あーあーかわしそうに……なんか当てはあるようだけどあの親父手は早いから、今晩にもエロエロにされるわよ。 かわいそうだなーー(棒読み)」
ーーえ、何この展開、もう島流しよりいやなんですが……
勇者様の恩赦があるとしても、一週間そんな目に耐えなくてはならない。
それだけはイヤ。
「ちょっと待って、じゃあ、どうすれば助けてくれるの?」
私は懇願するように、大きな瞳でリディアを見つめて問いかけた。
「その手錠外してあげるから、私にかかった呪いを解いて欲しいのよ。 エルフは魔術の知識に長けた物が多いよね?
アンタもそうなんじゃないかって思って目をつけてたのよ。
魔除けの手錠なんてつけられてるしね」
といってリディアは私の手枷を解錠した。
手枷がなくなればこっちの物、こんなしょぼい留置所簡単に脱獄してみせるわ。
「さあ、約束通り私の呪いを解いて、逃げたら許さないわよ!」
「分かってますよ、感謝してますって」
そう言いつついそいそと準備する。
まずは相手にどういう呪いがついているか、知る必要がある。
魔眼・真意慧眼――!(しんいけいがん)
鑑定というスキルがある。 一般的に冒険パーティなら、一人は持っているスキルだが、これはその上位に当たる固有スキル(ユニーク・タレント)
どういうわけか私には他人の能力などを簡単に把握できる能力しかも固有スキルに属する生まれつきの能力・魔眼が備わっている。
引きが弱いかなあと思ったので、2話目も同時更新来週からは一話ずつです。
タグを汎用性の高いのに変えてみたけど、あまり良くないかなあ? アクセス数を見ながら。