07. Place: パーティー会場 〜回想〜
Time: 宵
少し長くなります
修正しました。
僕は彼女を王子に近づけたくない。嫉妬ももちろん燃え上がっているが理由はそれだけではない。彼は僕らにとっての絶望を運ぶ使者になりうる存在なのだ。
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約1ヶ月前の出来事。
僕は今人生で1番の混乱の中にいる。
そしてその原因である僕の婚約者を少し離れた場所で見つめていた。
時は10分前に遡る。
正午過ぎ、心地よい風を浴びながら食堂へ向かっていたその時、耳鳴りと共に色と音が世界から引いていった。
.....今日は昼時か、ランチにもありつけないし、どこかで時間を潰そう...なんて考えていた時、信じられない光景を目にした。
目の前で、氷の女王と呼ばれるオリビアが猫?のようなものに話しかけているのだ。
話しかけているのだ、いつものオリビアが、シルバーの髪、夜明けの空の色のような、オレンジと水色が溶け合った瞳、いつものオリビアだ。
談笑の途中だったのだろうか、周りには何人かの令嬢達が立っていた。
オリビアがなんだが一生懸命でこちらに気づかないことを幸いにして、僕は距離をとって柱の影に隠れた。
落ち着け、整理するんだ。
一つ、時が止まると色と音が消える。
二つ、僕はその影響を受けないため、どちらも残った状態である。
三つ、オリビアにも色と音が残っており、時間停止の影響を受けていない。
以上より、考えられることは一つしかない。
「なるほどそういうことだったのか」
思い返してみれば、ヒントはたくさん散らばっていたんだ。
彼女が時を止めていたんだ。
そして納得と同時に一瞬で体が冷えた。
僕にとって最悪の事態が想定できてしまったのだから。
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その頃の氷の女王
「猫さん、私どうしたらいいのかしら。貴族特有の婉曲表現って苦手なのよね。彼女たちの言いたいことがさっぱりですわ」
「ウニャーー」
「あらあなたもわかりませんの」
ファンシーワールドに入っていました。
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やっと物語のキーポジションにある設定の話に入ります。
少し長くなりますがお付き合いください。