あまーい、おやつはいかが?
「それにしてもにこの蚕おいしいですね、火であぶると、酒のつまみとしてなかなかいけますよ。 魔女様、食用を考えてみてはいかがですか?
「却下、そんなもの食べれない! 見た目がグロすぎる」
「そうですかね、なかなかお目に書かれない良質のタンパク源だと思うんですがねー
魔女様は箱入りで、ゲテモノは食べれないっと、メモメモ」
「こんなの気持ち悪いです。 やだー。
夜の帳が下りた城内では、魔女メルティーナはすでに就寝しており、エステルの自由時間になっていた、衣装は普通にメイド服で、ダークエルフだけれども、顔だけは微妙に細工してわからないようにしている。
魔女様、食料ですよ。 衣食住、衣装はなかなかいい旅人の服が用意できたとしても、まだ足りません。 腹が減っては戦はできぬ。 住居よりまず食べ物を用意しないと飢えてしまいます。
って事で、蚕の串焼きを特産品に!?」
ダメですー、蚕はそこまで数がいるわけではないので、食料用にまで回せません、何より気持ち悪いですー」
うん、エステルのいうことはもっともだ、私も食べたくはないし虫が特産料理ってなんかやだ。 非常食といえばかわいらしいマスコット、パ○モンみたいなのがいいよね?
って事で、狩りをすればいいんじゃ、ってことになったので、私は肉体労働が苦手なこともあり、リディアに肉をとってもらうことにした。
そして私が作るなら小麦粉、パンである。 粉挽き所を作ろう。 城下町の地形は高所であれば風があるため、風車は回り、小麦粉が生産できる。
小麦粉は魔法で品質を上げる。 成長促進魔法と、魔法の肥料の二重効果だ。採れるサンプル小麦粉良い物ではなかったのだけど、これで品質面は高級仕様になり、これでパンを作るのがいいだろう。
調理は私以外の人でもできる(私が料理音痴とかではない)勇者様に食べてもらえるように陰で練習しているのよ。 すべてが無駄になりそうだけどね。
ここまで来たらリディアも行っていたが、名産品がほしい?
ということで、一工夫できない物だろうか、私なら魔法で色々変わった物が作れるわけだけど、量産効果が、追い付かないため、高価になってしまう。
誰でも作れる物がいい。蚕を使った料理はさすがにイヤなので、
薬学というほどでもないがイースト菌が、活発に活動する薬を研究する。ソレで丸々とした大きなパン、通称――丸パン(通称・メルティーナのおやつ)
魔女のパンらしく、魔法で作ったような特殊な味のする蜜をかけるパンケーキだ。
もっと主食になる物を作る木だったけど、なんかアイデアを出してるうちにこんな感じになった。
蜜は甘くてカロリーがあるので飢えている住民には好評だろう?
パンも大きいに越したことはない気がするし?
食べ過ぎるとふとつタイプのやつだけど、まあ、痩せすぎてる人の方が多い。
この手のものに弱そうなエステルが、太りすぎないか若干心配ではあるが。
さて、蚕が紡いだ糸で、テント作成にとりかかる。
魔法で、撥水防塵など強力な加護を、編み込みながら、機織り機が紡ぐ糸に魔力を込める。
裁縫とかで作ると、時間がかかって仕方がなく現実的ではないので、私そんなに必要な気もしてはいる物の、編み込みを、仕上げていく。
機織り機の前に座っているのはエステルだ。 貴族のお嬢様だけあって、いろいろなことに造詣が深いらしい? 機織りもできるとは驚きだけど、能力的にも器用さが異様に高く 魔力的にはお話にならないのが残念だけど。
割と弓術を練習すれば様になるのかもしれない? 本人がメイド稼業希望なので、得には勧めないのだけれど、迫り来る刺客? に備えて何かしらの、特訓をさせてもいいのかも? とも思わなくもない。
ということで何組かのテントができあがった。 これを、城下町の商店に卸して、売っていけば少しは、町も発展するだろう。
体調不良です、今後のことは分かりませんが、水曜は更新で機内かもしれません?
その日によるので、正直分かりかねます。




