40. Place: カフェテリア エメリヒ視点
Time: 放課後
「嫌味野郎は後だ!配置につけ!タクティクスAHだ!」
ソレイユのガサツ令嬢が叫んだ。
....何をやってるんだろうか彼らは。
急に黙ったかと思えば、1秒に1センチくらいのスピードで、少しずつ少しずつ動いて眼前からフェードアウトしようとしている。
間違い探しでゆっくり映像が変化していっても脳が違いを見つけられないというあれを再現しようとしているんだろうか。
「お前たち何をやっている。」
「くそっ!気づかれた!何でだっ!」
頭が痛い。もしかしなくても馬鹿なのか。
この状況で、しかも全員で一気に動いて、気づかない方がおかしい。
「次っ!タクティクスAN!姫さんっ!」
「承知しましたわっ!あーー(棒)!あれはなんですのーー(棒)!」
「だから何をやっている。」
「なぜ引っかからないっ?!?お前は人間じゃないのか?」
....大声を出し、意識をそらさせて、隙を作る作戦だろうか...?
馬鹿なのか?...馬鹿なのか。
...興が冷めた。奴らのペースに飲まれる前に退散しよう。
「婚約者殿、あなたもエントリーしてはどうだろう。私の実力をとくとご覧にいれよう。そんな無能よりも私が優秀だということを証明して差し上げよう。では、失礼する。」
そう言い放ち、私はその場を後にした。
「次っ!タクティクスAMっ!」
(※オリビア以外聞いちゃいません。)
ーーーーーーーーーーーーーー
その後
「なんとか逃げ切ったが、リヒターのやつ、しぶとかったな。」
「今までは上手くいってたんだけどなあ」
「改善が必要ですわね。」
(※本気です。)
ーーーーーーーーーーーーーー
タクティクスAHの元ネタは、色がゆっくり変わっていったり、映像から何かが消えていったりしても気づかないとかいうやつです。
アハ体験で合ってますかね。それです。
発案はエドワード。彼は以前この方法でオリビアの前から逃走することに成功した経験があるので。
タクティクスANの発案者はミカエルです。
エドワードは必ず引っかかるので。
タクティクスAMは「あーっ、もうこんな時間私行かないとっ!」って言う理由なしで去ることができる究極のあれです。
ふざけてません、彼らは真剣です。




