04. Place: 侯爵邸
Time: 夕方
本文の誤字の修正と、後書きの補足をしました。
パーティー当日。僕は侯爵邸までオリビアを迎えに来ていた。
「エドワード、いつもすまないね、オリビアだが、まだ準備に時間がかかっているみたいだ、少し待っていてもらえるかな」
「いえ、私が早く来てしまっただけですので、お気になさらず」
「ところで、オリビアとはうまくやっていけてるだろうか、あの子は少し独特なところがあるから」
「良い関係でいられていると思います、魔術学院に通うようになって彼女と毎日会うことができるようになったので、日々がとても楽しいです」
「そうか...君がオリビアの婚約者であることを嬉しく思うよ、エドワードは大人びているから、オリビアとも相性がいいのかもしれないな」
「....そうかもしれませんね....」
大人びている。それはそうだろう。4歳の頃から約13年間、彼以外の時が止まった時間は合わせて2年分以上なのだ。
つまり、エドワードは肉体的にも精神的にも19歳ということになる。
大人びているのではなく物理的に大人なのである。しかし、彼以外の時間軸でいくと、彼は17歳。止まらない時の影響でエドワードはなんだか複雑なことになってしまっているのだ。
「(大人びてるって僕にとっては老けてると同義で複雑なんだよな)」
そんなことを考えているうちにオリビアの準備が整っていた。
「エドワード様、お待たせいたしました」
......息を呑んだ。見慣れた制服ではなく、煌びやかなドレスを見に纏ったオリビアは一層美しかった。
シルバーの髪は編み込まれており、深海のような深い青の宝石がついた髪飾りで留められている。ドレスにも深い青が使われており、マーメイドラインの形も相まって、今日の彼女は人魚姫のようだった。
「...エドワード様?」
「っ、ああ、今日の君はいつにも増して美しいと思ってな」
「....ふふ、光栄ですわ、....お気づきかもしれませんけれど、この色、エドワード様の瞳の色ですのよ」
「君の目の色は珍しいからね、宝石を探し出すのも、ドレスを作るのも大変だったよ、オリビアがどうしてもと言うから前々から作らせていたんだが、ようやく完成してね」
ああ、叫び出しそうだ。
時よ止まれ、僕は今幸せで溢れかえっている。
「私こそ光栄に思います。この深い青がこんなにも映えるのは彼女をおいて他にはいないでしょう」
そんな話をしている間に出発の時間になった。
「ではお父様、行って参りますわ」
「ああ、楽しんでおいで。エドワード、オリビアを頼んだよ」
「はい、では行って参ります」
そうして馬車に乗り込み、パーティー会場に向かった。
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「エドワード様こそ、今日は一段と大人びて見えますわ!」
「..ありがとう」
「(....時よ...止まってくれ)」
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エドワード浮かれてます。
オリビアにも大人びてると言われてしまいました。
2年を時間に換算すると17520時間になります。
めちゃくちゃ多いので非現実的ですが、2年分、実は歳をとってるという設定はどうしても入れたかったので、ファンタジー時間ということでお願いします。