06. Place: パーティー会場
Time: 宵
王子の設定変更しました!
一個上ではなく同い年です。
「オリビア様、今宵もとてもお美しいですわ」
「ありがとう、あなたも素敵よ」
「オリビア嬢、僕と一曲踊ってくれないだろうか」
「先約がありますの」
「やあホーラー嬢、ますます美しくなられたな、どうだ、ワシの息子の嫁にこないか」
「おほほ、ご冗談を、もっといい方がいらっしゃいますわ」
.........オリビアは人を惹きつける魅力がある。婚約者がいるにも関わらず、めちゃくちゃモテる。
いつものことだが、会場についてすぐから囲まれている。
いや、なに僕の目の前でさらっと息子紹介してくれてるんだまったく、....
いつもことである。
わかっていたことだが、方時も離れられない。
オリビアも今日はずっとそばにいてくれているのでいつもよりましではあるが。
魔術学院に入学後、初めて彼女をエスコートした時は押しつぶされそうな勢いに負けそうになってしまった。
オリビアも流石に驚いたという。
それまではオリビアの兄君が僕の代わりに彼女をエスコートしていて、まさに完璧と言っても過言ではない鉄壁のガードだったそうだ。
そして兄君ではなくなったとたんこの有様というわけだ。
舐められたものだ。
「やあ、オリビア、今日も綺麗だね、夜の女神かと思ったよ」
現時点で把握する限り、オリビアを狙う輩筆頭であり、パーティーそして学院生活最大のおじゃま虫がこの男。
我が国、レンヴル王国第一王子
ルミエル・レンヴラント
虎視眈々とオリビアを狙う、本来ならば尊敬するべき、実際の蹴散らす対象である。
「久しぶりだねエドワード、今日のオリビアは特に美しい、君にはもったいないくらいじゃないか」
「お久しぶりです殿下、ええ、私にはもったいないくらいの婚約者です、殿下はお一人でのご参加でしょうか?この機会に良い縁をお探しになられては?」
............. 。
ー第一ラウンド開始ー
Fight ッ!!!
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タタカイノヒブタガキッテオトサレタ
オウジノコウゲキ
エドワードノコウゲキ
アイウチノヨウダ
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王子とエドワードの嫌味はだいぶ直接的ですが、お互いこんな意味を込めています。
王子
「いつもオリビアと一緒にいるようだけど、オリビアにしか目がいかないから、君には久々にあったような感覚だよ。やっぱりオリビアは美しい、君では釣り合わないと思うんだけどな」
エドワード
「同感です、私もオリビアしか目に入ってなかったようで殿下とは久々にお会いするような気がしています。私の(強調)婚約者がオリビアで幸せです。王子もお早く婚約者を決めて、諦められてはどうですか?」
簡単に訳すとこんな感じだと思います。
王子も在学生で同い年なので久々に会うなんてことはないし、オリビアを挟んで会話もしています。